最終更新日 2024年9月25日
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1、はじめに
【処暑】は「二十四節気」の一つで
毎年8月23日頃になります。
例年この頃は、
真夏日になる日もありますが、
暑さも峠を越えて、
朝晩には涼しい風が
吹き始める頃です。
今回は【処暑】の紹介をします。
ぜひ参考にしてみて下さいね。
2023年の処暑は、
8月22日(木)です。
2、処暑の意味
【処暑】は
「暑さが和らぐ」という意味で、
日中はまだ暑い日は続きますが、
朝晩は、
秋の気配を感じ始める頃です。
「夏至」の頃と比べると、
約40分、日の入りが早くなり、
「日の短さ」を感じるようになります。
夜になると
コオロギ、鈴虫などの秋の虫※の
声が聞こえるようになります。
野や山ではすすきや
萩などが咲き始め、
秋の気配を感じられるようになります。
学生の方は「夏休み」の終盤で、
宿題に追われる方や、
夏の最後の思いで作りにと
何かと忙しい頃ではないでしょうか。
※秋の虫の鳴き声
①コオロギ:ジリリ、ジリリ
②鈴虫:リーン、リーン
③キリギリス:チョンギース、チョンギース
④まつ虫:チリリリリ
⑤くつわ虫:ガチャ、ガチャ
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3、処暑の三つの候
【処暑】は8月23日頃ですが、
次の節気の「白露(はくろ)」までの15日間を
表す場合もあります。
この約15日間を
約5日ごとに三つの候(こう・時期)に分け
気象や動植物の変化を短い言葉で
表したものを
七十二候と言います。
三つの候は
①初候(しょこう)
②次候(じこう)
③末候(まっこう)
になります。
また、変化を表す言葉は
中国伝来のものもありますが、
伝来後に日本風に
変化したものもあります。
【処暑】の三つの候は以下になります。
①初候:8月23日頃~27日頃
この時期を表す言葉:
綿柎開(わたのはなしべひらく)
意味:綿を包むがくが開き始める頃。
柎(うてな)は花のがくのことです。
がくが開き始めると中から
ふわふわの綿毛が飛び出し
収穫時期を迎えます。
②次候:8月28日頃~9月2日頃
この時期を表す言葉:
天地始粛(てんちはじめてさむし)
意味:暑さがおさまり始める頃。
粛(しゅく)は、縮む、
しずまるという意味です。
日中は夏の暑さでも、
吹く風に秋を感じる頃です。
秋雨前線もやって来る頃です。
③末候:9月3日頃~7日頃
この時期を表す言葉:
禾乃登(こくものすなわちみのる)
意味:いよいよ稲が実り、穂を垂らす頃。
禾(のぎ)は稲穂が実ったところを
表した象形文字です。
稲穂がこぼれるように実り
色づく頃です。
台風が多い時期でもあります。
4、処暑の頃に注意すること
この時期には「二百十日」や
「防災の日」があり、
正に台風シーズンで、
農家では農作物が被害にあわないように
細心の注意を払う時期です。
また夏バテや食中毒にも
注意が必要な時期です。
健康管理には
十分注意しなければいけない時期です。
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5、おわりに
いかがでしたか?
【処暑】の紹介をしました。
この時期は「夏から秋」への
季節の移り変わりを感じる時期で
徐々に過ごしやすくなりますが、
紹介しましたように
注意することも多いので
気を抜かずに生活したいものですね。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
参考書籍①:株式会社神宮館発行
暮らしのしきたり12ヶ月
うつくしい日本の歳時と年中行事
参考書籍②:株式会社講談社発行
図解 日本人なら知っておきたい
しきたり大全
参考資料:ウィキペディア