最終更新日 2024年5月9日
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1、はじめに
四季があり「寒暖差」のある日本では
昔から温度調節を「衣服」に
より行ってきました。
地球の環境変化により「春と秋」が
短くなったように感じますが
それでも年2回「6月1日」と「10月1日」を
目途に【衣替え】を行っています。
それでは一体いつから【衣替え】が行われて
いたのでしょうか?
何故?どのようにするのでしょうか?
気になりませんか?
気になる方はぜひ読んで下さいね。
そして自分の知識にすると共に
「話題のタネ」にして下さいね。
2、衣替えの歴史
【衣替え】は
宮中行事がさかんに行われるようになった
「平安時代」に中国から伝わりました。
当時は「衣服」を替えるだけでなく
扇や室内にある調度品も替えてしまう
風習がありました。
現在では、空調機器の発達で
あまり行いませんが、
季節に合わせて室内の模様を
変えるのも「季節感」があり、
良いのではないでしょうか。
【衣替え】の日は現在と同じ年2回で
「旧暦」の4月1日と
10月1日に行っていました。
やがて「江戸時代」になると中国から伝わった
木綿(もめん)の栽培が始まり
「綿入り」の衣服も作られ温度調節が
色々できるようになり「年4回」の【衣替え】が
行われるようになりました。
また、4月1日には「綿入り」で着ていた着物から
「綿」を抜いて着ることから
4月1日を「わたぬき」と言いました。
この事から「四月一日」と書いて
「わたぬき」
と読む姓があるそうです。
「明治時代」に入ると洋服を着るようになり
そこから現在のように6月1日と
10月1日に
【衣替え】をするようになりました。
特に学校関係、官公庁関係の制服は
一斉に【衣替え】が行われました。
最近では一斉というわけではなく、
実際の気温に合わせて
前後して【衣替え】が行われています。
また、6月1日の【衣替え】に対して、
10月1日を「後の衣替え」とも
呼びます。
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3、衣替えの意義
【衣替え】の意義は季節に合った服装を
することです。
制服が決まっている会社、学校、官公庁では
一斉に【衣替え】が行われますが、
それには
一体感を持つという意味合いがあります。
制服がない所でも6月1日
10月1日前後には【衣替え】が
行なわれています。
この時期には、
ある程度の季節に合った服装をしないと
周りの人に「暑苦しそう」とか
「寒そう」などと
不快な思いを与えてしまいます。
家庭においての【衣替え】は、
自分の感覚で季節に
応じた服装で良いでしょう。
ただこの場合も周りの人に不快な思いを
与えないように
心掛けて下さい。
また「気温」に応じて
【衣替え】をするという事もありますが
「気温」は「目安」であり、
自分の感覚で行うのが良いでしょう。
4、衣替えは整理整頓のチャンス
(1)整理整頓
①【衣替え】の時期には、
まずは「いる物」と
「いらない物」を区別し
「いらない物」は
思い切って処分しましょう。
②処分は、
・シーズン中に一度も着用しなかった物
・サイズが合わなくなってしまった物
・傷んでしまった物
・流行からかなりかけ離れた物などを
思い切って処分し、再び収納する物を減らし
収納スペースを確保しましょう。
③処分するには「もったいない」と思う物は
リサイクルショップなどに持って行きましょう。
(2)収納
①黄ばみ、虫食いの原因となるので、
収納する前には必ず洗濯をしましょう。
②キャスター付きの収納ケースを
使い、
シーズン用、オフ・シーズン用を
切り替えるのも簡単でいいですよ。
③収納には「防虫剤」が必要になりますが
「防虫剤」は空気より重たいので
衣服の上に置いて収納しないと
効果がありません。
④クリーニングに出した衣類は、
湿気防止のため、ビニール袋から出して
収納しましょう。
⑤また最近では集荷、配達をしてくれて
場合によっては保管もしてくれる
「宅配クリーニング」のお店があるので
利用するのも良いでしょう。
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5、おわりに
【衣替え】は昔から伝わって来た風習です。
衣服で温度調節が必要な日本では
欠かすことができません。
【衣替え】ではシーズンごとに「衣服の入れ替え」
をすることにより「整理整頓」ができます。
これに合わせて、住まいや自分自身も
リフレッシュしてみてはいかがでしょうか。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
参考書籍=PHP研究所発行
知れば納得!暮らしを楽しむ・12ヶ月のしきたり