最終更新日 2024年1月18日
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1、はじめに
【大寒(だいかん)】は
「二十四節気」の一つで、
毎年1月20日頃になります。
寒さがより厳しくなり、
「小寒(しょうかん)」と【大寒】を
合わせた約30日間を
「寒の内」といい、
1年で最も寒い時期になります。
また【大寒】の終わりが「節分」で、
春が近づく時期でもあります。
2024年の大寒は1月20日(土)です。
そのような【大寒】について紹介します。
話題のタネの一つにして下さい。
2、大寒の時期の特徴
【大寒】は1年で最も寒い時期です。
1年の内でも最低気温になる日が多く
氷点下になる地域も少なくありません。
しかし、自然界からは確実に春の近づきを
感じさせてくれる時期でもあります。
この頃に汲んだ水は「寒の水」と言われ、
寒さと乾燥のため雑菌が少なく
腐りにくくなり、
長期保存に向いているとされ、
「寒仕込み」と言われる酒、醤油、みそなどを
仕込むのに適しています。
また、雑菌が少ないことから、
【大寒】の水を飲むと「お腹が強くなる」
と言われています。
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3、大寒の三つの候
【大寒】は1月20日頃の
1日を言いますが、
「二十四節気」を三つの候(こう・時期)
に分け気象や動植物の変化を
短い言葉で表した七十二候でも表します。
三つの候は
「初侯」「次候」「末候」になります。
この候を表す言葉は
中国伝来の物もありますが、
日本に伝わってから
変化した物もあります。
【大寒】の三つの候は以下になります。
(1)初候(しょこう):
1月20日頃~1月24日頃
この時期を表す言葉:
款冬華(ふきのはなさく)と言います。
意味:凍りついた地面に
蕗(ふき)の花が
咲き始める頃です。
1月20日には正月の行事を
全て終わらせる日の
「二十日正月」があります。
また、各地で「七福神」 巡り」が
行われます。
(2)次候(じこう):
1月25日頃~1月29日頃
この時期を表す言葉:
水沢腹堅(みずさわあつくかたし・
さわみずこおりつめる)と言います。
意味:沢に氷が厚く張りつめる頃です。
厳冬ならではの風景が見られる頃で、
気温が氷点下になる地域も
この時期に多くなります。
(3)末候(まっこう):
1月30日頃~2月3日頃
この時期を表す言葉:
鶏始乳(にわとりはじめてにゅうす・
にわとりはじめてとやにつく))と
言います。
意味:鶏が小屋に入り卵を産みはじめる頃。
鶏は本来冬には卵を産まず、春が近づくと
産むようになります。
2月3日頃の「節分」で寒が終わりになります。
4、大寒の時期に注意すること
(1)感染症に注意
①インフルエンザ
潜伏期間1~4日で、
突然の高熱、頭痛、筋肉痛、関節痛の
症状が表れ、
その後鼻水、咳などの症状が表れます。
感染経路は飛沫感染、接触感染です。
予防は予防接種が有効とされ、
飛沫感染には咳エチケット、
接触感染には手洗いの徹底が重要と
言われています。
②ノロウイルス感染症
感染性の胃腸炎で、
吐き気、おう吐、下痢の症状があります。
予防方法は流水で石鹸を使った
手洗いです。
(2)冬季うつ
最近では、
冬の寒く暗い時期に「冬季うつ」が
発症することがあります。
これは「日照時間が減る」ことで、
脳の神経伝達物質の「セロトニン」の作用が
落ちるからだと言われています。
症状は、朝起きられない、
目覚めても動けない、
集中力がなく無気力、
などです。
改善するのには、午前中の太陽を
浴びることです。
また、規則正しい生活とウォーキング、
リズム運動が脳の刺激になります。
重度の場合は医療機関に相談して下さい。
5、おわりに
【大寒】の頃は、
寒さに耐える時期である反面、
もう少しで「立春」で、
春のたよりも聞こえ始める時期です。
そのたよりに
春を待ちわびる思いも強くなります。
それでも、
油断しないで体調管理には十分注意して、
春を心待ちにしたいものです。
最後まで読んで頂き有難うございます。
参考書籍①:株式会社神宮館発行
暮らしのしきたり12ヶ月
参考資料:ウィキペディア
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