最終更新日 2024年4月9日
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1、はじめに
毎年5月の声を聞くとすぐに
5月5日の【端午の節句】(子供の日)が
あります。
5月5日は【端午の節句】とも
【子供の日】とも言われますが
どういう関係があるのか紹介します。
また【端午の節句】の
由来や食べ物、五月人形に
ついて紹介します。
【端午の節句】の事を知り
楽しい【子供の日】を
過ごして下さい。
![青空を泳ぐ鯉のぼり](https://sirotaka.com/wp-content/uploads/2023/04/bb29014af20056f89e88aefce2d11031.jpeg)
2、端午の節句と子供の日について
5月5日は元々
「男の子の健康と成長」を祝う
【端午の節句】でした。
1948年(昭和23年)に
「祝日法」によって
5月5日を【子供の日】とし
「国民の祝日」に制定されました。
主旨は
「子供の人格を重んじ、
子供の幸福をはかるとともに、
母に感謝するため」
です。
5月5日が【子供の日】になった理由は
「国民の意見を広く聞き入れた」
結果だと言われています。
元々あった【端午の節句】の日に
【子供の日】が制定されたという事で
「男の子の節句」が
男女関係なくお祝いする日に
なりました。
ということで【端午の節句】と
【子供の日】は
同じ5月5日というだけで
内容が違いますが、
5月5日には【子供の日】として
【端午の節句】の行事と
いっしょに行われる場合が多いので
【子供の日】=【端午の節句】と
なります。
3、端午の節句の由来
【端午の節句】は
「男の子の健康と成長、立身出世」
を願う行事です。
古来より
「鯉のぼり」や
「鎧兜」を飾り
【端午の節句】を祝ってきました。
【端午の節句】は元々、
5月の田植えを前にして
田植えをする女性{早乙女(さおとめ)}
が身を清めるために
よもぎや菖蒲(しょうぶ)を
屋根にした家に一晩こもる行事と
中国から伝わった
菖蒲で邪気を払う風習が
合わさったものです。
【端午の節句】の
「端午」は「端(はじめ」・午(うま)」
となり月の最初の午の日のことです。
他にも、
午(うま)を午(ゴ)と
読み五と同じ発音であり、
午(うま)は五月を表す
「干支」であることや、
数字が重なる日(5月5日)は縁起が良いと
お祝いする風習から5月5日になりました。
![こどもの日・兜](https://sirotaka.com/wp-content/uploads/2023/04/c4ca62d0697b51aa3be09bb827578188.jpeg)
このような事から5月5日には
「菖蒲湯」に入り
邪気を払う風習が生まれました。
また、菖蒲には
「血行促進作用」あると
言われています。
【端午の節句】の風習が始まったのは
「江戸時代」です。
「菖蒲湯」の「菖蒲」が
「尚武(しょうぶ)・武を尊ぶ」や
勝負につながることから
「勇気」の印となり
武士の家で鎧や兜を飾り
「子供の健康と成長」を
祝う行事になりました。
同じように「鯉のぼり」も
武士の家で家紋入りの
「のぼり」を立てて
お祝いしたのが始まりです。
その後「女の子はひな祭り」
「男の子は端午の節句」
を庶民の間でも行うようになりました。
菖蒲湯以外の習わし
(1)軒菖蒲
菖蒲を3~4本、
よもぎを2~3本を
一緒に紐で結び、
屋根に刺したり、
投げ上げたりします。
邪気や疫病を祓うとされています。
(2)菖蒲酒
中国から伝わった風習で、
菖蒲の根を漬けたお酒のことです。
端午の日に飲むと、悪疫を避ける
ことができるといわれています。
(3)菖蒲鉢巻
鉢巻をし、菖蒲を挿し
邪気を祓うおまじないです。
(4)菖蒲枕
枕の下に菖蒲を敷いて寝ると
邪気が祓われるといわれています。
![こどもの日・菖蒲](https://sirotaka.com/wp-content/uploads/2023/04/6b5c27355bcc17ad85d44cfc4a94f1b0.jpeg)
4、端午の節句の食べ物
(1)【端午の節句】の食べ物と言えば
「かしわ餅」と
「ちまき」です。
①「かしわ餅」は、
餅であんこを包み
さらに「かしわの葉」で包んだ
和のスィーツです。
かしわの木は、
4~5月頃に花を咲かせます。
そこで【端午の節句】に葉を利用して
「かしわ餅」が
作られるようになりました。
また、かしわの木は、
新しい葉が出るまでは
葉を落とさないことから
「血統が途切れない」と言われ
「縁起が良い」とされています。
②「ちまき」は笹やかやの葉で
もち米を包んで蒸したものです。
中国の戦国時代に活躍した
「屈原(くつげん)」が
国の事を気にしながら湖で
亡くなりました。
その命日が5月5日で、
その日に人々が「屈原」の
亡くなった湖に
筒に入れた米を投げたところ、
「屈原」の霊が出て来て、
「龍に食べられるので
米をかやの葉で包み糸で結んでほしい」
と言ったといういわれから来ています。
(3)「鯛のかぶと煮」
安く手に入るあらですが、
美味しく食べられます。
邪気を祓う料理とされています。
![こどもの日・柏餅とちまき](https://sirotaka.com/wp-content/uploads/2023/04/3f9706ee6a9f337c5e049f07a965fb6e.jpeg)
5、端午の節句の飾り物
(1)飾り物の種類
①鎧・兜
![鎧兜](https://sirotaka.com/wp-content/uploads/2023/04/50e863ec2417265a02e87f7f36957f60.jpeg)
武士が活躍していた時代は
戦場で自分の身を守るための
大事な物で
神社に奉納するほどでした。
このような事から現在では
「病気や事故などから自分を守る」
という願いを込めて飾ります。
②鍾馗(しょうき)
![鍾馗](https://sirotaka.com/wp-content/uploads/2020/02/51efaf5219414b514ef9c1116bfd95be.jpeg)
見るからに勇猛な
中国から伝わった魔除けの神様です。
子供の魔除けの願いを込めて飾ります。
また、
たくましく育ってほしい
という願いを込めて
童話の「金太郎」や
「桃太郎」を飾る事もあります。
③鯉のぼり
![5月](https://sirotaka.com/wp-content/uploads/2023/04/62e7d66628a6debd0fe0b55817b7dafb.jpeg)
中国の伝説で
「鯉が滝をのぼって龍になった」
という伝説からきています。
子供が強くたくましく育ち、
立身出世の願いを込めて
飾ります。
④薬玉(くすだま)
![くす玉](https://sirotaka.com/wp-content/uploads/2020/02/2184a5be83f8da7ec178bec01b75b748.jpeg)
よもぎや菖蒲などの
薬草を袋に詰め球状にして、
五色の紐を垂らした物
魔除けの為に使われます。
現在
「記念日」などに使われている「くす玉」
の起源とされています。
(2)飾り物を用意する人
昔からの風習では母方の実家が用意します。
私の長男の【端午の節句】の時は
妻の実家が用意してくれたので
私の娘の長男の時はそれに倣いました。
鯉のぼりは、
場所がなかったのでやめさせてもらい
鎧兜を買いました。
百貨店、スーパー、人形店を
一緒に見て回りましたが決められず、
最終的には商品数が多く
ゆっくり見る事が出来る
「インターネット」で決めました。
(3)飾り物は兄弟で兼用できる?
子供一人に一つ必要です。
ひな人形と同じように
「身代わり」になってくれるからです。
兼用で使うと「身代わり」の効果が半分
になると言われています。
スペースなどの問題があれば、
次男は長男より小さい物でも
良いとされています。
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6、おわりに
昔から親が子を思う気持ちは変わりません。
【端午の節句】の行事もその表れです。
その伝統的な習わしを大事にしつつ
【子供の日】としての行事もあります。
そんな不思議な日でもありますが、
「男の子も女の子も」
健やかに育ってほしいとの
願いを込めて、家族みんなで語り合い
楽しく過ごしたい日ですね。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
参考書籍①=PHP研究所発行:
知れば納得!
暮らしを楽しむ12ヶ月しきたり
参考書籍②:株式会社あさ出版発行:
日本の暦と生きるていねいな暮らし
参考書籍③:株式会社マイナビ出版発行:
季節の行事と日本のしきたり事典
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