野村再生工場と【どん底を味わった人間だけが変わる勇気が持てる】

最終更新日 2023年10月12日


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1、はじめに



どん底を味わった人間だけが
変わる勇気を持てる

【野村克也】は、
4球団で監督を経験しています。
監督を引き受けた時点では、
4球団すべてが
戦力の整わない状態でした。


最初の監督就任は、
南海ホークス
(現福岡ソフトバンクホークス)の
プレーイングマネージャーとしてですが、
当時の南海は、黄金時代を支えてきた
投手陣が引退などで、
チームからいなくなり
戦える戦力ではありませんでした。


そこで【野村克也】が考えたのが
他球団で芽が出なかったり、
くすぶっている選手や
かつてはチームの主力だったが
低迷している選手を
獲得して再生することでした。


これがいわゆる「野村再生工場」の
始まりです


【野村克也】は、
常々「自分は不器用」と言っていました

2、野村再生工場


「野村再生工場」は、
実績はあるが「けが」などで、
結果が残せない選手に
「現状のままではだめ」という事を
気づかせ「変わるように」
アドバイスをすることでした。


たとえば、
過去に「スピード」で勝負していた
ピッチャーに、
「スピード」だけでは勝負できない
ことを気づかせ
キャッチャー【野村克也】
目から見た「有効」な変化球を
覚えさせる事
です。


何ごとにでも言えますが、
人に言われてやる事は
自分の「身」につきません。


やはり自分から積極的に、
変化を求めていかなければいけません。


しかし、
若くてバリバリ活躍している時とか
自分の持っている才能だけで
活躍している時は
聞く耳を持ちません。


このような選手が、
やがて紆余曲折を経て
壁にぶち当たったり、
不振に陥った時に
必死にもがき苦しみます。


ここからが野村再生工場」の
稼働
となります。


【野村克也】は、
常々「自分は不器用」と言っていました。


「不器用」ゆえに、
同じ壁にぶち当たった選手に
アドバイスができ、
変えさせる」事ができるのです。


また、トレードや自由契約になって
【野村克也】の下に来た選手は、
正にどん底
「今のままでは、野球人生が終わる」
ということをよく知っています。


だから必死になって
再生の道を探しているので、
アドバイスに素直に従い
再生できるということです。


【野村克也】のアドバイスは
適切と言えますが、
このように選手が
切羽詰まったどん底な心理状態で、
聞く耳を持つので
野村再生工場」は難しくなく
稼働すると言っていました。



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3、野村再生工場の選手


(1)南海ホークス時代


①江本孟紀(えもとたけのり):
東映フライヤーズ
から移籍し、いきなり16勝を上げる。


②山内新一(やまうちしんいち):
読売巨人軍から移籍し、
いきなり20勝を上げる。


③松原明夫(まつばらあきお、
後の福士敬章・ふくしひろあき):
巨人より移籍し、7勝を上げる。



(2)ヤクルトスワローズ時代


①田畑一也(たばたかずや):
:福岡ダイエーホークスから移籍し、
12勝を上げる。


②小早川毅彦(こばやかわたけひこ):
広島東洋カープ(広島の中心打者だったが、
直近の3年間は出場機会が減る)
から移籍し、復活。


③辻発彦(つじはつひこ):
西武ライオンズを自由契約になり、
【野村克也】の下で
野球がしたいという希望から入団。
1年目は3割を打つ。


④廣田浩章(ひろたひろあき):
ダイエーから移籍し、
1年目に中継ぎとして59試合に登板。


⑤野中徹博(のなかてつひろ):
中日ドラゴンズから移籍し、
1年目に中継ぎとして44試合に登板。


⑥金森栄治(かなもりえいじ):
阪神タイガースから移籍し、
主に代打で活躍。
若手の見本として貴重な戦力。


⑦吉井理人(よしいまさと):
近鉄バッファローズから移籍し、
先発として活躍。


⑧松田慎司(まつだしんじ):
ダイエーから移籍し、
ショートリリーフで活躍。


⑨大野雄次(おおのゆうじ):
巨人から移籍し、代打で活躍。


⑩金沢次男(かなざわつぎお):
日本ハムファイターズから移籍し、
中継ぎとして活躍。
ローテーションの谷間には先発もした。


⑪広永益隆(ひろながやすたか):
ダイエーより移籍し、
代打の切り札として活躍。

長嶋
「不器用」ゆえに、
同じ壁にぶち当たった選手に
アドバイスができ、
変えさせる」事ができるのです野球





(3)阪神タイガース時代

①遠山昭治(とおやましょうじ):
ロッテオリオンズから移籍し、
中継ぎとして活躍。


②伊藤敦規(いとうあつのり):
横浜ベイスターズから移籍し、
中継ぎとして活躍。


③成本年秀(なるもととしひで):
ロッテから移籍し、
中継ぎとして活躍。



(4)東北楽天ゴールデンイーグルス時代


①山﨑武司(やまさきたけし):
オリックスブルーウェーブ
から移籍し、打撃復活。


②川岸強(かわぎしつよし):
中日から移籍し、
中継ぎで活躍。


③土屋鉄平(つちやてっぺい):
中日から移籍し、
レギュラー、3割打者になる。


⑤小山伸一郎(こやましんいちろう):
中日から移籍し、抑えとして活躍。


⑥小倉恒(おぐらひさし):
楽天を戦力外となるが、
監督就任直後のトライアウトで
【野村克也】の目に止まる。
中継ぎ、抑えとして活躍。


【野村克也】は現役引退後、
ヤクルト、阪神、楽天と
監督を歴任しました。


どの球団でも、
野村再生工場」で
どん底を味わった人間」が、
考えを変え、
初めて又は再び脚光を
浴びるようになりました。


改めて【野村克也】らしい
頭を使った指導法に感服しました。



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4、おわりに


どん底を味わった人間だけが、
変わる勇気が持てる


という名言は、
厳しい競争社会である「プロ野球」で
生き残り続けるために出た言葉です。


しかし、
私たちが一般社会で生活や
仕事をしていく上でも
当てはまる言葉です。


現状に満足していると、
変わることが怖くなります。


変わらなくても、
生活はしてしていけるかもしれませんが
成長はストップし、
逆に後退します。


これが「プロ野球」の世界だと
「戦力外」

繋がります。


私たちには「戦力外」はありませんが
目まぐるしく変化する社会には
ついていけなくなります。


そのようにならないためにも、
常に好奇心を持ち、
固定観念を持たずに
柔軟な姿勢で生活していかなければ
いけません。


変化を恐れず、
自分自身が再生工場となり
生活していきましょう。


その先には良い事が待っています。




最後まで読んで頂きありがとうございます。



(参考書籍:KKベストセラーズ発行・野村克也著
理は変革の中に在り)


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