八十八夜とは?【お茶を摘む理由とおいしいお茶】について紹介!

最終更新日 2024年4月11日




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1、はじめに


毎年4月の終わり頃になると
【八十八夜】という言葉を
耳にするようになります。


【八十八夜】と言えば
文部省唱歌の「茶摘み」
歌詞にあるように
夏の手前に
お茶を摘んでいる光景が
目に浮かびます。


「茶摘み」
歌詞のイメージが強いのですが、
【八十八夜】とは
どんな日なのでしょうか。


以下に紹介します。
ぜひ参考にして
「話題のタネ」にして下さい・




摘み取られたお茶と茶畑
摘み取られたお茶と茶畑


2、八十八夜とは


【八十八夜】とは
「立春」(毎年2月4日頃)から
数えて88日目の日です。


1年間に9日ある
太陽の動きから計算された
「雑節」の一つで、
毎年5月2日頃になります。


毎年【八十八夜】にもなれば霜が降りて
農作物に害を及ぼすことも
ないとされる事から
【八十八夜】の忘れ霜(別れ霜とも言う)
という言葉があり
「稲の種まき」
「茶摘み」などの
農作業の基準として
目安の日でありました。


また【八十八夜】の忘れ霜という言葉は
いくら霜が降りなくなる時期とはいえ
万が一、
降りてしまえば農作物が台無しになる
と言う戒めの意味もあります。


【八十八夜】
八十八を重ねて書くと「米」
という字になり
末広がりのが二つある
縁起の良い日として
重要な日とされていました。


何故【八十八夜】
「八十八日」と言わないのか
諸説ありますが
一般的には夜「月の形」を見て
「稲の種まき」をする日を
決めていたからと言われています。




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3、お茶を摘むのは何故


【八十八夜】にお茶を摘むのには
理由があります。


それはお茶の新芽が、
3月の中旬頃から出始め
ちょうど良い具合に伸び、
霜の心配がなくなる時期で
茶摘みには最適となるからです。


新芽が出始めて伸びるまでの間には
「遅霜」の心配があります。


その対策として
茶畑で見た方もいらっしゃるかと思いますが
柱を立てた上に
扇風機が取り付けられています。


これは「防霜ファン」と呼ばれる物で
風を起こして空気を撹拌し
遅霜からお茶の新芽を守るためです。


特に最近では、
気象予報で「霜注意報」が発令され
対策が立てやすくなったとはいえ
注意を怠る事はできません。


これほどまでに「おいしいお茶」を作るために
神経を使っているので消費者として、
「感謝し、よく味わって」飲みたいものです。


また【八十八夜】に摘んだお茶
「新茶」と言われ縁起物とされます。


【八十八夜】に摘んだお茶を飲むと
長生きできると言われ
「神様・仏様」にお供えしたり
贈答品として使われています。



新芽吹く茶摘み間近な茶畑
新芽吹く茶摘み間近な茶畑



4、おいしいお茶の淹れ方



日本茶の中で
最も飲まれているのが「煎茶」
と言われています。


新芽を新鮮な状態で熱処理し、
揉んで乾燥させたものです。

その煎茶をおいしく味わうための
淹れ方を紹介します。



(1)茶葉を急須に入れる

  ①茶葉の分量:2~3g


  
(2)人数分の湯飲みにお湯を
八分目位入れる

  ①お湯の温度:上級煎茶80度
         普通煎茶90~100度



(3)急須に湯飲みのお湯を入れる



(4)30秒程浸す



(5)少しずつ均等に入れ、
急須にお湯が残らないように
最後の一滴まで絞り切る。


以上がおいしく味わうための淹れ方です。


なお、5月の新茶は香りと色が楽しめ
ひと夏寝かせて熟成された秋口のお茶に
本来のうま味があると言われています。




急須で入れるおいしいお茶
急須で入れるおいしいお茶



5、お茶の豆知識


(1)お茶の分類

茶葉には
「日本茶」
「紅茶」
「ウーロン茶」がありまが、
どれも茶の木は同じ仲間です。


日本茶:できる限り新鮮な状態で蒸して、
乾燥させる。


ウーロン茶:よく揉み、
半分程度発酵させる


紅茶:よく揉み、
完全に発酵させる


このように製造方法の違いにより
お茶の種類が分かれます。



(2)日本のお茶の産地


①狭山茶(埼玉県)
甘くて濃厚な味わい。


②村上茶(新潟県)
日本最北の産地。
タンニンが少ないため、
甘味がある。


③静岡茶(静岡県)
日本一のお茶の名産地。
静岡県内各地で、
それぞれの特徴のある
お茶が生産されている。


④西尾抹茶(愛知県)
生産されるほとんどが抹茶。
特許庁の地域ブランドに認定。


⑤伊勢茶(三重県)
鈴鹿山ろくでは、まろやかな味の
かぶせ茶。
櫛田川や宮川の流域では、香り豊かな
深蒸し茶。


⑥宇治茶(京都府)
玉露、抹茶の産地。


⑦八女茶(福岡県)
煎茶と玉露の産地。
玉露の生産は日本一。


⑧かごしま茶(鹿児島県)
全国二位の生産高。
日本一早い新茶。



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6、おわりに


【八十八夜】の頃は
そろそろ初夏という時期ですが
朝晩の気温差があり
農家では神経を使う時期でもあります。


それだけに【八十八夜】
農家にとって
昔から続く農事の目安となる
大事な日でもあります。


世間では
「目に青葉山ほととぎす初鰹」と
言われる
1年で最も爽やかな季節です。


その陰で、神経を使って
農作物を作っている人がいる事を
【八十八夜】には思い
感謝をしたいものですね。




最後まで読んで頂きありがとうございます。


参考書籍①=PHP研究所発行
知れば納得!
暮らしを楽しむ12ヶ月のしきたり


参考書籍②=株式会社神宮館発行
暮らしのしきたり12ケ月


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