【土用の丑の日】とは?食べ物は・習わしの紹介!

土用



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うな重

1、はじめに


【土用の丑の日】と聞くと
「うなぎの蒲焼」を
連想される方も多いかと思います。


しかし、
昨今のシラスウナギの漁獲量の減少で
「うなぎ」が高騰し「高嶺の花」に
なってしまいました。


せめて【土用の丑の日】くらいは食べて
元気になりたいものです。


うなぎはもちろん、
うなぎ以外の【土用の丑の日】を事を知り
暑さを乗り切る対策に
役立てて下さい。





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2、土用とは


そもそも「土用」というのは
どういう意味があるのでしょうか。


それは中国の「五行説」からきています。


古代中国の学者たちは、
森羅万象
(しんらばんしょう=あらゆる現象)は
「木、火、土、金、水」の
五つの気(き)の働きによると考え
四季を五つの気に当てはめ

木=春

火=夏

金=秋

水=冬

としましたが
「土」を当てはめることができません。


そこで春、夏、秋、冬の
それぞれの終わりから18日づつ削って、
それぞれの期間を
「土の気」が働く期間としました。


これが「土用」です。


「土用」とは年に4回ある「雑節」の一つです。


年4回の土用とは


「立春」(りっしゅん)2月4日頃


「立夏」(りっか)5月5日頃


「立秋」(りっしゅう)8月8日頃


「立冬」(りっとう)11月7頃

のそれぞれの前18日間になります。


現在では「土用」と言うと
夏の「土用」を指すようになりました。

ひつまぶし
ひつまぶし

3、土用の丑の日とは


「土の気」を動物に当てはめると
「牛」になります。


これを「丑(うし)」に重ねて
「土用」の期間の丑の日
「土用の丑の日」とし
厄払いの意味を強調しました。


また毎日が
「十二支」のいずれかにに当てはまりますが
「土用の丑の日」
「土用」の間の「丑の日」のことです。


「土用」の期間は18日間あるので
「丑の日」が2日ある年もあります。


その場合の最初を「一の丑」
つぎを「二の丑」と言います。


2023年の土用の丑の日は
7月30日(日)です。




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4、土用の丑の日の食べ物


【土用の丑の日】の食べ物と言えば
何と言っても「うなぎ」です。


何故「うなぎ」なのか?
諸説ある中で一番知られているのが
江戸時代の蘭学者「平賀源内」のアイディアで
うなぎ屋が「本日土用の丑の日」
看板を出したところ
大繁盛したことから
「土用にはうなぎ」となりました。


また古くは
「万葉集(=奈良時代末期に成立)」にも
夏の滋養に「うなぎ」が良いという和歌があります。


「うなぎ」以外にも【土用の丑の日】の食べ物として
「ウ」のつく物が縁起や夏バテに良い
と言われ食べられてきました。


「ウ」のつく食べ物として

①うどん:消化が良い、疲労回復、暑くても食べやすい。


②梅干し:疲労回復、塩分補給、食欲増進。


③瓜(キュウリ、スイカ、ゴーヤ等):熱を冷ます。


④牛肉:スタミナがつく。


⑤馬肉:疲労回復。


⑥しじみ:「ウ」はつきませんが
江戸時代から「土用」のしじみが
良いとされています。

などがあります。


これらを食べて「暑い土用」
乗り切りたいものですね。

うどん
肉うどん

5、土用の習わし


(1)梅の土用干し


①梅雨の時期に漬けた「梅」を
雨にぬれるのが大敵となるから
晴天が続くこの時期に
「三日三晩」外に干します。


②「土用」の強い光で殺菌され、
水分を飛ばします。


③夜露に当てることにより
皮が柔らかくなります。



(2)衣服や本の虫干し


昔から「土用」の時期に大事な物を
カビから防ぐために
梅雨の間に湿気を帯びた衣類や本を
「虫干し」する習慣があります。


晴天が続き空気が乾燥している日に
窓や戸を全開にして風を通します。


衣類や本は直射日光の当たらない所に干します。


また、タンスの引き出しなど
普段風通しの悪い所も
開けて風を通します。



(3)丑湯(うしゆ)


江戸時代から【土用の丑の日】には「丑湯」
という「薬草を入れたお風呂」に入る風習があります。


「丑湯」に入ると夏バテをしないとか、
病気が治ると言われています。


各地の温泉街でも「丑湯祭」の
イベントを行う所もあります。



(4)きゅうり封じ


「土用」には
「きゅうり封じ」を行う寺があります。


加持祈祷により、きゅうりの中空に
病気や悩み事を封じ込めるものです。


6、おわりに


【土用の丑の日】
暑さの真っただ中の時期です。


この時期ならではの行事として前述の
虫干しがありますが
寺社や博物館などでは「曝涼(ばくりょう)
=天気の良い乾燥した日に書物などを干す」を兼ねて
「秘宝」の一般公開をするところがありますので
ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。


また昔から「暑さ対策」として
自然に逆らわない工夫をした
様々な風習が伝わっています。


このような行事や風習で
暑い夏を乗り切りましょう。




最後までお読みいただき有難うございます。



参考書籍:PHP研究所発行
知れば納得!暮らしを楽しむ12ヶ月のしきたり



参考資料:Wikipedia

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