【暦】とは?新暦と旧暦とは?月遅れとは?知って「話題のタネ」に!

最終更新日 2024年3月1日


目次

1、はじめに


2、新暦と旧暦について


3、旧暦から新暦への変更理由


4、月遅れとは


5、おわりに


1、はじめに


よく【暦】(こよみ)の上では「〇〇」ということ聞きます。
【暦】とは、一体何でしょうか?

生活の「基準」になることは解りますが
なかなか説明できないのではないでしょうか。

そこで【暦】ついて紹介します。
ぜひ、「話題のタネ」にして下さい。

2、新暦と旧暦について


そもそも【暦】とは「日にち」が記されたもの
で一言で言えば「カレンダー」の事になります。

一般的な「カレンダー」は主に「年月日・曜日」が
記されていますが、
それ以外に
①日の入り・日の出時刻
②月の入り・月の出時刻
③海の潮の干満時刻
④その日の吉、凶
⑤行事
⑥干支(えと)
⑦大安・仏滅など六曜
などが記されている物を本来は【暦】と言います。


(干支・六曜についての詳細はこちらからどうぞ)


現在の私たちが使っている【暦】
地球が太陽の周りを回る周期を
もとにした太陽暦(グレゴリオ暦)です。

また日本の伝統的な【暦】は、中国より
「飛鳥時代」に伝えられました。

その後日本の気候や風土に合うように何度も変えて
約1500年の間、年中行事や生活などの目安となってきました。

日本の【暦】は1873年(明治6年)に太陽暦
切り替えられました。
これを「新暦」と呼んでいます。

また「新暦」に切り替えられる以前の【暦】
「旧暦」と呼んでいます。

ということで【暦】の上では「〇〇」の
【暦】「旧暦」を指します。

この「旧暦」から「新暦」への
切り替え期間は1か月だったそうです。
明治5年12月2日の翌日が、
明治6年1月1日になりました。

相当の混乱があったのが目に見えるようです。






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3、旧暦から新暦への変更理由


「旧暦」は月の満ち欠けと
太陽の動きを基に作られた「太陰太陽暦」です。

「太陰太陽暦」は、月の満ち欠けが29.5日の周期である事から
1か月が「29日」の小の月が6か月
「30日」の大の月が6か月と決め
1年は12ヶ月としました。

小の月大の月は、ほぼ交互でした。

この計算でいくと1年が354日となり
地球が太陽の周りを一周する約365.24日に
約11日不足するため
19年に7回は1年を13か月にし
その年は1年を384日としていました。

このため「旧暦」を基準に考えると
農作業の目安がわかりません。
そこで季節を知るための目安となる
「二十四節気」「雑節」が作られました。

(二十四節気・雑節の詳細はこちらからどうぞ)


一方、太陽暦は1年を365日として考えます。
そうすると1年で約0.24日の誤差が出ます。
その誤差を埋めるために
4年に一度「閏年」として2月29日をもうけています。

そのため太陽暦では、
地球が太陽の周りを回る周期との誤差が
約3300年に1日というかなりの精密さがあります。

ということで「旧暦」から「新暦」に
変わったのは、1年の日にちが一定でなく
現実にそぐわないためです。
また、切実な事情として「財政難」だった
明治政府が給料の支払い回数を
減らすためでもありました。

4、月遅れとは


日本の年中行事は、「旧暦」で行われたり
「新暦」で行われたりします。


①旧暦(毎年同じ日)で行われる行事

3月3日:ひな祭り(桃の節句)

(ひな祭りの詳細はこちらからどうぞ



5月5日:端午の節句

(端午の節句の詳細はこちらからどうぞ)



7月7日:七夕
などです。

(七夕の詳細はこちらからどうぞ)



②新暦で行われる行事

正月など

(お正月の詳細はこちらからどうぞ)


③月遅れ
「お盆」「旧暦」では7月の行事です。
しかし現在では、多くの地域で1か月後の
8月に行われています。

(お盆の詳細はこちらからどうぞ)

このように「旧暦」から遅れて行事を行う事を
「月遅れ」と言います。

これは、長年「旧暦」で行っていた行事を
「新暦」の日に行うと「季節感」が合わない
とされたためです。

5、おわりに


【暦】と日本人は、昔からしきたりや
季節と強く結びついていました。

特に自然とかかわる仕事をしている人には
生活にかかわる大切なものです。

古来より人類「自然現象」による教訓を
得てきました。
そして「自然現象」に逆らわずに大切にしてきました。

そこから生まれた【暦】
「旧暦」「新暦」も基本は「自然現象」です。
そして【暦】もまた、生活の目安として大切にしてきました。

今後も私たちにとって【暦】
必要不可欠です。

だからこそ私たちも「自然」に逆らわず、
大切にし昔から伝わる【暦】を次の世代に
伝えていきましょう。

最後まで読んで頂きありがとうございます。

参考書籍=PHP研究所発行
知れば納得!暮らしを楽しむ12ヶ月のしきたり













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