最終更新日 2023年11月3日
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1、はじめに
【大雪】は 「二十四節気」一つで、
毎年12月7日頃です。
【大雪】は文字通り
「雪が降り、やがて大雪になる頃」です。
この時期には、
日本海側では雪が激しく降り始めます。
また、
太平洋側では乾燥した晴天が続きます。
朝晩には、
池や川の水が氷る所も出始め、
凍えるような冷たい風が
吹き始める時期です。
そのような【大雪】について紹介します。
ぜひ「話題のタネに!」して下さい。
2、大雪の時期の特徴
冬本番を迎えるこの時期は、
スキーやスケートなど
ウインタースポーツが
佳境に入る頃で、
クマやヘビなどが冬眠を
始める頃でもあります。
また、この時期によく聞く言葉に
「冬将軍」という言葉があります。
*冬将軍とは
ナポレオンがヨーロッパを
征服した後、
フランスからロシアに
攻め込みました。
しかし、
ロシアの厳しい寒さのため
多くの兵隊が命を落とし、
これ以上攻め続けることが
できなくなり、撤退しました。
そのときのことを、
イギリスの新聞が
「極寒将軍に負けたナポレオン」
と表しました。
冬将軍はそこから
由来しています。
このようなことから、
日本では【大雪】のころから
「節分」 のころまで
シベリアからやってくる寒気団を
「冬将軍」と言っています。
この「冬将軍」により太平洋側でも、
大雪(おおゆき)になるときがあります。
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3、大雪の3つの候
【大雪】を期間で見ると、
12月7日頃から次の節気の
「冬至」 の前日までの
約15日間になります。
この約15日間を
約5日ごとに
三つの候(こう・時期)に分け
気象や動植物の変化を
短い言葉で表したものを
七十二候と言います。
(24の節気を3つの候で表すので、
24×3で72になります)
三つの候は
①初候(しょこう)
②次候(じこう)
③末候(まっこう)
になります。
また、変化を表す言葉は
中国伝来のものもありますが、
伝来後に日本風に
変更したものもあります。
【大雪】の三つの候は以下になります。
(1)初候(しょこう):
12月7日頃~12月11日頃の約5日間
この時期を表す言葉:
閉寒成冬(そらさむくふゆとなる)
意味:空が重い雲に塞がれて気候が寒くなり、
冬が訪れる頃。
・この頃には、
花屋の軒先に「ポインセチア」が
並びます。
(2)次候(じこう):
12月12日頃~12月16日頃の約5日間
この時期を表す言葉:熊蟄穴
(くまがあなにこもる)
意味:
熊が穴に入って冬眠をする頃
。熊は春まで穴の中で過ごします。
・この頃には、
「年の市」や東京・世田谷の
「ボロ市」が行われます。
(3)末候(まっこう):
12月17日頃~12月21日頃の約5日間
この時期を表す言葉:鱖魚群
(さけうおむらがる)
意味:鮭が群れを成して川をさかのぼる頃。
海で成長した鮭が
産卵のため生まれた川に戻ります。
・鮭の遡上は、
この時期の北海道などでの風物詩です。
4、雪の種類と意味
①粉雪(こなゆき):
パウダースノー。
さらさらとした粉のような雪。
②綿雪(わたゆき):
綿のような雪。
ふわっとしていて水分が多い。
③牡丹雪(ぼたんゆき):
牡丹の花のような大きな結晶の
かたまりの雪。
④ドカ雪(どかゆき):
短時間でたくさん降り積もる雪。
⑤細雪(ささめゆき):
細かく降る雪。
つぶが細かい雪がまばらにふる事。
⑥淡雪(あわゆき):
春に降るふわふわした
すぐに融ける雪。
⑦灰雪(はいゆき):
灰が降っているように、
ひらひらと降る雪。
5、おわりに
「たいせつ」と聞いた時に
「大切」という字を
連想する人がほとんどでは
ないでしょうか。
また「大雪」を「おおゆき」と
読む人がほとんどではないでしょうか。
そういう意味で
「大雪(たいせつ)」は
「二十四節気」の中でも、
馴染みのない節気の一つでは
ないでしょうか。
しかし【大雪】の時期は、
本格的な冬を迎えるための
「大切」な時期で、
より「体調管理」に
注意が必要な時期になります。
インフルエンザ、風邪、
皮膚の乾燥などから
自分を守りましょう。
特にインフルエンザ、風邪は、
自分を守る事=人に迷惑をかけない事に
なるので注意しましょう。
そのためには、
当たり前のことですが、
規則正しい生活、十分な睡眠、
バランスの取れた食事を
心がけましょう。
最後まで読んで頂き有難うございます。
参考書籍①:株式会社神宮館・発行
暮らしのしきたり12ヶ月
うつくしい日本の歳時と年中行事
参考書籍②:株式会社主婦と生活社・発行
神さまがやどる暮らしのしきたり
開運BOOK
参考資料:ウィキペディア
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