やぶ入りは「お盆・正月休み」のルーツです!

最終更新日 2023年10月20日



1、はじめに


【やぶ入り】とは何?
と聞かれてすぐに答えられる人は
少ないのではないでしょうか。

現在では【やぶ入り】という習慣がないので
使われることがない「言葉」です。

現在の「お盆休み」「正月休み」に当たります。

昔の「商店」などに雇われている人(奉公人)
ほとんどが住み込みで働き
1年でのお休みがお盆と正月の各1日の2日だけでした。

その貴重な休みに店の主人から「お小遣い」をもらい
実家に帰ったり、町に出て遊びに
行った日のことを【やぶ入り】と言います。

一体どんな日であったかを紹介します。



2、やぶ入りとは?


【やぶ入り】とは一般的には「奉公人」が年に2回に
休みをもらう日のことですが
元々は
「嫁」に行った人が「実家」に帰ることが
許される日のことでした。

「嫁」に行った人は今のように簡単に
「実家」に帰る事が許されなかったので
この日ばかりは「何も遠慮しない」
帰ることが出来る「嬉しい日」でした。

それが「江戸時代」になり「商業」が盛んになり
「商店」などの習慣として定着しました。

また【やぶ入り】の語源は諸説ありますが、

①竹藪の多い田舎に帰るから

②宿入り(実家へ帰る事)が訛ったから

の二つが有力と言われています。

故郷のイメージ
ふるさとのイメージ

3、やぶ入りの由来は?


日本の風習や行事の多くは「農業」を中心として
行われています。

【やぶ入り】「農業」に関係しています。

農作業を休んで
正月(旧正月=旧暦の1月15日)」

お盆(旧盆)=旧暦7月15日)」
大切な行事を行うためです。

「商店」でも同じように「お盆」「正月」
大切な行事があり、その行事の翌日が
【やぶ入り】となりました。

「江戸所代」に始まった【やぶ入り】
「明治時代」「新暦」が採用されると
現在の「お盆」「正月」と同じ「新暦」
行われるようになりました。


「明治時代・大正時代・昭和初期」
商業は発展し「奉公人」の数は増えますが
「商店」の労働環境は変わらなかったので
【やぶ入り】の行事は発展していきました。

車で帰省
車で帰省



そのため【やぶ入り】関連の
芝居などのレジャー産業が発展しました。

その後【やぶ入り】
「第二次世界大戦」後の
昭和22年(1947年)4月7日に
「労働基準法」が制定されて
「賃金・労働時間・休息・休日」等の
「労働環境」の改善により行われなくなりました。

【やぶ入り】の習慣は現在は残っていませんが、
「お盆」「年末年始」
「大型連休のルーツ」になっています。




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4、おわりに


「週休二日制」「お盆、年末年始の大型連休」に、
慣れてしまった私には【やぶ入り】はできません。

だから私にとって【やぶ入り】と言う「言葉」
寂しい響きがあります。

そこで思うのは「休み」が終わって
帰る時の気持ちです。
当時の人は
「どんな気持ちだったのだろうか?」

「充電できてよかった」
「明日からまたしばらく休みなしで辛い」等
色々な思いがあったと思います。

また「送り出す人と迎える人」
それぞれに色々な.思いがあったと思います。

それらを感じ取る「落語」「小説」
多くありますので
ぜひ一度確認してみてはいかがでしょうか。

最後に、このような【やぶ入り】を楽しみに
働き続けた人たちがいたおかげで
今の私たちがある事に
感謝しなければいけません。


最後までお読みいただき有難うございます。


参考資料=Wikipedia



5、関連記事



【1月】の別名、行事など、
盛りだくさんの「話題のタネ」を
紹介!はこちらからどうぞ




【8月】の別名、
行事など盛りだくさんの
「話題のタネ」を紹介!



【12ヶ月の代表的な花と花言葉】を紹介します!

富士山と桜

最終更新日 2024年3月28日





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目次


1、はじめに



2、一月の花と花言葉


福寿草
万両
白妙菊

水仙   
母子草

ナズナ



3、二月の花と花言葉


椿
木瓜

ふきのとう
クロッカス
雪割草
沈丁花
マンサク



4、三月の花と花言葉


雪柳

土筆
菜の花

れんぎょう
こぶし
アネモネ



5、四月の花と花言葉


蓮華草
チューリップ
ヒヤシンス

牡丹
山吹
ひなげし
スイートピー



6、五月の花と花言葉

石楠花
カーネーション
芍薬
鈴蘭

おだまき
勿忘草
つつじ
花水木
バラ



7、六月の花と花言葉

笹百合
百合
あやめ
くちなし
立葵
紫陽花
ほたるぶくろ
桔梗



8、七月の花と花言葉

あざみ
浜木綿
のうぜんかずら
待宵草
睡蓮
ダリア
日々草



9、八月の花と花言葉

朝顔
鷺草
時計草
ほおずき
向日葵
桔梗
百日紅



10、九月の花と花言葉

女郎花

鳳仙花
彼岸花
コスモス
紫苑



11、十月の花と花言葉

金木犀
野牡丹
不如帰
竜胆
紫式部

秀明菊
銀杏



12、十一月の花と花言葉


野路菊
紅葉
われもこう

ななかまど
シクラメン



13、十二月の花と花言葉

山茶花
寒椿
葉牡丹
千両
南天
ポインセチア
石蕗



14、おわりに


15、関連記事

 


1、はじめに


1年12ヶ月の月別の代表的な【花と花言葉】
紹介します。


自分の誕生月にどんな花があり、
その花言葉は何かぜひ見て下さい。







2、一月の花と花言葉

 

松(まつ):不老長寿、同情

福寿草(ふくじゅそう)幸せを招く、
永久の幸福
            
   

万両(まんりょう):隠れた美徳のある人
財産

白妙菊(しろたえぎく):支え守る穏やか

水仙(すいせん):全般・自愛
         黄・私の許へ帰って
         白・神秘

母子草(ははこぐさ):いつも思う、温かい気持

芹(せり):高潔

ナズナ:私の全てを捧げます

3、二月の花と花言葉

 

梅(うめ):全般・忠実な心、上品
      紅・あでやかさ
      白・気品

椿(つばき):全般・控えめな愛情
       赤・謙虚な美徳
       白・完全なる美しさ
       ピンク・慎み深い

木瓜(ぼけ):先駆者、指導者

蕗の薹(ふきのとう):愛嬌、仲間、待望

クロッカス:全般・喜び、切望
      紫・愛の公開
      黄・信頼

雪割草(ゆきわりそう):高貴、信頼、和解

沈丁花(じんちょうげ):不滅、勝利、栄光

マンサク:魔力、呪文、霊感

4、三月の花と花言葉

 

菫(すみれ):全般・小さな幸福
       紫・貞節、愛
       白・無邪気な恋
       黄・慎ましい喜び
       

雪柳(ゆきやなぎ):殊勝な心、愛嬌

桃(もも):魅力、天下無敵

土筆(つくし):驚き、向上心

菜の花(なのはな):豊かさ、快活

レンギョウ:希望、期待、集中力

こぶし:友愛、友愛、愛らしさ

アネモネ:全般・はかない
     白・真実、期待
     紫・あなたを信じて待つ
     赤・君を愛す

5、四月の花と花言葉

 

桜(さくら):全般・優れた美人
       ソメイヨシノ・清純、高貴
       八重桜・理知、しとやか
       枝垂桜・優美、淡泊
       

蓮華草(れんげそう):私の幸福、心和らぐ

チューリップ:全般・思いやり
       赤・愛の告白、真実の愛
       ピンク・愛の芽生え
       黄・望みのない恋、名声
       白・失われた愛
       紫・不滅の愛

ヒヤシンス:全般・スポーツ、ゲーム
      赤・嫉妬
      白・控えめな愛らしさ
      紫・悲しみ
      青・変わらぬ愛
      黄・あなたとなら幸せ
      ピンク・淑やかな可愛らしさ

牡丹(ぼたん):富貴、風格

山吹(やまぶき):崇高、気品、金運

ひなげし:慰め、思いやり

スイートピー:全般・門出別離
       ピンク・繊細
       白・ほのかな喜び





6、5月の花と花言葉

 

石楠花(しゃくなげ):荘厳、荘厳

カーネーション:全般・愛情
        赤・母への愛
        白・純粋な愛
        ピンク・女性の愛
        黄・軽蔑
        紫・誇り
        青・永遠の幸福

芍薬(しゃくやく):全般・恥じらい
          ピンク・はにかみ
          白・幸せな結婚
          赤・誠実

          

鈴蘭(すずらん):幸福、純粋

おだまき:全般・愚か
     紫・勝利
     赤・心配
     白・気がかり
  

勿忘草(わすれなぐさ):真実の愛、私を忘れないで

つつじ:全般節・節度、慎み
    赤・恋の喜び
    白・初恋

花水木(はなみずき):永続性、華やかな恋

バラ:全般・愛、美
   赤・愛、美
   白・純潔、深い尊敬
   ピンク・上品、感銘
   青・夢叶う、不可能
   黄・愛情、嫉妬、友情

7、六月の花と花言葉

 

笹百合(ささゆり):上品純潔清浄

百合(ゆり):全般・純潔無垢
       白・純潔、威厳
       オレンジ・華麗
       ピンク・虚栄心
       黄・陽気

あやめ:良い便り、希望

くちなし:洗練、幸福、優雅

立葵(たちあおい):大志、野心、実り

紫陽花(あじさい):全般・忍耐
          白・寛容
          ピンク・元気な女性
          青・辛抱強い愛情

ほたるぶくろ:忠実、正義

桔梗(ききょう):全般・永遠の愛
         紫・気品
         白・清楚





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8、七月の花と花言葉

 

あざみ:厳格、報復

浜木綿(はまゆう):汚れがない、どこか遠くへ

のうぜんかずら:名誉、名声

待宵草(まつよいぐさ):ほのかな恋、気まぐれ

睡蓮(すいれん):清純、信頼、信仰

ダリア:全般・栄華、気まぐれ
    赤・華麗
    白・感謝
    黄・優美

日々草(にちにちそう):友情、楽しい思い出

9、八月の花と花言葉

 

朝顔(あさがお):約束愛情
         白・あふれる喜び、固い絆
         青・短い愛、儚い恋
         紫・冷静

鷺草(さぎそう):発展、清純、繊細

時計草(とけいそう):聖なる愛、信仰

ほおずき:いつわり、不思議

向日葵(ひまわり):全般・あなただけを見る
             憧れ
          白・程よき恋愛
          紫・悲哀

桔梗(ききょう):全般・変わらぬ愛
         紫・気品
         白・清楚

百日紅(さるすべり):雄弁、愛嬌、不用意


10、九月の花と花言葉

 

女郎花(おみなえし):美しい人、親切

薄(すすき):通じる心、活力

鳳仙花(ほうせんか)私に触れないで、短気

彼岸花(ひがんばな):全般・諦め、独立
       白・また会う日を楽しみに
       赤・情
       黄・深い思いやりの心

コスモス:全般・乙女の真心調和
     白・優美、美麗
     赤・乙女の愛情
     ピンク・乙女の純潔
     黄・野生の美しさ
     茶・恋の終わり

    

紫苑(しおん):追憶

萩(はぎ):もの思い

11、十月の花と花言葉

 

金木犀(きんもくせい):謙遜

野牡丹(のぼたん):自然

不如帰(ほととぎす):永遠にあなたのもの

竜胆(りんどう):正義

紫式部(むらさきしきぶ):聡明

秋明菊(しゅうめいぎく):耐え忍ぶ心

銀杏(いちょう):長寿

12、十一月の花と花言葉

 

菊(きく):清浄

野路菊(のじぎく):真実

紅葉(もみじ):遠慮

われもこう:変化

ななかまど:慎重、安全、あなたを守る

シクラメン:全般・遠慮、気後れ
      白・清純
      ピンク・憧れ、内気
      赤・嫉妬

うめもどき:明朗、知恵、深い愛情

13、十二月の花と花言葉

 

山茶花(さざんか):謙譲

寒椿(かんつばき):愛嬌

葉牡丹(はぼたん):祝福

千両(せんりょう):富貴

南天(なんてん):機知に富む

ポインセチア:祝福、幸運を祈る、聖夜

石蕗(いしぶき):困難に負けない

14、おわりに

各月の代表的な花
どのようなあり
その花言葉を「知らない人」も
多いのではないでしょうか。

そんな人のお役に立てればと思い
ここに紹介しました。

ぜひ活用して下さい。



最後まで読んで頂きありがとうございます。



参考書籍=PHP研究所発行
知れば納得!暮らしを楽しむ12ヶ月のしきたり

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【暦】とは?新暦と旧暦とは?月遅れとは?知って「話題のタネ」に!

最終更新日 2024年3月1日


目次

1、はじめに


2、新暦と旧暦について


3、旧暦から新暦への変更理由


4、月遅れとは


5、おわりに


1、はじめに


よく【暦】(こよみ)の上では「〇〇」ということ聞きます。
【暦】とは、一体何でしょうか?

生活の「基準」になることは解りますが
なかなか説明できないのではないでしょうか。

そこで【暦】ついて紹介します。
ぜひ、「話題のタネ」にして下さい。

2、新暦と旧暦について


そもそも【暦】とは「日にち」が記されたもの
で一言で言えば「カレンダー」の事になります。

一般的な「カレンダー」は主に「年月日・曜日」が
記されていますが、
それ以外に
①日の入り・日の出時刻
②月の入り・月の出時刻
③海の潮の干満時刻
④その日の吉、凶
⑤行事
⑥干支(えと)
⑦大安・仏滅など六曜
などが記されている物を本来は【暦】と言います。


(干支・六曜についての詳細はこちらからどうぞ)


現在の私たちが使っている【暦】
地球が太陽の周りを回る周期を
もとにした太陽暦(グレゴリオ暦)です。

また日本の伝統的な【暦】は、中国より
「飛鳥時代」に伝えられました。

その後日本の気候や風土に合うように何度も変えて
約1500年の間、年中行事や生活などの目安となってきました。

日本の【暦】は1873年(明治6年)に太陽暦
切り替えられました。
これを「新暦」と呼んでいます。

また「新暦」に切り替えられる以前の【暦】
「旧暦」と呼んでいます。

ということで【暦】の上では「〇〇」の
【暦】「旧暦」を指します。

この「旧暦」から「新暦」への
切り替え期間は1か月だったそうです。
明治5年12月2日の翌日が、
明治6年1月1日になりました。

相当の混乱があったのが目に見えるようです。






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3、旧暦から新暦への変更理由


「旧暦」は月の満ち欠けと
太陽の動きを基に作られた「太陰太陽暦」です。

「太陰太陽暦」は、月の満ち欠けが29.5日の周期である事から
1か月が「29日」の小の月が6か月
「30日」の大の月が6か月と決め
1年は12ヶ月としました。

小の月大の月は、ほぼ交互でした。

この計算でいくと1年が354日となり
地球が太陽の周りを一周する約365.24日に
約11日不足するため
19年に7回は1年を13か月にし
その年は1年を384日としていました。

このため「旧暦」を基準に考えると
農作業の目安がわかりません。
そこで季節を知るための目安となる
「二十四節気」「雑節」が作られました。

(二十四節気・雑節の詳細はこちらからどうぞ)


一方、太陽暦は1年を365日として考えます。
そうすると1年で約0.24日の誤差が出ます。
その誤差を埋めるために
4年に一度「閏年」として2月29日をもうけています。

そのため太陽暦では、
地球が太陽の周りを回る周期との誤差が
約3300年に1日というかなりの精密さがあります。

ということで「旧暦」から「新暦」に
変わったのは、1年の日にちが一定でなく
現実にそぐわないためです。
また、切実な事情として「財政難」だった
明治政府が給料の支払い回数を
減らすためでもありました。

4、月遅れとは


日本の年中行事は、「旧暦」で行われたり
「新暦」で行われたりします。


①旧暦(毎年同じ日)で行われる行事

3月3日:ひな祭り(桃の節句)

(ひな祭りの詳細はこちらからどうぞ



5月5日:端午の節句

(端午の節句の詳細はこちらからどうぞ)



7月7日:七夕
などです。

(七夕の詳細はこちらからどうぞ)



②新暦で行われる行事

正月など

(お正月の詳細はこちらからどうぞ)


③月遅れ
「お盆」「旧暦」では7月の行事です。
しかし現在では、多くの地域で1か月後の
8月に行われています。

(お盆の詳細はこちらからどうぞ)

このように「旧暦」から遅れて行事を行う事を
「月遅れ」と言います。

これは、長年「旧暦」で行っていた行事を
「新暦」の日に行うと「季節感」が合わない
とされたためです。

5、おわりに


【暦】と日本人は、昔からしきたりや
季節と強く結びついていました。

特に自然とかかわる仕事をしている人には
生活にかかわる大切なものです。

古来より人類「自然現象」による教訓を
得てきました。
そして「自然現象」に逆らわずに大切にしてきました。

そこから生まれた【暦】
「旧暦」「新暦」も基本は「自然現象」です。
そして【暦】もまた、生活の目安として大切にしてきました。

今後も私たちにとって【暦】
必要不可欠です。

だからこそ私たちも「自然」に逆らわず、
大切にし昔から伝わる【暦】を次の世代に
伝えていきましょう。

最後まで読んで頂きありがとうございます。

参考書籍=PHP研究所発行
知れば納得!暮らしを楽しむ12ヶ月のしきたり













衣替えの歴史、意義を知り【整理整頓のチャンス】を逃さないで!

衣替えの季節

最終更新日 2024年5月9日




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1、はじめに



四季があり「寒暖差」のある日本では
昔から温度調節を「衣服」
より行ってきました。


地球の環境変化により「春と秋」
短くなったように感じますが
それでも年2回「6月1日」「10月1日」
目途に【衣替え】を行っています。


それでは一体いつから【衣替え】が行われて
いたのでしょうか?


何故?どのようにするのでしょうか?


気になりませんか?
気になる方はぜひ読んで下さいね。


そして自分の知識にすると共に
「話題のタネ」にして下さいね。

衣替えは整理整頓のチャンス!
衣替えは整理整頓のチャンス!


2、衣替えの歴史



【衣替え】
宮中行事がさかんに行われるようになった
「平安時代」に中国から伝わりました。


当時は「衣服」を替えるだけでなく
扇や室内にある調度品も替えてしまう
風習がありました。


現在では、空調機器の発達で
あまり行いませんが、
季節に合わせて室内の模様を
変えるのも「季節感」があり、
良いのではないでしょうか。


【衣替え】の日は現在と同じ年2回で
「旧暦」の4月1日と
10月1日に行っていました。


やがて「江戸時代」になると中国から伝わった
木綿(もめん)の栽培が始まり
「綿入り」の衣服も作られ温度調節が
色々できるようになり「年4回」【衣替え】
行われるようになりました。


また、4月1日には「綿入り」で着ていた着物から
「綿」を抜いて着ることから
4月1日を「わたぬき」と言いました。


この事から「四月一日」と書いて
「わたぬき」

と読む姓があるそうです。


「明治時代」に入ると洋服を着るようになり
そこから現在のように6月1日と
10月1日に
【衣替え】をするようになりました。


特に学校関係、官公庁関係の制服は
一斉に【衣替え】が行われました。


最近では一斉というわけではなく、
実際の気温に合わせて
前後して【衣替え】が行われています。


また、6月1日の【衣替え】に対して、
10月1日を「後の衣替え」とも
呼びます。





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3、衣替えの意義



【衣替え】の意義は季節に合った服装を
することです。


制服が決まっている会社、学校、官公庁では
一斉に【衣替え】が行われますが、
それには
一体感を持つという意味合いがあります。


制服がない所でも6月1日
10月1日前後には【衣替え】
行なわれています。


この時期には、
ある程度の季節に合った服装をしないと
周りの人に「暑苦しそう」とか
「寒そう」などと
不快な思いを与えてしまいます。


家庭においての【衣替え】は、
自分の感覚で季節に
応じた服装で良いでしょう。


ただこの場合も周りの人に不快な思いを
与えないように
心掛けて下さい。


また「気温」に応じて
【衣替え】をするという事もありますが
「気温」は「目安」であり、
自分の感覚で行うのが良いでしょう。

衣替え
大正時代のアイロン」

4、衣替えは整理整頓のチャンス


(1)整理整頓


【衣替え】の時期には、
まずは「いる物」
「いらない物」を区別し
「いらない物」は
思い切って処分しましょう。


②処分は、
・シーズン中に一度も着用しなかった物

・サイズが合わなくなってしまった物

・傷んでしまった物

・流行からかなりかけ離れた物などを
思い切って処分し、再び収納する物を減らし
収納スペースを確保しましょう。


③処分するには「もったいない」と思う物は
リサイクルショップなどに持って行きましょう。



(2)収納


①黄ばみ、虫食いの原因となるので、
収納する前には必ず洗濯をしましょう。


②キャスター付きの収納ケースを
使い、
シーズン用、オフ・シーズン用を
切り替えるのも簡単でいいですよ。


③収納には「防虫剤」が必要になりますが
「防虫剤」は空気より重たいので
衣服の上に置いて収納しないと
効果がありません。


④クリーニングに出した衣類は、
湿気防止のため、ビニール袋から出して
収納
しましょう。


⑤また最近では集荷、配達をしてくれて
場合によっては保管もしてくれる
「宅配クリーニング」のお店があるので
利用するのも良いでしょう。





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5、おわりに


【衣替え】は昔から伝わって来た風習です。


衣服で温度調節が必要な日本では
欠かすことができません。


【衣替え】ではシーズンごとに「衣服の入れ替え」
をすることにより「整理整頓」ができます。


これに合わせて、住まいや自分自身も
リフレッシュしてみてはいかがでしょうか。



最後まで読んで頂きありがとうございます。



参考書籍=PHP研究所発行
知れば納得!暮らしを楽しむ・12ヶ月のしきたり










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【十二支・陰陽五行説・十干・干支・六曜】とは?人に聞けない事を知って話題のタネに!

最終更新日 2023年5月30日


目次

1、はじめに


2、陰陽五行説

3、十二支(じゅうにし)とは


4、十干(じゅっかん)とは


5、十干・十二支の組み合わせ


6、六曜(ろくよう)とは


7、あとがき


1、はじめに

よく【干支(えと・かんし)】

【十二支(じゅうにし)】

【十干】の例えば「丙(ひのえ)」

【六曜】の例えば「大安(たいあん)」
という言葉を聞きます。

言葉を聞いた事はありますが、
【十二支】の全てが出てこなかったり、
【十干】には何があるかわからなかったり、
【六曜】の意味がわからない事があります。

そこで【十二支・十干・干支・六曜】
ついて全てを紹介します。
ちょっとした事ですが、
頭の片隅にでも置いて
いざという時に役立てて下さい。

2、【十二支】とは


毎年、年賀状を出す季節になると
「来年は何年」
という言葉を聞くようになります。

その「何年」の「何」が【十二支】です。
漢字と読み方、由来
は以下のようになります。

 漢字(読み方)           由来
子(ね)ねずみの繫殖力が強いことから子孫繁栄
丑(うし)乳や肉が食材となる大事な家畜、粘り強さの象徴
寅(とら)神秘的な動物で強さの象徴
卯(う)穏やかに暮らすので家内安全と飛躍の象徴
辰(たつ)古来より強さの象徴
巳(み)生命力が強く、執念深い
午(うま)人間の労働力で大事な家畜、健康の象徴
未(ひつじ)群れを成すことから家族の安泰
申(さる)山の神様の使い、知能の象徴
酉(とり)積極的で素早さの象徴
戌(いぬ)人間に従順なところから忠実の象徴
亥(い)いのししの肉は体にいいことから無病息災
十二支の説明



【十二支】のルーツは古代中国です。

12年で「天」を1周する木星の位置によって
その年が【十二支】のどれに当たるか
決められていました。

それがやがて月、時間、方角を
表すのに使われるようになりました。


(1)月を表す呼び名

11月12月1月2月3月4月
5月6月7月8月9月10月
月を表す十二支


(2)時刻を表す

23時~
1時
1時~
3時
3時~
5時
5時~
7時
7時~
9時
9時~
11時
11時~
13時
13時~
15時
15時~
17時
17時~
19時
19時~
21時
21時~
23時
時刻を表す十二支


(3)方角を表す

 北 北北東北東  東 東南東東南
南南西南西西西北西北西
方角を表す十二支

3、陰陽五行説(いんようごぎょうせつ)


(1)陰陽説

中国では元来、宇宙の全ての物は「陰(弟・と)」
「陽(兄・え)」
どちらかに分類される「陰陽説」があります。


(2)五行説

全ての物は「(もく)、(か)、(ど)、
(ごん)、(すい)」の要素から成り立つ
「五行説」があります。


(3)陰陽五行説

「陰陽説」「五行説」が結び付き
「陰陽五行説」という考えがうまれました。

そして中国の漢の時代には【十干】
結び付きました。


(4)【干支】「えと」読むのは
「え(兄)と(弟)」からきています。

十二支
十二支

4、【十干】とは

【十干】とは
以下の10種類です。
聞き覚えのある言葉も
あるのではないでしょうか。

木甲
(きのえ)
木乙
(きのと)
火丙
(ひのえ)
火丁
(ひのと)
土戊
(つちのえ)
土己
(つちのと)
金庚
(かのえ)
金辛
(かのと)
水壬
(みずのえ)
水癸
(みずのと)
十干の種類




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【十干】は元々、
日にちを数えるために使われていました。
1か月を上旬、中旬、下旬に分け
それぞれの1日目を甲、2日目を乙、3日目を丙と
呼んでいました。

妊婦の人に関係のある「戌の日」は月に3回
あることになります。

それが12ヶ月の呼び名の
十二支(1-(1))と
合わされて【十干・十二支】となり
日、月、年を表すようになりました。

日本には、飛鳥時代に中国から伝わったと
されています。

【十干・十二支】の例として歴史上の事件で

「壬申の乱(じんしんのらん)」は壬申の年
「戊辰戦争(ぼしんせんそう)」は戊辰の年に


それぞれ発生しています。

また阪神タイガースの本拠地
「甲子園球場」は
甲子の年に完成したところから
由来しています。

5、【十干・十二支】の組み合わせ


(1)甲子(きのえね)    (2)乙丑(きのとうし)
(3)丙寅(ひのえとら)   (4)丁卯(ひのとう)
(5)戊辰(つちのえたつ)  (6)己巳(つちのとみ)
(7)庚午(かのえうま)   (8)辛未(かのとひつじ)
(9)壬申(みずのえさる)  (10)癸酉(みずのととり)
(11)甲戌(きのえいぬ)  (12)乙亥(きのとい)
(13)丙子(ひのえね)   (14)丁丑(ひのとうし)
(15)戊寅(つちのえとら) (16)己卯(つちのとう)
(17)庚辰(かのえたつ)  (18)辛己(かのとみ)
(19)壬午(みずのえうま) (20)癸未(みずのとひつじ)
(21)甲申(きのえさる)  (22)甲酉(きのえとり)
(23)丙戌(ひのえいぬ)  (24)丁亥(ひのとい)
(25)戊子(つちのえね)  (26)己丑(つちのとうし)
(27)庚寅(かのえとら)  (28)辛卯(かのとう)
(29)壬辰(みずのえたつ) (30)癸己(みずのとみ)
(31)甲午(きのえうま)  (32)乙未(きのとひつじ)
(33)丙申(ひのえさる)  (34)丁酉(ひのととり)
(35)戊戌(つちのえいぬ) (36)己亥(つちのとい)
(37)庚子(かのえね)   (38)辛丑(かのとうし)
(39)壬寅(みずのえとら) (40)癸卯(みずのとう)
(41)甲辰(きのえたつ)  (42)乙巳(きのとみ)
(43)丙午(ひのえうま)  (44)丁未(ひのとひつじ)
(45)戊申(つちのえさる) (46)己酉(つちのととり)
(47)庚戌(かのえいぬ)  (48)辛亥(かのとい)
(49)壬子(みずのえね)  (50)癸丑(みずのとうし)
(51)甲寅(きのえとら)  (52)乙卯(きのとう)
(53)丙辰(ひのえたつ)  (54)丁巳(ひのとみ)
(55)戊午(つちのえうま) (56)己未(つちのとひつじ)
(57)庚申(かのえさる)  (58)辛酉(かのととり)
(59)壬戌(みずのえいぬ) (60)癸亥(みずのとい)

以上の60通りあり、これが一巡すると 還暦を迎えます。

6、六曜とは


よく
「結婚式を上げるなら大安がいい」とか
「葬式は友引にしてはいけない」
などと言います。

この「大安」「友引」
【六曜】のなかにあります。

昔は「日々の吉凶」を
見るために使われていました。
現在でもカレンダーや手帳などに
記載されています。

元々は、日にちの区別に使われていました。

【六曜】は中国から伝わり
江戸時代の終わり頃から
「吉凶」を簡単に知る事が出来るとして
一般の庶民の間に広まったものです。

【六曜】の意味、読み方は以下の通りです。
(並び順は昔の並び順、現在は不規則)


先勝(せんかち・せんしょう・さきかち)
  「先んずれば人を制す」と言う意味で
  何事も急げば
  午後より午前が吉


友引(ともびき・ゆういん)
  「友を呼ぶ(引く)」と言う意味で
  葬式などを避ける
  朝や夕方が。正午は


先負(せんまけ・せんぶ・さきまけ)
  「先んずれば勝てない」の意味で
  先勝とは反対になり、勝負事や急な用件は避けて
  静かにしていれば
  午前より午後が吉


仏滅(ぶつめつ)
  元々は「物滅」と書いていました。
  何をやってもうまくいかないの日
  おめでたいことは慎む。


大安(たいあん・だいあん)
  「大いに安い」と言う意味。
  何をやってもうまくいくの日。
  おめでたいことを行うと良い日。


赤口(しゃっく・しゃっこう・せきぐち)
  全てのことに油断禁物、特に刃物は要注意。
  正午のみ吉
  おめでたいことは

7、あとがき

【十二支・陰陽五行説・十干・干支・六曜】
意味は知らなくても聞いたことがある
言葉があり「なるほど」と思う事も
あったのではないでしょうか。

また現在と違い情報が少ない昔の人は

【十二支・陰陽五行説・十干・干支・六曜】

を頼り日々の行動をしていた事がよくわかります。

現在でも行動の指針にしている事も
ありますので、意味をよく理解して
人に失礼な事がないようにしたいものです。


最後まで読んで頂きありがとうございます。

参考書籍=PHP研究所発行 
知れば納得!暮らしを楽しむ12ヶ月のしきたり




【還暦】の由来・誰が祝う?祝い方は?・祝い品は?知って話題のタネに!

還暦

最終更新日 2024年3月1日




【還暦】とは、「(こよみ)が(かえる)」
という意味で満60歳を迎えた時に
お祝いします。


私は60歳を過ぎていますので
【還暦】のお祝いはすでに終わっています。


その時の経験を紹介します。
今後【還暦】のお祝いの予定がある人に
少しでもお役に立てればと思います。


また、予定のない人は「話題のタネに!」
して下さい。

還暦
【還暦】とは60歳の「長寿を祝う」儀式


【還暦】とは60歳の「長寿を祝う」儀式ですが
平均寿命が延びた現代では「まだまだこれから」
という年齢です。


しかし中国から長寿の祝いの儀式「賀寿(がじゅ)」
が伝わった頃は平均寿命が短かったので
60歳は「長寿」
お祝いは40歳から行っていました。


現在のように60歳で【還暦】
お祝いをするようになったのは
室町時代の頃からだと言われています。


では何故60歳が【還暦】なのでしょうか?


干支(えと)」という言葉があります。


一般的には、
「子・牛・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥」
十二支と思われがちでが
これは「干支」の「」に当たります。


干支」の「」は十干と言われ
「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」の
10種類あります。


この組み合わせが60年で一通りするから
【還暦】となります。

昔は【還暦】を迎える本人が【還暦】祝いを
主催していました。


現在では【還暦】を迎える人の子供たちが
主催するケースが多くなっていますが
配偶者が主催する場合もあります。


職場や学校関係の場合は
部下や教え子が主催します。

【還暦】お祝いは、
高価な物よりも
家族や親しい人が集まってくれるのが、
何よりの贈り物です。


一般的には食事会を開いたり
旅行に出かけてお祝いするケースが
多いです。

私の場合は二人の子供が近くの温泉
に招待してくれて、
一泊し食事会を開いてくれました。





還暦
魔除けと語呂合わせで赤いちゃんちゃんこ
祝い品として贈られるようになりました還暦


(1)祝い品


何と言っても【還暦】の象徴である
赤いちゃんちゃんこです。


では何故赤いちゃんちゃんこ
なのでしょうか?


昔は赤ちゃんが生まれた時に魔除けの色である
赤い産着やちゃんちゃんこを着せ成長を祈りました。


そこから【還暦】は「干支」が一回りして
生まれた時の「干支」に戻る事から
「赤ちゃん」に戻るとされるからで
魔除けと語呂合わせで赤いちゃんちゃんこ
祝い品として贈られるようになりました。


そのほか最近の祝い品の定番として
一番人気は名前詩だそうです。


その他花束、財布、バッグ、ペンダント
名前入りの食器類等がありますが
貰う側から言えば「何を貰っても」
ありがたいものです。


しかしタブーの祝い品があります。
「死・苦・老い」を連想させる物です。


菊の花、椿の花、シクラメン
くし、眼鏡、お茶、時計類、履き物
などがあります。


ちなみに私は
「赤いちゃんちゃんこと名前入りタンブラー」
を貰いました。



(2)お返し


①家族へのお返しは基本的に
必要ありません。


②お祝いの会をしなかったり、
参加できなかった人には、
後日「内祝い」を贈ります。


③表書き:
「内祝い」「寿」などです。

家族が主催するのであれば、
「記念品」「寿」などです。


④金額の目安:
お祝いの3分の1~半分くらいが
目安になります。




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6、あとがき


【還暦】と聞くと私が子供の頃は
「老人」というイメージがありましたが
いざ自分が迎えてみると
「まだまだこれからで老け込む年ではない」
と感じています。


また【還暦】のお祝いの席で「赤いちゃんちゃんこ」
を着た時の感想として
着る前は「抵抗」を感じていましたが
いざ着てみると「一生に一度だけ」のいい思い出になり
楽しいひと時を過ごすことができました。


最近は「赤いちゃんちゃんこ」
敬遠されていると聞きますが
これから【還暦】を迎える人にはおすすめします。

私は【還暦】を過ぎてしまいましたので
二度とありませんが人生の
一つの通過点だと思っています。


これから迎える人も通過点にして
「人生100年時代」なので
2度目の【還暦】である120歳の【大還暦】
目指して頑張りましょう。







最後まで読んで頂きありがとうございます。


参考書籍=PHP研究所発行・12ヶ月のしきたり





【二十四節気・七十二候】とは?雑節や五節句も紹介!

最終更新日 2023年12月12日


目次


1、はじめに


2、二十四節気と七十二候とは?


3、二十四節気の季節・読み方・日付・意味


4、雑節とは?


5、五節句とは?


6、まとめ


1、はじめに

テレビなどで
「今日は二十四節気の内の〇〇」と
いうことを聞きますが、
【二十四節気】について
「知っている日」や
「何の日」かと全てを答えられるのは、
なかなか難しいのではないでしょうか。

また【二十四節気】に関連して
【雑節】【五節句】
という言葉も聞いた事があるかと思いますが、
全てを思い出せないということも
あるのではないでしょうか
そこでその全てを紹介します。

知っていて損はありませんので
知識として他の皆さんにも
教えてあげて下さい。




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2、二十四節気と七十二候とは?


(1)【二十四節気】とは、
一言でいうと、
農業をして行く上での基準を
太陽の動きから
24の季節に分類したものです。

365日÷24≒15で
単純に15日に1回何等かの
節気があることになります。

農業をして行く上では、
季節や天候を正確に知る事が
必要になります。


「旧暦」では、

毎年同じ月日であっても
ズレがあるので種まきから収穫まで
いつ行えば良いのか「暦」だけでは
判断できません。
(旧暦は、1年が354日です。
365-354=11日で毎年11日少ないので、
3年に1回13番目の月13月がありました。)


このことは農業を行う人には、
生きていく糧なので一大事です。

そこから季節を知るために、
1年を24の節気に分けました。

では24の節気はどのような基準で
分類がされているのでしょうか?

地球から見て太陽の移動する道を
黄道と言います。

黄道を360度に分けたものを
黄経と言います。
(春分を0度として
15度おきに節気が設けられた)


二十四節気図
二十四節気図


(2)七十二候とは、
上記【二十四節気】
農事や暮らしに合わせて、
さらに5日ずつの三つに分けて(24×3=72)、
それぞれの時期の自然界が移り変わる様子を
言葉にして表したものです。

3、二十四節気の季節・読み方・日付・意味

以下に【二十四節気】を紹介します。

旧暦では立春が1年の始まりです。


①立春(りっしゅん)毎年2月4日頃
    暦の上では春。節分の翌日。
    まだまだ、寒い時期ですが、
    春の息吹を感じ始める時期
    でもあります。

 (立春の詳細はこちらからどうぞ)



②雨水(うすい)毎年2月19日頃
    今まで雪が降るほどの寒さ
    でしたが、雨に変る頃。     
    寒冷地では、まだ寒さが
    続きますが、寒い日と
    暖かい日が繰り返し 
    春に確実に近づく時期です。

(雨水の詳細はこちらからどうぞ)



③啓蟄(けいちつ)毎年3月6日頃
    日照時間が少しづつ長くなり
    地中の温度が上がり、
    眠っていた虫が
    出てくる時期。
    吹く風に温もりを感じ始める時期。

(啓蟄の詳細はこちらからどうぞ)



④春分(しゅんぶん)毎年3月21日頃
    春分の日で祝日。
    昼と夜の長さが同じ日。
    お彼岸の中日。
    「暑さ寒さも彼岸まで」の
    言葉通り、寒い日が少なくなる。

(春分の詳細はこちらからどうぞ)



⑤清明(せいめい)毎年4月5日頃
    聞きなれない日ですが、
    字の通り、春の清々しい空気と
    明るい日の光を浴び
    万物が生き生きする頃。
    桜の開花シーズンでもあります。

(清明の詳細はこちらからどうぞ)



⑥穀雨(こくう)毎年4月20日頃
    春の暖かい雨が、
    穀物に息吹を与えます。
    この頃に種まきを始めます。
    1年の内では、
    過ごしやすい時期になります。

(穀雨の詳細はこちらからどうぞ)






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「夏」

⑦立夏(りっか)毎年5月6日頃
    暦の上では夏の始まり。
    新緑の爽やかな時期。
    この頃から、文字通り
   「夏日」も
    多くなります。

(立夏の詳細はこちらからどうぞ)



⑧小満(しょうまん)毎年5月21日頃
    麦の穂が出る頃で、農家の人が
    文字通り小さい満足をする頃。
    早ければ梅雨の走りになります。

(小満の詳細はこちらからどうぞ)



⑨芒種
(ぼうしゅ)毎年6月6日頃
    「芒(のぎ)」とは、
    稲などの穂先の部分の
    毛のような物。 
    稲などを植える時期。

(芒種の詳細はこちらからどうぞ)



⑩夏至(げし)毎年6月21日頃
    日照時間が1年で最も長い日。
    梅雨の真っただ中。
    この頃から本格的に暑くなる。

(夏至の詳細はこちらからどうぞ)



⑪小暑(しょうしょ)毎年7月7日頃
    少しづつ暑くなる時期。
    七夕の頃。
    梅雨の後半で大雨の注意が必要。

(小暑の詳細はこちらからどうぞ)



⑫大暑(たいしょ)毎年7月23日頃
    文字通り1年で最も暑い時期。
    土用の丑の日もこの頃。
    学生さんの夏休みのスタートの頃。

(大暑の詳細はこちらからどうぞ)





「秋」

⑬立秋(りっしゅう)毎年8月8日頃
    暦の上では秋。
    まだまだ暑い日が続きますが、
    秋という言葉で少し暑さが
    和らぎます。

(立秋の詳細はこちらからどうぞ)


    
⑭処暑(しょしょ)毎年8月23日頃
    暑さが和らぎ始める頃。
    最近の異常気象では、
    まだまだ真夏日があります。

(処暑の詳細はこちらからどうぞ)



⑮白露(はくろ)毎年9月8日頃
    露が出る時期。
    朝晩の気温差が大きい頃。
    暑い日は続きますが、
    本格的な秋が近づいています。

(白露の詳細はこちらからどうぞ)



⑯秋分(しゅうぶん)毎年9月23日頃
    秋分の日で祝日。
    昼の長さと夜の長さが同じ日。
    秋のお彼岸の中日。

(秋分の詳細はこちらからどうぞ)



⑰寒露(かんろ)毎年10月8日頃
    植物に朝露が降りる頃。
    農産物の収穫が終る頃。
    秋本番です。
    最近では、10月でも「夏日」が
    あるので「ピン」ときません。

(寒露の詳細はこちらからどうぞ)



⑱霜降(そうこう)毎年10月23日頃   
    霜が降り始める頃。
    朝晩の冷え込みを感じる頃。
    山間部では、紅葉が見ごろに
    なります。

(霜降の詳細はこちらからどうぞ)


「冬」

⑲立冬(りっとう)毎年11月7日頃
    冬の始まりの日です。
    北風が吹き始める頃。
    冬が近づいてくるのを
    感じ始める頃。

(立冬の詳細はこちらからどうぞ)



⑳小雪(しょうせつ)毎年11月23日頃
    雪が降り始める頃。
    木々の葉が散ってしまう頃。
    平地でも雪が舞う時もあります。

(小雪の詳細はこちらからどうぞ)



㉑大雪(たいせつ)毎年12月7日頃
    平地でも雪が降り始める頃。 
    寒さが身に凍み始める頃。
    冬のたよりが各地から
    伝わります。

(大雪の詳細はこちらからどうぞ)



㉒冬至(とうじ)毎年12月22日頃
    1年で最も日照時間が
    少ない日です。
    一般的には、かぼちゃを食べ
    ゆず湯に入ります。

(冬至の詳細はこちらからどうぞ)



㉓小寒(しょうかん)毎年1月6日頃
    1年で最も寒い時期の入口です。
    寒の入りとも言います。
    正月明けと寒さで体調をくずさない
    ようにしましょう。

(小寒の詳細はこちらからどうぞ)



㉔大寒(だいかん)毎年1月20日頃
    1年で最も寒い時期です。
    この日から節分までは、
    特に寒さに耐える時期です。

(大寒の詳細はこちらからどうぞ)



4、雑節とは?

【二十四節気】は中国から伝わりました。

中国は広く日本の気候とは
少しかけ離れているところがあります。

そこで、日本の農業に合わせるために、
もう少し細かく分類する必要がありました。

そこから生まれたのが【二十四節気】
補助的意味合いがある
【雑節】(ざっせつ)です。

全部で9の節があります。
 

①節分(せつぶん)毎年2月3日頃
    元々は、春・夏・秋・冬の
    季節の変わり目でしたが、
    立春が新しい年の始めと
    いうことで、立春の前日を
    さす言葉になりました。

(節分の詳細はこちらからどうぞ)



②彼岸(ひがん)春分と秋分の前後三日
    先祖の供養、お墓参り。

(春分の日の詳細はこちらからどうぞ)


(秋分の日の詳細はこちらからどうぞ)



③社日(しゃにち)春分と秋分に最も近い
         戊(つちのえ)の日
    田んぼの神様をまつる日です。


④八十八夜(はちじゅうはちや)毎年5月2日頃
      立春から数えて88日目。 
      種まきの目安、茶摘み。

(八十八夜の詳細はこちらからどうぞ)



⑤入梅(にゅうばい)毎年6月11日頃
    太陽が黄経90度を通過する頃。
    梅雨入りの時期。

(入梅の詳細はこちらからどうぞ)



⑥半夏生(はんげしょう)毎年7月2日頃
     夏至から11日目。
     田植えが終わる頃。

(半夏生の詳細はこちらからどうぞ)



⑦土用(どよう)立春・立夏・立秋・立冬の前18日間
    現在では、立秋の前18日間として使っています。
    土用の丑の日。

(土用の丑の日の詳細はこちらからどうぞ)



⑧二百十日(にひゃくとうか)毎年9月1日頃
      立春から数えて210日目。
      台風に注意する時期。

(二百十日、二百二十日の詳細はこちらからどうぞ)



二百二十日(にひゃくはつか)毎年9月11日頃
      立春から数えて220日目。
      台風に注意する時期。

5、五節句とは?

そもそも【節句】とは
どういう事なのでしょうか。

【節句】「節」とは
季節の変わり目の事です。

【節句】「句」「供」(く)とも表し
お供えの事です。

つまり季節の変わり目お供えをして
邪気を払い無病息災を願う日で、
昔から【二十四節気】とは別に
祝祭の日とされています。

【節句】の中でも特別な5日の【節句】
江戸時代に決まり、
それを【五節句】として
「お祝いの日」としたのが始まりです。

【五節句】は全て季節の植物に関係があり
下記の通りです。


①1月7日:人日の節句(じんじつのせっく)
「七草の節句」
七草がゆを食べて
1年の始まりに1年間の無病息災を願います。

(人日の節句はこちらからどうぞ)



②3月3日:上巳の節句(じょうしのせっく)
「桃の節句」
ひな祭りとして知られる女の子の節句です。

(ひな祭りの詳細はこちらからどうぞ)



③5月5日:端午の節句(たんごのせっく)
「菖蒲の節句」
健やかな成長を願う男の子の節句
子供の日としてもお祝いします。

(端午の節句の詳細はこちらからどうぞ)



④7月7日:七夕の節句(しちせきのせっく)
「笹の節句」
ひこ星と織姫の伝説が由来しています。
七夕祭り

(七夕の節句の詳細はこちらからどうぞ)


 
⑤9月9日:重陽の節句(ちょうようのせっく)
「菊の節句」
菊の花が薬草となる事から
菊酒を飲んで無病息災を願います。

(重陽の節句の詳細はこちらからどうぞ)

以上です。


【五節句】は元来、
季節の節目を知るための目安でした。

新暦を使用している現在でも、
旧暦で行っていた日と同じ日に
行うため、
時期が1ヶ月位の違いがあります。

こうした事から、節句にちなむ行事は
旧暦で行う地域もあります。



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6、まとめ 

【二十四節気】
【雑節】
【五節句】について紹介しましたが、
いずれも農業をする上で
欠く事の出来ない重要な目安であり、
農業を大切にしていた事がよくわかります。

それぞれが的を射た「ネーミング」で
感心します。

現在でも
【二十四節気】
【雑節】
【五節句】の行事が行われて、
伝統が引き継がれれいます。

これらの行事により現在でも
「季節」を感じる事ができますし
「イベント」として楽しんでもいます。

それだけ私たちに密接となっています。
だからこそ今後も大切にしたい風習です。


最後まで読んで頂きありがとうございます。


参考書籍①=PHP研究所発行
知れば納得!暮らしを楽しむ・
12ヶ月のしきたり


参考書籍②=株式会社神宮館発行
暮らしのしきたり12ヶ月・
うつくしい日本の歳時と年中行事