最終更新日 2024年7月15日
広告
![](https://www13.a8.net/0.gif?a8mat=3TCUA6+4G5MIA+1UTA+25F7I9)
![](https://www12.a8.net/0.gif?a8mat=3TCUA6+4G5MIA+1UTA+25ES2Q)
1、はじめに
毎年8月16日午後8時、
京都の夜空に「日本最大級」と言われる
送り火が次々と点火されます。
これが一般的には「大文字焼き」と
呼ばれる「京都五山の送り火」です。
実際に御覧になった方も
多いと思いますが、
壮大な「送り火」で
京都のお盆の最大のみどころです。
では何故?
このような行事が行われているのか
紹介します。
ぜひ参考にしてみて下さいね。
![五山送り火](https://sirotaka.com/wp-content/uploads/2023/08/bd2545ae9f07d2632f2319696f72bf8f.jpeg)
2、大文字焼きの歴史
【大文字焼き】の起源には諸説あり
定かではありません。
「大文字」が灯される
如意ヶ嶽(にょいがたけ)の山麓には、
かつて浄土寺というお寺がありました。
このお寺が火事になった時に、
本尊の阿弥陀如来が
光明(こうみょう・明るい光)を
放ったという言い伝えがあります。
その後、各地で疫病が発生した時に
弘法大師(774年~835年)が
この言い伝えに倣って、
如意ヶ嶽の山腹に
「大」の字の形に護摩符を設け
行をしたのが、
「大文字」の由来だともされています。
「送り火」が燃えている時間は
約30分です。
その間は、「送り火」を眺めて
「悪鬼退散」を願い
先祖の霊を送り出すのが習わしです。
広告
![](https://www18.a8.net/0.gif?a8mat=3BQEAE+9OW19U+4LJ6+60WN5)
![](https://www14.a8.net/0.gif?a8mat=3BQEAE+9OW19U+4LJ6+5YJRM)
3、大文字焼きの言い伝え
(1)「送り火」は神聖な火のため、
盃に汲んだ水や
お酒に「送り火」を映してから
飲み干すと
病気にならないと言われています。
(2)「送り火」で
燃やした松の消し炭は、
厄除けや疫病除けの
お守りにします。
(3)かつては、
消し炭を粉末状に砕いて
病封じのために服用する
習慣がありました。
![8月](https://sirotaka.com/wp-content/uploads/2023/07/03a945a698a64165d047688029006e2c.jpeg)
4、送り火
(1)大文字(だいもんじ)
![五山送り火](https://sirotaka.com/wp-content/uploads/2023/08/c7d3b45aa0e155c2b9e1f356fc4b10cf.jpeg)
如意ヶ嶽で午後8時に点火。
「大」の字の
1画目の長さ:80m
2画目の長さ:160m
3画目の長さ:120m
(2)妙法(みょうほう)
![五山送り火](https://sirotaka.com/wp-content/uploads/2023/08/5ac0a49b26521a9610122a20bbfcbe6d.jpeg)
![](https://sirotaka.com/wp-content/uploads/2023/08/43918fd35aabb900c4be768d9b7460e0.jpeg)
「妙」は松ヶ崎西山で、
「法」は松ヶ崎東山で、
午後8時5分に点火。
(3)舟形(ふながた)
![](https://sirotaka.com/wp-content/uploads/2023/08/d7964b5d0b6b34fd936805341a4e4b37.jpeg)
舟形万灯篭は、
西加茂の明見山(船山)で
午後8時10分に点火。
(4)左大文字(ひだりだいもんじ)
![五山送り火](https://sirotaka.com/wp-content/uploads/2023/08/d569f98e4d9539b87ca08ea9e540da47.jpeg)
大北山で、
午後8時15分に点火。
(5)鳥居形(とりいがた)
![](https://sirotaka.com/wp-content/uploads/2023/08/e5e3a0cf24b5269f270fc9b62fc32d9d.jpeg)
北嵯峨の水尾山(曼荼羅山)で、
午後8時20分点火。
5、他地域の大文字焼き
(1)大文字祭り
①秋田県大館市・鳳凰山で
8月11日に行われます。
②火で神聖さを得て、
悪霊を焼き払い、
祖先の供養と
大館市が将来に向かい
大きく発展することを
祈願します。
詳細は大館市役所HP
(2)三毳山(みかもやま)大文字焼き
①栃木県佐野市・三毳山で
8月15日に行われます。
②1994年(平成6年)8月15日に、
小京都といわれる佐野市らしい行事を
ということで始まりました。
詳細は佐野市観光協会HP
(3)甲斐いちのみや大文字焼き
①山梨県笛吹市一宮町で
8月16日におこなわれます。
②江戸時代の「送り火」の
行事が復活。
詳細は笛吹観光ナビ
(4)箱根強羅夏祭り大文字焼き
①神奈川県足柄下郡箱根町で
8月16日に行われます。
②1921年(大正10年)より
先祖供養として行われています。
詳細は箱根強羅観光協会
(5)奈良大文字の送り火
①奈良県奈良市高円山(たかまどやま)で
8月15日に行われます。
②終戦記念日である8月15日に
行われる慰霊の火です。
詳細は奈良市観光協会
(6)福知山市丹波大文字
①京都市福知山市姫髪山(ひめがみやま)で
8月16日に行われます。
詳細は京都ガイドHP
(7)大文字の送り火(高知県四万十市)
①四万十市間埼地区で旧暦の
7月16日に行われます。
②間埼地区のお盆行事です。
詳細は四万十市観光協会HP
広告
![](https://www10.a8.net/0.gif?a8mat=3N8GN3+6KYJJM+CW6+FW72CX)
![](https://www19.a8.net/0.gif?a8mat=3N8GN3+6KYJJM+CW6+FVQ4SI)
6、おわりに
いかがでしたか?
【大文字焼き(京都五山送り火)】と
他地区の「大文字焼き」を
紹介しました。
どこも壮大な行事なので、
ぜひ「生」で見てみたいものですね。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
参考書籍①:株式会社神宮館発行
暮らしのしきたり12ヶ月
うつくしい日本の歳時と年中行事
参考書籍②:株式会社主婦と生活社発行
神さまがやどる暮らしのしきたり開運BOOK
参考書籍③:株式会社飛島新社発行
日本の365日を愛おしむ
季節を感じるくらしの暦
参考資料:ウィキペディア
![京都](https://sirotaka.com/wp-content/uploads/2022/04/5fc305696849ab4844365c11a58b6f7d.jpeg)
7、関連記事
![PVアクセスランキング にほんブログ村](https://blogparts.blogmura.com/parts_image/user/pv11160740.gif)