最終更新日 2024年8月7日
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1、はじめに
私には身寄りのない叔母がいます。
その叔母が「認知症」で、
手に負えなくなり、
「施設に入所」して貰うことにしました。
そこで、
「施設に入所」する直前までの出来事を
こんな私の経験でも、
少しでも参考になればと、
ここに紹介します。
また、何もかも知識のないまま、
ここまで来ましたので、
逆に、アドバイスを頂ければ幸いです。
2、緊急連絡先になる
そもそも私と叔母との関係についてです。
私の父(故人)には、
姉一人(故人)、
妹が二人います。
その一番下の妹が今回紹介する
叔母になります。
話の始まりは、
市役所に勤める私の弟からの電話でした。
2018年8月6日:
市役所に勤める私の弟から電話があり
ました。
内容は
「社会福祉協議会・高齢者相談センター」
から電話があり、
「叔母が車の運転や鍋を焦がしたりして
近所に迷惑をかけている」
というもので、
(叔母は生涯独身で一戸建てに独りで住む)
私に高齢者相談センターに電話して
対応して欲しいとの依頼でした。
高齢者相談センターの
ケアマネジャーに連絡したところ、
「何かあった時の、
連絡先になって欲しい」
ということでした。
叔母から見て、甥や姪がいましたが、
私しかいないと思い
「緊急連絡先」になりました。
*高齢者相談センターとは:
高齢者が住み慣れた地域で、
生活が続けられるように保健、医療、
福祉の総合的な窓口。
主任ケアマネジャー、保健師、
社会福祉士、
認知症地域支援推進員、
生活コーディネーター等の専門職が、
高齢者とその家族の支援を行う所です。
*ケアマネージャーとは:
正式には「介護支援専門員」といい、
要介護者が介護保険のサービスを
受けられるように、
要介護者やその家族等の介護生活の
マネジメントをしてくれる人です。
*認知症地域支援推進員とは:
認知症の人が
できるだけ住み慣れた環境で
暮らし続けることができるように、
医療機関、介護サービス事業所、
支援機関等への連携支援や、
認知症や家族への支援、
相談業務等を行なう人のことです。
3、認知症との診断
2018年9月20日:
高齢者相談センターの
ケアマネジャーより
居宅介護支援事業所の
ケアマネジャーを紹介され、
3人で以前から通院している
「脳神経外科」の先生の話を聞きました。
「認知症」であるという診察でした。
2018年9月21日:
本人を交えて「脳神経外科」の先生の
話を聞きました。
この時、
叔母と会うのは5年ぶり位でしたが、
以前と変わらない印象を受けました。
先生の話では、
「認知症」の進行を遅らせる
可能性のある薬を使いたいが、
これを服用すると、
車の運転に支障があるということで、
車の運転をやめるようにと
指示がありました。
2018年10月:
この頃からデイサービスセンターに
週4日通い、
ヘルパーに週2日来て
もらうようになりました。
しかし、私の仕事が忙しく
手が回らないので、
居宅介護支援事業所のケアマネジャーに
ほとんど任せきりになりました。
2018年11月6日:
私の従弟(叔母の姉の子)から電話があり、
叔母が
忙しい時間に電話を毎日してくるので
注意して欲しいとの連絡があり、
電話をかけないように言いました。
(一応叔母は納得)
この叔母は足が悪く歩行が困難なので、
在宅介護を行っており、
従弟が仕事を辞めて介護しています。
その後は
「認知症」が少しづつ進行しているようで、
心配で叔母の家に
顔を出すようにしていましたが、
行くたびに面倒なことを色々頼まれるで、
顔を出すのが苦痛になってきました。
そんな中「年末・年始」を迎えました。
デイサービスもヘルパーも
「年末・年始」の休みになり、
叔母が独りになるので、
ケアマネジャーから顔を出すように言われ、
何かあってからでは遅いと思い、
毎日顔をだしていました。
この頃から会話の中で
「寂しい」という言葉を
聞くようになりましたが
「施設には絶対入らない」と
とこちらから聞く前に
言っていました。
2018年は
「認知症」の進行は感じられましたが、
無事に終わりました。
*居宅介護支援所とは:
ケアマネージャーがいる事業所で、
介護サービスを受けるために必要な
「要介護認定」の申請代行や
居宅サービス計画書(ケアプラン)の作成を
依頼する際の窓口となります。
在宅介護、在宅生活に対する相談や
援助を行う事業所です。
*デイサービスセンターとは:
自宅まで送迎してくれる介護サービス。
入浴、食事、リハビリなど行ってくれます。
*ヘルパーとは:
訪問介護員とも言います。
介護が必要な人の
自宅を訪問し、
日常生活のお手伝いをする仕事です。
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4、バスで転倒
2019年1月29日:
この日は私の家から約60キロ離れた
娘の家に孫の顔を見るために
遊びに行っていました。
14:00頃、病院から電話があり、
叔母がバスの中で転倒し、
救急搬送されたので
至急来て欲しいとの連絡があり
病院へ行きました。
一時は血圧が下がりすぎ
危険な状態であった事を聞き
驚きましたが、
病院についた時は元気にしていました。
この日は、
日曜日でデイサービスもヘルパーも休みで、
知人の美容院に電車、
バスを乗り継いで行った帰りでした。
怪我は思ったより軽く、
次の日には退院でき、
その後も一回の通院で住みました。
この頃から「独り」にさせておくのが
心配になり、
「施設に入ってもらう願望」が
強くなりました。
5、施設に入所前にしたこと
2019年に入ってからは、
やけどをしたり、
和菓子屋にまんじゅうを大量発注したり、
デイサービスに行く日に
勝手に外出してしまったり、
独りで外出し
帰れなくなってしまったりと、
不安材料が増えてきました。
しかし「施設入所」の話はなかなか
進展しませんでした。
そんな中、今まで気にはしては
「お金」の管理をどうしているのか
心配になり、
叔母に聞くと「通帳や印鑑」の
場所がわからず、
このままの状態にしておくことが
出来なくなりました。
(お金は、何等かの方法で下ろしている
様子でした)
ケアマネジャーに相談したところ、
社会福祉協議会で
日常生活自立支援事業を
行っていると聞き、
お願いすることにしました。
*日常生活自立支援事業とは:
認知症高齢者、知的障害者、
精神障害者が安心して
暮らせるように、
①日常的なお金の出し入れ
②預貯金通帳、印鑑、書類の管理
③日常の事務手続きの代行
を利用料、管理料を支払って管理して
貰うシステムで、
地域の社会福祉協議会の専門員が
支援計画に沿って、
手伝いをしてくれます。
日常生活自立支援事業には
審査がありましたが、
承認されて利用開始となりました。
通帳や印鑑も探してもらいました。
その後も、ケアマネジャーと話し
「施設に入所」するための
叔母が納得する方法を考えつつ、
「入所」できそうな「施設」を
探して貰いました。
2019年11月:
この頃になると「認知症」の症状も進行し
同じことを何度も聞くようになりました。
2019年11月10日:
前述の従弟から
「最近また電話をしてきて困るので
何とかして欲しい」
との連絡がありましたので、
電話をしないようにお願いしました。
その後、ケアマネジャーの計らいで
「施設」での生活になじめるように、
毎週土日の1泊2日でショートステイを
することになりました。
ショートステイでは
特に問題なく過ごせました。
*ショートステイとは:
短期間だけ施設に入所して
介護を受ける事が出来るサービスです。
そして、
2019年12月28日から
2020年1月4日の8日間、
ショートステイをする事になりました。
期間が長いので途中で
「家に帰る」と言いだしそうで、
毎日心配していましたが、
無事に過ごすことができ、
施設でも生活していけると思い始めました。
これで「入所」できそうな
「施設」が空くのを、
待つだけとなりましたが、
依然として一人でいる時間が
多いことを考えると
その間の叔母の行動が心配でした。
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6、おわりに
私が叔母の介護をすることなど、
全く考えていなかったのに、
いつの間にか「保証人」になり
動くようになりました。
私のスタートは、
地域の
「社会福祉協議会・高齢者相談センター」
からでした。
(地域包括支援センターとも言います)
認知症、介護などでお困りの方は、
相談されてはいかがでしょうか。
親身になって支援してくれると思います。
私の場合は、
何もかも全くわからない状態での
スタートでしたが、
そんな私を助けてくれたのが、
居宅介護支援事業所の
女性ケアマネジャーです。
明るい性格の人で叔母が
失礼なことを言っても
笑って返したり、
私の疑問や不安をすぐに取り除いてくれて
本当に感謝しても足りない思いです。
私もこの先が心配ですが、
このような人が
ケアマネジャーなら安心して
介護を受けることができます。
福祉の現場で働く人は、
私たちが想像できないくらい大変だと
思いますが、
介護を待っている人のために
頑張って下さい。
最後まで読んで頂き有難うございます。
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