最終更新日 2024年9月25日
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1、はじめに
元プロ野球監督の【野村克也】には
数々の名言と言われる
言葉がありました。
現役時代は、無口だったので、
名言の多くは監督として指導者に
なってからの言葉です。
この
「勝ちに不思議の勝ちあり、
負けに不思議の負けなし」
は指導者としての立場を表す言葉として、
有名な名言です。
2、名言の意味
実はこの言葉は【野村克也】の
オリジナルではありません。
江戸時代後期の
平戸藩主「松浦静山」が書いた
「剣術書」の一部に書かれており
「孫子の兵法」からとった言葉です。
その内容を現代風に言うと
剣術の試合で、
勇気のある行動が取れなくても、
剣術の道に
従っていれば勝つときもある、
剣術の道に背き勇気ある行動が
取れなければ必ず負ける
このようになります。
スポーツの試合の「勝敗」と違い、
江戸時代において、
剣を持って戦いをするという事は、
負ければ「生死」にかかわる
一大事なことになります。
「勝ちに不思議の勝ちあり、
負けに不思議の負けなし」
の意味としては、
試合に勝つときは、
勝つべきして勝つ場合もあれば、
相手がミスをしてくれたりして、
何が何だかわからないうちに
勝つときもあります。
試合に負ける時は、
ミスがあったりして、
負けるべくして
負ける理由が必ずあります。
【野村克也】の言ったこの言葉は、
それだけの意味ではなく、
もっと深い意味があります。
それゆえ名言と言われているわけです。
その意味は、
何も考えずに打ったり、
投げたり、走ったりしても
試合に勝つ場合があります。
また、
ミスをしても試合に勝つ場合も
あります。
だから、
勝って良かったと喜ぶのは良いが、
「勝ち」の中にも、
次には「負け」に
つながることがあるので、
見逃さずに、
チェック、
反省をして
次につなげなければいけません。
また、
負けたときには、
何も考えずにプレーをしたり、
準備していなかったり、
ミスがあったなど、
負ける理由が必ずあるので、
しっかりチェック、反省し
同じ間違いを二度と起こさないようにし、
次につなげなければいけません。
というような意味ではないでしょうか。
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3、監督としての手腕
【野村克也】は、
監督として数々の実績を残しています。
特に「ヤクルトスワローズ」の監督時代は、
当時まだ、
「セ・リーグ」の「お荷物」といわれた
「ヤクルトスワローズ」を
4度のリーグ優勝に導きました。
それは【野村克也】が、
常々言っていた「野球は、団体スポーツ」
という言葉で表されます。
それはなぜか?
例えば、投手でエース級が
5人~6人揃いローテーションを回し、
打者では、3割バッターが
打線に何人もいるチームでも、
「チームが一体となって勝利に向かう」
ことができなければ、
「勝つことはできても、
勝ち続けることはできない」
からだと言っています。
そこで
「チームが一体となって勝利に向かう」
ことを全選手に浸透させた結果
「ヤクルトスワローズ」が、
勝ち続けることに繋がったとも
言っています。
【野村克也】にこのような考えがあるから、
「勝ちに不思議の勝ちあり、
負けに不思議の負けなし」
という名言が世に出たのでは
ないでしょうか。
4、おわりに
「勝ちに不思議の勝ちあり、
負けに不思議の負けなし」
という【野村克也】の名言には、
ただ単に「勝ち負け」
という勝負に関する
言葉の意味だけでなく、
仕事や生活をしていく上でも通じる
言葉ではないでしょうか。
例として、
仕事や生活していく上で、
ミスや間違いは「人がやる事」
なので起こることがあります。
でもそこで、
ミスや間違いの原因を突きとめて、
次に生かすことを
しなければなりません。
このように言葉として、
仕事や人生の「方向性」を示してくれる
名言ですが、
それ以外にも「朝礼のスピーチ」や
普段話の「話題のタネ」にも説得力があるので
ぜひ活用して下さい。
最後まで読んで頂きありがとうござうます。
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