最終更新日 2024年9月4日
1、はじめに
10月は、農作物の収穫時期になり、
神様に感謝する「神の月」です。
秋が徐々に深まり、
夏服から冬服への
(のちの)衣替えの月です。
また、秋の行楽シーズンであり、
一年の中でも過ごし易い時期です。
夜は少し肌寒いですが、
綺麗な月をみることができる
月でもあります。
そんな十月を紹介します。
「話題のタネに!」するだけでなく、
仕事や生活に役立てて下さい。
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2、10月の別名
(1)10月の別名:神無月(かんなづき)
(2)神無月の由来・意味:
旧暦の10月は、八百万(やおよろず)の神が、
島根県の出雲大社に集まるため、
国元の神様が留守になることから
ついた呼び名とされています。
他に「神無月」の「無」を「の」と解釈して、
「神の月」との説もあります。
また伊勢神宮で「神嘗祭(かんなめさい)」が
行われる月なので、
「神嘗月(かんなめづき)」
「神祭月(かみまつりづき)」
とも呼ばれています。
(3)英語では:October(オクトーバー)
(4)10月の伝統色:
山吹茶(やまぶきちゃ)
茶がかった赤みの深い黄色。
3、10月の行事
10月1日:衣替え
夏服から冬服への切り替え
(衣替えの詳細はこちらからどうぞ)
10月1日:赤い羽根共同募金開始
この日から12月31日まで
赤い羽根共同募金が行われます。
(赤い羽根共同募金の詳細は
こちらからどうぞ)
10月1日:法の日
1959年(昭和34年)の
日本弁護士会連合会創立10周年記念式典で
法の日制定に関する決議が行われました。
これに基づき政府は、毎年10月1日を法の日と定め、
この日から1週間を法の週間としました。
翌1960年(昭和35年)法の日に制定されました。
その主旨は、
法の尊重、基本的人権の擁護、秩序の確立などについて、
国民の意識を高めるために設けられました。
10月4日:里親デー
里親制度は、
様々な事情で保護者と離れて暮らす子供に
愛情のある家庭環境と養育を提供する
制度です。
里親デーは、里親制度の
普及を図ることを目的に
児童福祉法の里親制度のもと、
1950年(昭和25年)から
実施されています。
健全な養育はお金や物でなく、
暖かい思いやりと愛情の他にありません。
厚生労働省では、
毎年10月を「里親月間」として、
里親制度やファミリーホームを
推進するための広報啓発を
実施しています。
10月8日頃:寒露
二十四節気 の一つで、毎年10月8日頃です。
今まで、草や木に宿っていた露(つゆ)が霜(しも)に変り、
秋が深まり始める頃です。
秋晴れの日が続き、朝夕の澄みきった空気には
寒さが感じられるようになります。
また、野や山も紅葉にそまり始める頃です。
(寒露の詳細はこちらからどうぞ)
10月10日:目の愛護デー
毎年この日は、厚生労働省や日本眼科医会を中心に、
目の健康に関する活動日として、
目の健康に関する啓発活動が行われます。
(目の愛護デーの詳細はこちらからどうぞ)
10月中旬~11月上旬:十三夜
旧暦 の9月13日の月を十三夜と呼びます。
十五夜 に次いで美しい月と言われています。
(十三夜の詳細はこちらからどうぞ)
10月第二月曜日:スポーツの日
2020年から体育の日がスポーツの日に変りました。
(スポーツの日の詳細はこちらからどうぞ)
10月14日:鉄道の日
1872年(明治5年)の10月14日、
わが国初の鉄道が開通した日です。
10月15日~10月25日:神嘗祭
伊勢神宮でおこなわれる祭礼です。
その年の新しい穀物を、
天照大神(あまてらすおおみかみ)に
献上して、神様に感謝する儀式です。
また、五穀豊穣の感謝祭でもあり、
国の繁栄と安泰、国民の平安を祈る行事で
伊勢神宮では最も由緒あるお祭りです。
新嘗祭は「神宮の正月」と言われ、
伊勢神宮では、装束や祭礼の道具を
新調します。
10月20日:えびす講
留守神様として、神無月に民を守る
七福神 の恵比寿様を祀る日です。
(えびす講の詳細はこちらからどうぞ)
10月22日:時代祭
京都にある平安神宮の祭礼で、葵祭、祇園祭とならんで、
京都の三大祭りです。
平安神宮の創建と平安遷都1100年を祝う行事として、
1895年から行われています。
このお祭りの主旨は、
1、一日で京都の歴史や文化が解る。
2、京都でなければできないもの。
と言った京都の人のプライドを感じさせるお祭りです。
時代祭と言うだけあって、明治、江戸、安土桃山、室町、
吉野、鎌倉、藤原、延暦の8時代を20の行列に分けて
練り歩きます。
参加者の総勢が約2000人と壮大なお祭りです。
10月23日頃:霜降
二十四節気の一つで、
寒さが次第に強まり、
初霜が降りて秋の終わりになる頃です。
冬が近いことを実感し始める時期で、
雁が北から渡ってくる頃で、
菊の花が咲き始める頃でもあります。
(霜降の詳細はこちらからどうぞ)
10月24日:国連デー
1945年(昭和20年)のこの日、
6月に定められた国連憲章に基づき
国際連合(国連)が発足した記念の日です。
国際連合は、世界の平和と安全を維持し、
国と国との友好関係を発展させるとともに、
社会の進歩、生活水準の向上などを
進めることを目的としています。
10月31日:ハロウィン
古代ケルト民族が行っていた収穫感謝祭です。
(ハロウィンの詳細はこちらからどうぞ)
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4、10月の月神様
10月の月神様は、
大国主命(オオクニヌシノミコト)です。
日本を作った神様で、出雲大社の祭神です。
大国(だいこく)が大黒(だいこく)と結びつき、
七福神の大黒天として親しまれています。
大黒天は、台所の神様として、豊作、商売繁盛、
子宝、良縁のご利益があると言われています。
大国主命のご利益:
縁結びの神様と言われています。
有名な「因幡の白兎」で
ケガをした兎を治したことから、
医療の神様とも言われています。
また、納戸神(ナンドノカミ)という
納戸、物置、押し入れ等を守ってくれる神様に
この時期にお供えをすると豊作をもたらしてくれる
と言われています。
納戸神のご利益:
安産、夫婦円満のご利益があると
言われています。
5、10月が旬の食べ物
(1)野菜類
①えのき
②ぎんなん
③サツマイモ
④人参
⑤エリンギ
(2)果物類
①いちじく
②かりん
③柿
④栗
⑤りんご
(3)魚介類
①さば
②にしん
③はたはた
④伊勢海老
⑤いくら
6、10月の誕生花と花言葉
10月1日~10月31日の誕生花と対応する花言葉
を以下に紹介します。☟
7、10月の時候の挨拶
10月の時候の挨拶例を紹介します、
お役立て下さい
(1)書き出し
①秋冷の候
②夜長の候
③紅葉の候
④錦秋の候
⑤さわやかな秋晴れが続く今日このごろ
⑥秋風が冷たく感じる今日このごろ
⑦野山もすっかり秋景色になりました
(2)結び
①日ごとに秋が深まり肌寒くなっています。
どうかご自愛く下さい。
②食欲の秋、スポーツの秋、
読書の秋、芸術の秋。
実り多き秋をお過ごしください。
③お体にご注意なさって秋を満喫して下さい。
④秋たけなわのよい季節です。
ますますご活躍されますよう
お祈り申し上げます。
⑤収穫の秋になりました。
皆様にとって実り多き秋となりますよう
お祈り申し上げます。
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8、おわりに
10月は
「食欲の秋、スポーツの秋、芸術の秋」と
秋本番の時期で、
気候も良い時期なのです。
ところが、
1年で最も食中毒が発生しやすいのが
【10月】です。
食中毒は「梅雨」 時や、夏の暑い盛りに
発生する印象がありますが、
10月が最も多い統計がでています。
魚介類などのサルモレラ菌や
腸炎ビブリオ菌が、
夏の疲れからの体力低下による
免疫力の低下の体を侵します。
対策として
①手、食品、調理器具、
食器等をよく洗う。
②調理する前に
動物を触ったり、
赤ちゃんのおむつを替えた時には
アルコールなどで消毒します。
③食品はなるべく加熱処理をします。
④残り物は、低温で保存します。
⑤細菌のほとんどは、
10度以下で活動が弱くなり、
-15度以下では活動が止まると
言われています。
以上のことに注意して、
爽やかな10月を過ごしましょう。
最後まで読んで頂き有難うございます。
参考書籍①:PHP研究所発行
知れば納得!暮らしを楽しむ12ヶ月のしきたり
参考書籍②:株式会社神宮館発行
暮らしのしきたり12ヶ月・
美しい日本の歳時と年中行事
参考資料:ウィキペディア