【秋分の日(彼岸の中日)】とは?行事や秋祭り・彼岸花について紹介

秋分




話題のタネさがし - にほんブログ村






広告





1、はじめに


【秋分の日】は毎年9月23日頃で
「春分の日」と同じく、
昼の長さと夜の長さが同じで
太陽が真東から上がり、
真西に沈む日です。


春の彼岸と同じく
「秋の彼岸の中日」で、
お墓参りに行かれる人も多いでしょう。


【秋分の日】といえば
「先祖の供養」ですが、
いったいどんな日なのでしょうか?


そこで【秋分の日】について紹介します。


ぜひ、参考にして下さい。

秋分
「秋の彼岸」
萩の花が咲くころなのでおはぎ
と呼ばれています

2、秋分の日とは


(1)秋分の日


【秋分の日】「二十四節気」
一つの「秋分」
国民の祝日になります。


【秋分の日】とその前後3日間の1週間が
「秋の彼岸」になります。


【秋分の日】
「秋の彼岸の中日」になります。



(2)秋分の3つの候


【秋分】は9月23日頃ですが、
次の節気の「寒露(かんろ)」までの
約15日間を表す場合もあります。


この約15日間を
約5日ごとに三つの候(こう・時期)に分け
気象や動植物の変化を短い言葉で表したものを
七十二候と言います。


三つの候は

①初候(しょこう)

②次候(じこう)


③末候(まっこう)


になります。


また、変化を表す言葉は
中国伝来のものもありますが、
伝来後に日本風に変化したものもあります。



【秋分】の3 つの候は以下になります。


①初候:9月23日頃~27日頃

この時期を表す言葉:
雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)

秋分
雷が鳴らなくなる頃



意味:春から鳴り始め夏の間も鳴り響いた
雷が鳴らなくなる頃。

「春分」の末候の
雷乃発声(かみなりこえをはっす)を
受けての言葉になります。





②次候:9月28日頃~10月2日頃

この時期を表す言葉:

蟄虫培戸(むしかくれてとをふさぐ)

秋分
虫が越冬する準をする頃



意味:虫たちが土にもぐり、
穴(入り口の戸)をふさいで冬ごもりの
支度をする頃。


蟄虫 は、土の中で越冬する、
虫やヘびのことです。
「啓蟄」の頃までこもります。





③末候:10月3日頃~7日頃

この時期を表す言葉:
水始涸(みずはじめてかる)

秋分
水位が下がる頃



意味:稲刈りに備えて、田んぼの水を
抜き始める頃。

川や泉の水位が下がる頃という
説もあります。




(3)秋分の日の起源


【秋分の日】は第二次世界大戦前は
「秋季皇霊祭(しゅうきこうれいさい)」と
呼ばれる歴代の天皇や皇族を
お祀りする儀式でしたが
庶民の間にも少しずつ広がり始め、
第二次世界大戦後に【秋分の日】
なりました。


元々、農村部では【秋分の日】
秋の農産物の豊作を祝い、
先祖の霊を【秋分の日】以降に
里から山に送る儀式が行われていましが、
農村部に仏教が伝わってくると
「秋の彼岸」として、
先祖を供養するという意味合いを
持つようになりました。


また【秋分の日】は、
1948年(昭和23年)に
「先祖を敬い、亡くなった人をしのぶ日」
として国民の休日に定められ、
亡くなった人の霊をしのぶ日に
なっています。


また【秋分の日】
農作物の収穫を感謝する
自然信仰的な要素もあります。



広告





3、秋の彼岸の行事・秋祭り


「秋の彼岸」には、
お墓や仏壇をきれいにして、
先祖の供養をします。


お供え物として
「春の彼岸」ぼた餅に対して、
「秋の彼岸」おはぎとして作ります。


「春の彼岸」
牡丹の花が咲くころなのでぼた餅

「秋の彼岸」
萩の花が咲くころなのでおはぎ
と呼ばれています。


「彼岸」
仏教用語(サンスクリット語)で
「煩悩(ぼんのう)の世界から
解脱(げだつ)し、
悟りを開いた涅槃(ねはん)の境地」
という意味です。


これは、
亡くなった先祖が住む
「あの世」のことです。


「秋の彼岸」
「春の彼岸」と同じように、
西方の極楽浄土とこの世が
最も近くなる時期で
各家庭ではおはぎの他にも、
五目ずしや故人の好きだった物を
仏前や墓前にお供えします。


また、
この頃になると、
全国各地で農家の人たちが
「田の神様」にその年の収穫を感謝し、
来年の豊作を祈願する
秋祭りが行われます。


秋祭り
には、
「神様」も一緒に祭りを楽しむと
考えられていました。


「神様」をもてなすために、
祭りのときには音楽や
踊りを披露するようになりました。


それが「神楽(かぐら)」や
「田楽(でんがく)」の
始まりと言われています。


面白いことに、
農機具を使った踊りもありました。


秋祭りが終わると、
「田の神様」は「山里」に帰り、
「山の神様」になると言われています。

秋分
故人の好きだった物を
仏前や墓前にお供えします

4、彼岸花


「彼岸花」「秋の彼岸」の頃に
咲くことから
この名前で呼ばれています。


別名「曼殊沙華(まんじゅしゃげ)」
といいます。


葉っぱがある時は花がなく、
花が咲く時には葉っぱがない
という不思議な花です。


茎に毒があると言われています。


主に田んぼの畦(あぜ)や
墓場で咲いていますが、
田んぼや墓を害虫や地中動物から
守るために
植えられたと言われています。


異名として
「死人花(しびとばな)」とか
「地獄花」と呼ばれ
不吉のイメージのある花です。


「彼岸花」の花言葉は
「悲しい思い出」です。


秋分
彼岸花の別名
「曼殊沙華(まんじゅしゃげ)」

5、おわりに


【秋分の日】と言えば、
先祖のことを供養する日であります。


しかし近ごろは、
仏壇が家になかったり
お墓が遠くてお墓まいりができない
といったこともあり、
先祖のことを考える機会が
少なくなったように感じます。


そこで【秋分の日】こそ
先祖のことを考える良い機会です。


そして先祖のことを話し合い
次の世代に【秋分の日】の風習を
つなげていきましょう。



最後まで読んで頂き有難うございます。


参考書籍①:PHP研究所発行
知れば納得!暮らしを楽しむ12ヶ月のしきたり


参考書籍②:株式会社神宮館発行
暮らしのしきたり12か月
美しい日本の歳時と年中行事


参考資料:ウィキペディア


6、関連記事




9月の別名行事など盛り沢山の話題のタネ









にほんブログ村





PVアクセスランキング にほんブログ村