【夏至】とは?風習、食べ物、三つの候とこの時期にまつわる話を紹介!

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1、はじめに

【夏至】という言葉を
聞かれたことがあると思います。


毎年6月21日頃で
「二十四節気」の一つでです。


「昼の長さが一年で一番長い日」で、
例年「梅雨」の長雨が続く頃です。


この日に太陽が出ない年もあるので、
知らずに過ぎてしまう事もあります。


また農家では、
田植えが忙しくなる頃です。


そのような【夏至】について
紹介します。


ぜひ参考にして頂き
「話題のタネ」にして下さいね。

風鈴
日本の夏風景・風鈴

2、夏至とは


【夏至】
一年で一番日照時間の長い日ですが
何故?長くなるのでしょうか?


それは、
太陽の位置が一番北に至る
夏至点(げしてん)」を
通る日だからです。


解りやすく言うと
「太陽が一年で一番高い位置(夏至点)を
通るため太陽の出ている時間が
一年で一番長くなるからです」


日本のほとんどの地域が
毎年「梅雨の真っ最中」で
雨や曇りの日が多く
「太陽が一年で一番長く出ている」という
実感がない年もあります。


また、
「日照時間」が一年で一番長いのですが
日の出が一年で一番早いのは
【夏至】の1週間前頃で
日の入りが一年で一番遅いのは
【夏至】の1週間後ころです。





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3、夏至の風習


一般的には【夏至】の対局にある
「冬至」には
多くの行事がありますが、
【夏至】には特に決まった
行事はありません。


理由として【夏至】の時期は農家が
農作業に追われる時期となり
行事を行う時間がないことにあります。


地域ごとには
「決まった食べ物」を食べたり
神様に「餅」などを
お供えする所もあります。


この時期の有名なお祭りに
三重県の
二見興玉神社
(ふたみこしたまじんじゃ)の
「夏至祭」があります。


これは【夏至】の早朝
「二見浦の夫婦岩」の
岩と岩の間から昇る
日の出を拝み
「身を清める」厳かなお祭りです。

夫婦岩
夫婦岩から日の出を拝む



かつて二見浦一体は「伊勢神宮」の参宮前に
「心身を清め」「罪の穢れ(けがれ)」を祓う
禊(みそぎ)を行った場所です。


また、外国でも「夏至祭」として
様々な儀式が行われます。


①中国:最北部の黒龍江省で
「オーロラ祭」が行われます。


②ブラジル:「収穫祭」のような
儀式が行われます。


③アメリカ:各州、出身国などにより
様々な儀式が行われます。


④ヨーロッパ:洗礼者ヨハネの祝日に
様々な儀式が行われる
ことが多いです。


また「日照時間」の少ない
「北欧」での【夏至】は貴重な日で
盛大に儀式が行われます。

4、夏至の三つの候


【夏至】は6月21日頃ですが、
次の節気の「小暑(しょうしょ)」までの
約15日間を表す場合もあります。


この約15日間を
約5日ごとに三つの候(こう・時期)に分け
気象や動植物の変化を
短い言葉で表したものを
七十二候と言います。


三つの候は

①初候(しょこう)

②次候(じこう)


③末候(まっこう)


になります。


また、変化を表す言葉は
中国伝来のものもありますが、
伝来後に日本風にしたものもあります。


【夏至】の三つの候は以下になります。


①初候:6月21日頃~25日頃


この時期を表す言葉:

乃東枯(なつくさかるる)

夏枯草
夏枯草



意味:冬至の頃芽を出した
夏枯草(かこそう)の花が黒ずみ、
枯れたようになる頃。

靭草(うつぼそう)とも呼ばれ、
華やかな夏の花が咲く時期に
枯れて行くことから
このように呼ばれました。

和漢の生薬としても使われて
きています。





②次候:6月26日頃~7月1日頃


この時期を表す言葉:

菖蒲華(あやめはなさく)

花しょうぶ
花しょうぶ



意味:菖蒲の花が咲き始める頃。
菖蒲湯に使うのは「葉菖蒲(はしょうぶ)」で、
この時期に咲くのは、「花菖蒲(はなしょうぶ)」
です。





③末候:7月2日頃~6日頃


この時期を表す言葉:
「半夏生」(はんげしょう)

半夏
半夏



意味:半夏が生え始める頃。
半夏の葉の表面だけが白くなることから
「半化粧」と呼ばれるようになったと
言われます。

また、田植えを終える目安と
された日でもあります。

5、夏至の食べ物


(1)全国共通で
【夏至】に食べる物はありませんが
地域によっては決まった物を食べます。



有名なのは

大阪:タコ


京都:和菓子


愛知:田楽(でんがく)


奈良、和歌山県:きなこ餅


関東:焼き餅


福井:鯖


香川:うどん

などです。



(2)【夏至】の頃が旬の食べ物


①とうもろこし


②枝豆


③さくらんぼ


④メロン


⑤あんず


⑥夏ミカン

などがあります。


(3)とうもろこしご飯の作り方


旬の食べ物の中で
とうもろこしご飯の作り方を紹介します。
ポイントはショウガを使うことです。


①用意する物
・米2合
・とうもろこし1本
・ショウガの千切り:少々
・昆布:好みに合わせた量
・酒:大さじ1
・塩:小さじ半分~好みに合わせて


②包丁を使ってとうもろこしの粒を
削ぎ落します。


③お米を水でとぎ、塩、酒を入れて混ぜます。


④昆布、ショウガ、とうもろこしの順でのせ
ご飯を炊きます。


⑤炊き上がったら、昆布を取り除き
かき混ぜて終わりです。



とうもろこしを茹でたり焼くのも
おいしいですが、
とうもろこしご飯として
ぜひ旬の味を味わって下さい。




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6、夏至にまつわる話



(1)夏至の夜のイベント


最近では「夏至の夜」に
キャンドルナイトをするイベントが
行われるようになりました。


【夏至】の日の短い夜を
電気を消して、
ろうそくの火だけで夜を過ごし、
古(いにしえ)に想いを
はせてみてはいかがでしょうか。

キャンドルナイト




(2)三内丸山遺跡
(さんないまるやまいせき)


青森県にある縄文時代の
三内丸山遺跡の建物は、
【夏至】の日に
太陽が昇る方角に向けて
建てられています。


縄文時代の人はすでに
【夏至】の存在を知っていて、
太陽の動きもすでにわかっていたと
いわれています。

7、おわりに


【夏至】「日照時間」が一年で一番長い日
なので何となくウキウキしますが
以外とあっさりと過ぎてしまう
ということが多いのです。


「春分の日」「秋分の日のように
祝日ではなく
冬至のように全国的に行われる
風習がないことが原因ではないでしょうか。


しかし【夏至】
「太陽のエネルギー」が一番あふれる
「貴重な日」です。


【夏至】の行事が特にない人も
この日は「二見輿玉神社の夏至祭」のように
「心身を清め」「罪の穢れ」を祓う
禊を行ってみてはいかがでしょうか。






最後まで読んで頂きありがとうございます。




参考書籍①=PHP研究所発行発行
知れば納得!暮らしを楽しむ12ヶ月のしきたり


参考書籍②=株式会社神宮館発行
暮らしのしきたり12か月


参考資料=Wikipedia


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