最終更新日 2022年9月16日
目次
1、はじめに
2、【寒中見舞い】を出す時期は?
3、【寒中見舞い】はどんな時出すの?
4、【寒中見舞い】の書き方
5、おわりに

1、はじめに
日本には昔から、
節目節目に手紙を出す習慣があります。
その中で【寒中見舞い】は日本で節目に出す
「あいさつの手紙」の中では
一番寒い時期に出す物です。
時期的に「年賀状」の後で
知らなかったり、
重要視されていないのではないでしょうか。
それだけに、
「出す時期」
「マナー」
「書き方」などわからない事が
多いのではないかと思います。
そこで、
今回は【寒中見舞い】について
紹介します。
いざ【寒中見舞い】を
出さなければならない時に
困らないよう、
ぜひ最後まで読んで頂き、
参考にして頂ければ幸いです。
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2、【寒中見舞い】を出す時期は?
まずは【寒中見舞い】を
出す時期を間違えてはいけません。
【寒中見舞い】を出す時期は
正月を過ぎて、
一年で一番寒くなる時期で
「小寒」と言われる寒の始まり
(毎年1月6日頃~1月20日頃)から
「大寒」と言われる
一年で一番寒い時期
(毎年1月20日頃~2月3日頃)の間で、
おおむねの目安として松の内が明けて、
「立春」 」(毎年2月4日頃)の
前日である「節分」までに出します。
くれぐれも間違いのないように
出して下さい。
もし、
万が一【寒中見舞い】を
節分までに出すのを忘れてしまったり、
立春を過ぎてからも
【寒中見舞い】を出す必要があれば
その場合は「余寒見舞い」として出します。
理由は「暦の上では春の立春」を
過ぎてしまい寒ではないので
【寒中見舞い】として出すことはできません。
しかし例年、
立春とはいえ寒さはまだまだ続きますので、
文字通りの(余る寒さ)
「余寒見舞い」として出します。
「余寒見舞い」も
おおよその出す時期が決まっていて、
2月末位までですが、
寒冷地では、3月末位でも大丈夫です。
また【寒中見舞い】は「年賀状」と違い
配達してもらう日が期日ではなく
期間内に出せば良いと言うことで、
「年賀状」のようにまとめて出す必要もなく、
書き終わったら1枚でもすぐに出せ
「普通郵便扱い」としてポストに投函できます。
【寒中見舞い】を出す期間は一か月位あるので、
時間的には余裕があるのではないかと思いがちですが、
「郵便状況」により遅れることも考えられますので、
日程には、十分に余裕を持って出すようにしましょう。
せっかく書いた【寒中見舞い】の
意味がなくなってしまいますので、
くれぐれも注意して下さい。

3、【寒中見舞い】はどんな時出すの?
(1)時々あると思いますが、
せっかく年賀状をもらったのに、
ついつい忘れてしまい
いつの間にか松の内を過ぎ
出しそびれてしまった時
(2)相手の方から喪中はがきで
連絡をもらったので、
年賀状を出すと失礼なので
年賀状を出さなかった時
(3)時々ありがちですが、
相手の方が喪中であるとは知らずに、
ついうっかり年賀状を
出してしまったため、
そのお詫びとお悔やみをしたい時
(4)自分が喪中で喪中はがきを出し、
年賀状を出さなかった時または、
相手の方から年賀状をもらった時
4、【寒中見舞い】の書き方
【寒中見舞い】の文章の書き方には、
特に決まりがありません。
ただ、
基本的な文章はありますので
以下に紹介します。
(1)一般的な【寒中見舞い】として出す場合
①寒中見舞いのあいさつの言葉
例:「寒中お見舞い申し上げます」
②季節のあいさつと相手の安否を気遣う言葉
例:「寒さが続いておりますが、
いかがお過ごしでしょうか」
③近況報告をします
例:「おかげ様で、
私どもも一同無事に過ごしております」
④ご指導、お付き合いをお願いする言葉
例:「本年もご厚誼を賜りますよう、
宜しくお願い申し上げます」
⑤先方の健康、幸福を祈る言葉
例:「皆様のご健康とご多幸を
心からお祈り申しあげます」
⑥日付
(2)年賀状をもらったのに
出せなかった、出しそびれた場合
①寒中見舞いのあいさつの言葉
例:「寒中お見舞い申し上げます」
②季節のあいさつと相手の安否を気遣う言葉
例:「寒さが続いておりますが、
いかがお過ごしでしょうか」
③年賀状へのお礼とお詫びの言葉
例:「丁寧な年賀状をいただきながら、
ごあいさつが遅れて
大変失礼いたしました」
④近況報告をします
例:「おかげさまで家族一同
元気で暮らしております」
⑤ご指導、お付き合いをお願いする言葉
例:「本年もご厚誼を賜りますよう、
宜しくお願い申し上げます」
⑥先方の健康、幸福を祈る言葉
例:「皆様のご健康とご多幸を
心からお祈り申し上げます」
⑦日付
(3)「喪中」なのに年賀状が届いた場合
①寒中見舞いのあいさつの言葉
例:「寒中お見舞い申し上げます」
②年賀状へのお礼の言葉
例:「ご丁寧な年賀状をいただき
ありがとうがざいました」
③喪中のお知らせの言葉
例:昨年〇〇月に〇〇が永眠し、
年頭のごあいさつを
控えさせていただきました」
④連絡が行き届いていなかったことの
お詫びの言葉
例:「連絡が行き届かず誠に失礼いたしました」
⑤ご指導、お付き合いをお願いする言葉
例:「本年もご厚誼を賜りますよう、
宜しくお願い申し上げます」
⑥先方の健康、幸福を祈る言葉
例:「皆様のご健康とご多幸を
心からお祈り申し上げます」
⑦日付
(4)「喪中」と知らずに
年賀状を出してしまった場合
①寒中見舞いのあいさつの言葉
例:「寒中お見舞い申し上げます」
②年賀状を出してしまったことへの
お詫びの言葉
例:「このたびは服喪中と存じ上げず
年賀状を差し上げてしまい
誠に失礼いたしました」
③お悔やみの言葉
例:「〇〇様のご逝去を
心よりお悔やみ申し上げます」
④ご指導、お付き合いをお願いする言葉
例:「本年もご厚誼を賜りますよう、
宜しくお願い申し上げます」
⑤先方の健康、幸福を祈る言葉
例:「皆様のご健康とご多幸を
心からお祈り申し上げます」
⑥日付
(文例の参考資料:富士フィルムの年賀状2020年より)
5、おわりに
【寒中見舞い】を出す時は
年賀状を出す時ほど
「投函日」を気にしなくて良いのですが
【寒中見舞い】は相手の事を
気遣う事に主眼がありますので、
マナーや書き方などは年賀状より厳しく、
注意しなければいけない所が多々あります。
【寒中見舞い】は、
年賀状と比べれば出す人も
多くはないと思います。
それだけに、
知らないことが多いのではないでしょうか。
だからと言って知らないでは許されません。
日本で一番寒い時期に出す
「季節」の手紙である【寒中見舞い】ほど
日本人の「人を思いやる心」が
表されている物はありません。
だからこそ、マナーを守って、
心を込めて書くことが
必要ではないでしょうか。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
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