入梅・梅雨とは?【カビ対策・旬の物・てるてる坊主・夏の雨】を紹介

梅雨



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1、はじめに


毎年5月の終わり頃になると
【入梅】(にゅうばい)という
「言葉」をよく耳にするようになります。


農作物が生育するのに欠かせない
大切な「雨」をもたらす
「梅雨」(つゆ)の始まりのことを
【入梅】と言います。


「梅雨」は過ごしにくい時期ですが
生命に「息吹」を与える「水」を得る
大切な時期です。


そこで「梅雨」について紹介しますので
ぜひ参考にして下さい。

梅雨入り
梅雨入り


2、入梅とは?


入梅】とは文字通り
「梅雨入り」のことです。


一般的には「梅雨」の始まりを
「梅雨入り」と言っています。


【入梅】
太陽の黄経(こうけい)が80度になる
毎年6月11日頃で
雑節(ざっせつ)の一つになります。


実際の「梅雨入り」
「年や地域」によって違います。


一般的に沖縄地方では5月8日頃
関東地方では6月8日頃になり
北海道では「梅雨」がないと
言われています。


「梅雨」は「東南アジア諸国」などの
「雨季」にあたるもので
「雨が降り続く時期」になります。


「梅雨」の時期は
「ジメジメした蒸し暑い」日が多く
生活して行く上では「不快」な時期ですが
「農家」では「田植え」の時期で
「雨」がなければ
「田植え」や「農作物の生育」に
影響を及ぼすので
大切な「恵」の「雨」となります。


また「水道水」を利用している
私たちにとっても
ライフラインの元となる
「ダム」に貯水するためには
この時期に「空梅雨」となり
「雨」が降らなければ「水不足」になり
生活に重大な支障を及ぼします。


「梅雨」の時期は
「雨が降って蒸し暑いのはイヤ」ですが
「雨が降らなければ困る」という
複雑な時期です。


「梅雨」の時期は
「適度」な「雨」が降ってくれるように
お願いして
風流に「雨」を楽しみましょう。


また、雨で外出したくない時は
「宅配サービス」
利用するのもいいかもしれませんね。







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3、梅雨の語源


何故この時期を
「梅雨」と言うのでしょうか。


語源には諸説ありますが
一般的には次の説が有力とされています。


この時期は湿気が多く
「黴(かび)」が発生しやすいので
「黴雨」(ばいう)と書いていました。


またこの時期は、
「梅の実」の収穫時期であることから
同じ「ばい」と発音する
「梅」が当てられて
「梅雨」と書くようになりました。


また「つゆ」という発音については
水滴の「露(つゆ)」
からきているという説と
梅の実が熟して
潰れるという意味の
「潰ゆ(つゆ)」からきている
という説が有力です。

水滴の露(つゆ)
水滴の露(つゆ)

4、カビ対策


(1)浴室


①入浴後、
浴室全体に熱いシャワーをかけます。


②その後、水をかければ石鹸カスや
皮脂汚れがおとせます。


③浴槽のお湯は抜くか、蓋をしておきます。


④換気扇を翌朝まで回します。



(2)衣類


①収納はぎゅうぎゅうに
詰め込むのをやめます。


②晴れが2日以上続いたら、
家中の窓を開け
風通しを良くし、
押し入れ、引き出し、
クローゼットなどを全開にします。



(3)冷蔵庫


①梅雨時は冷蔵庫も心配です。


②食品にかかっても問題のない
エタノールでこまめに除菌します。



(4)靴箱


①靴箱に新聞紙を敷くと
除菌効果があります。


②1日履いた靴は靴箱に
入れないようにします。


③濡れた傘や靴は玄関に
置かないようにします。



(5)エアコン


①エアコン使用前後30分を「送風」にすると、
内部に湿気がこもりません。


②フィルターを清潔にします。
もし自分でできないようなら
エアコンクリーニングのプロに
任せる方法もあります。




(6)布団


①汗の水分を吸っているので、
週2回は天日干ししたいものです。


②裏返して、表も裏も日に当てます。


③天日干しができないようなら、
布団クリーナーを使う方法もあります。



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5、旬の梅の楽しみは?


(1)梅の収穫


①梅の実は「梅雨の雨」によって
「大きく」なります。
したがって、
「空梅雨」の年は不作になります。


②収穫は6月の半ば頃から始まります。


③まだ熟す前の緑色で堅い実は
「梅酒」用にします。


④よく熟して黄色でやわらかい実は
「梅干し」用にします。

(2)梅酒の作り方


①用意する物

・青梅:1キロ
・氷砂糖:0.5キロ~
・ホワイトリカー:1.8リットル


②梅をよく水洗いして水気をふき取る


③竹串でへたを取る


④容器に梅を入れて、さらに氷砂糖を入れ
ホワイトリカーを静かに注ぎます。


⑤密封して冷暗所に3か月以上寝かせます。
砂糖の量を多めにすると
梅の風味が早く出ます。


昔から美容と健康に良いと言われる
「梅酒」作りにチャレンジして
みてはいかがでしょうか。

(3)梅干しの作り方


①用意する物


・黄色く熟した梅:1キロ
・塩:150~200グラム(好みに応じて)
・赤しそ:200グラム
・塩:35~40グラム(好みに応じて)


②梅を傷つけないように注意し水洗いして
キッチンペーパーでよく水分を取ります。


③竹串でへたを取ります。


④ボール、鍋等の清潔な容器に塩と梅を
交互に入れ、
最後に塩をを入れます。


⑤重しをし蓋をして梅の水分が
飛ぶまで置きます。(2~3日)


⑥赤しその枝を取って洗い
よく水分を取ります。


⑦塩の半分を赤しそに加え
手で揉み水分よをよく取ります。


⑧残りの半分の塩を加えて
もう一度手で揉み水分をよく取ります。


⑨赤しそに梅から出た水分をかけて
よく混ぜます。


⑩できた赤しそを寝かせて置いた梅にかぶせ
重しをして、2~3週間位置きます。


⑪晴天が続く日に梅と赤しそをザルにあけて
1~3日位天日干しして出来上がりです。


昔から殺菌や整腸の効能があると言われる
「梅干し」手間暇かかりますが
「梅干し」作りにチャレンジして
みてはいかがでしょうか。



6、てるてる坊主について


「梅雨」の時期のように雨が続くと
「明日の天気」を願って
「てるてる(照る照る)坊主」
吊り下げる事があります。


他の習わしと同じように
中国から伝わり
江戸時代に定着しました。


「てるてる坊主」の名前が
一般的になったのは
大正時代に童謡に登場してからです。


昔の「てるてる坊主」
紙を人間のような形にしたもので
簡単に作りましたが
最近は色々なバリエーションがあるので
オリジナルの「てるてる坊主」
作ってみてはいかがでしょうか。


また、昔は願いがかなったら
目をいれてお神酒を供えて
川に流すと言う儀式が行われていました。

てるてる坊主
てるてる坊主

7、夏の雨


日本には、情緒あふれる400種類以上の
雨の名前があると言われます。


「梅雨」も「うっとうしい」と感じるよりも
「雨」を楽しむ風情もありました。
そこで
夏の雨の一部を紹介します。


ぜひ風情を味わって下さい。


①麦雨(ばくう):
麦が実る5月頃降る雨


②夕立(ゆうだち):

夏の午後に降る激しいにわか雨


③小糠雨(こぬかあめ):

雨粒が霧のように細かい雨


④白雨(はくう):

晴れた空から降る雨(にわか雨)


⑤五月雨(さみだれ):

「旧暦」五月ころ降る雨


⑥瑞雨(ずいう):

穀物の成長を助ける雨


⑦喜雨(きう):

日照りが続いた後に降る恵みの雨


⑧半夏雨(はんげあめ):

「半夏生(はんげしょう)の頃降る雨


⑨洗車雨(せんしゃう):

七夕の前日に降る雨


⑩催涙雨(さいるいう):
七夕に降る雨


驟雨(しゅうう):
急に降り出しすぐにやむ雨


⑫空梅雨(からつゆ):
梅雨の時期にほとんど雨が降らないこと


以上、ごく一部の紹介ですが
どれも「雨」のことを
よく表している名前です。




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8、おわりに


【入梅】は、
1か月くらいうっとうしい日が続き、
毎日の洗濯も大変です。

何となく体の不調を
感じる時期でもあります。

また「梅雨の末期」には
大雨になりやすく
災害が発生しやすいので
注意が必要になります。

予期しない災害に備えて
「防災用品」の見直しを
する時期でもあります。

このようなマイナスイメージの
「梅雨」ですが
私たちが生きていくためには
「なくてはならない時期」
複雑な思いがありますが
旬の梅を楽しんだり
ニューバージョンの
「てるてる坊主」作ったりして
逆に「梅雨」を楽しみましょう。


最後まで読んで頂きありがとうございます。



参考書籍=PHP研究所発行知れば納得!
暮らしを楽しむ12ヶ月のしきたり



参考資料=kumiko-jp.com

     Wikipedia

goo国語辞書

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