最終更新日 2023年8月23日
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1、はじめに
【白露(はくろ)】は「二十四節気」の
一つです。
「処暑(しょしょ)」から数えて
15日目頃で、
毎年9月8日頃になります。
2023年は9月8日(金)です
この時期は、暑さも徐々にやわらぎ、
過ごしやすくなる頃でもあります。
このような【白露】について
紹介します。
ぜひ参考にしてみて下さいね。

2、白露の意味
【白露】は秋の野に降りる
「しらつゆ」のことで、
この頃は秋の気配が徐々に深まり、
ススキなどに趣きを感じられるようになります。
【白露】は「百人一首」にも
「白露(しらつゆ)に 風の吹きしく 秋の野は
つらぬき留めぬ 玉ぞ散りける」
(文屋朝康・ふんやのあさやす)
意味:草の葉の上で光っている露に、
風が吹きつける秋の野原は、
まるで紐に通していない真珠が、
バラバラに乱れて
飛び散っているようだったよ。
という歌が詠まれ、
秋の風情を象徴する言葉として
使われています。
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3、白露の3つの候
【白露】は9月8日頃ですが、
次の節気の「秋分」までの約15日間を
表す場合もあります。
この約15日間を
約5日ごとに三つの候(こう・時期)に分け
気象や動植物の変化を短い言葉で表したものを
七十二候と言います。
三つの候は
①初候(しょこう)
②次候(じこう)
③末候(まっこう)
になります。
また、変化を表す言葉は
中国伝来のものもありますが、
伝来後に日本風に変化したものもあります。
【白露】の三つの候は以下になります。
①初候:9月8日頃~12日頃
この時期を表す言葉:
草露白(くさのつゆしろし)

意味:草に降りた露が白く光って見えて、
秋の涼しさが際立つ頃です。
夏から秋へと変わる時期で
草花に朝露が降りると
「晴れる」といわれています。
②次候:9月13日頃~17日頃
この時期を表す言葉:
鶺鴒鳴(せきれいなく)

意味:鶺鴒が鳴き始める頃です。
鶺鴒:セキレイ科に属する鳥の総称です。
日本では一般的にキセキレイ、
セグロセキレイ、ハクセキレイの
三種類になります。
全長二〇センチメートル前後で、
大きさはスズメよりやや大きく、
尾が長いのが特徴です。
③末候:9月18日頃~22日頃
この時期を表す言葉:
玄鳥去(つばめさる)

意味:春先に日本にやって来た燕が
暖かい南の地方に帰って行く頃です。
玄鳥(げんちょう)は、燕の別名です。
4、白露の頃に注意すること
涼しくなり始めたとはいえ、
日中は「真夏日」になる日もあり、
夏バテを引きずる人も多いと思います。
夏に冷たい物の飲み過ぎ、食べ過ぎで
胃腸を酷使し休ませない状況が続くので、
疲れた胃腸の調子を整えたい頃です。
まずは、胃腸が働きにくくなっていることを
自覚して、
①胃腸に負担のかからない食事を取るように
心がけます。
②1回の食事の量を減らして、
よく噛んで食べます。
③胃腸は、体が緊張していない時に
よく働くと言われていますので、
可能ならば休息をしたいものです。
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5、おわりに
いかがでしたか?
【白露】について紹介しました。
この時期には「重陽(ちょうよう)の節句」や
「十五夜」があり、
秋の気配を感じながら
自然の様子に耳を澄ませたいものですね。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
参考書籍①:株式会社神宮館発行
暮らしのしきたり12ヶ月
うつくしい日本の歳時と年中行事
参考書籍②:株式会社講談社発行
図解 日本人なら知っておきたい
しきたり大全
参考資料:ウィキペディア
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