最終更新日 2024年7月31日
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1、はじめに
8月は「暦」の上では秋ですが、
まだまだ暑さが厳しい時期です。
山や海や川などでのレジャーが
真っ盛りで、
夏祭りや花火大会などがあり、
賑やかな月です。
その一方で「お盆」や「終戦記念日」など
生命や平和についても
特に考える月でもあります。
また「暑さ」に疲れる頃で、
食欲が無くなったり、
睡眠不足になりがちですので、
いつもの月にも増して
「規則正しい生活」を心掛けたいものです。
そんな8月について紹介します。
ぜひ、参考にしてみて下さいね。
2、8月の別名
(1)8月の別名:葉月(はづき)
(2)葉月の意味・由来
①8月を「葉月」と呼ぶのは、
旧暦では木の葉が落ちる頃なので、
「葉落月(はおちづき)」から
来ているとされています。
②北国から初めて雁が
飛来する頃なので、
「初来月(はつきづき)」が変化した
呼び方という説もあります。
③稲の穂が張る頃なので
「張り月(はりつき)」が変化した
呼び方という説もあります。
④異名として「中秋」と結びつけて、
「紅染月(こうそめつき)」
「月見月(つきみづき)」
「秋風月(あきかぜづき)」
などがあります。
⑤英語では:August(オーガスト)
(3)8月の伝統色
①露草色(つゆくさいろ)
②夏の早朝に咲く露草を
染料にしたことから付けられた色です。
3、8月の行事
8月1日:八朔相撲祭
東京都の
大國魂神社(おおくにたまじんじゃ)で
江戸時代から続くお祭りです。
子供達が相撲を奉納します。
8月2日~7日:青森ねぶた祭
青森県各地でねぶた祭りがおこなわれます。
ねぶた祭りは、七夕に行っていた悪霊払いの
灯篭流しと、
夏の農作業の邪魔をする眠気を払う
「眠り流し」が結びついた行事です。
ねぶた祭りといえば、大灯篭です。
その迫力には、息を飲むほどです。
弘前ねぷたまつりは、8月1日~7日に
行われます。
8月3日:ハチミツの日
8(ハチ)月3(ミツ)日の語呂合わせです。
ハチミツは「殺菌作用」があるといわれ、
喉の痛みを和らげる、やけど、虫刺されなどに
昔から使われています。
8月3日~6日:秋田竿燈まつり
多くの提灯を吊り下げた長い竹竿の
竿燈全体を稲穂に、吊り下げた提灯を米俵に見立て、
額・腰・肩などにのせ、五穀豊穣を祈る行事です。
8月5日~7日:山形花笠まつり
スゲ笠に赤い花飾りをつけた花笠を手にし、
「花笠音頭」にあわせて街を踊り練り歩く
山形市でお行われるお祭りです。
山形県内など数か所でも行われています。
8月6日:広島原爆の日
1945年(昭和20年)のこの日
広島に原爆が投下されて、
多くの犠牲者が出ました。
毎年この日には「平和記念式典」が
行われます。
原爆死没者の慰霊と共に、
原爆の悲惨さ伝承を考える日
にもなっています。
8月8日頃:立秋(りっしゅう)
(立秋の詳細はこちらからどうぞ)
8月9日:長崎原爆の日
1945年(昭和20年)のこの日
長崎に原爆が投下されました。
この日は、爆心地近くにある平和公園で
平和祈念式典が開かれ、
追悼の祈りがささげられます。
また、長崎市では世界平和を祈る
「ながさき平和の日」と定められています。
8月11日:山の日
2016年(平成28年)に施行されました。
山に親しみ、山の恩恵を感謝する日です。
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8月12日~15日:阿波おどり
お馴染みの
「踊る阿呆に見る阿呆、
同じあほなら踊らにゃ損損」の
はやし詞で威勢よく軽やかに舞うおどりは、
見ている方もついついおどりたくなります。
一説には約400年前、徳島城の築城を祝い
踊ったのが起源とされています。
毎年国内外から100万人以上の人が訪れる
日本有数の行事です。
8月13日~16日:お盆
(お盆の詳細はこちらからどうぞ)
8月15日:終戦記念日
1945年(昭和20年)のこの日、
日本における第二次世界大戦が終わりました。
この日の正午からラジオで放送された
玉音放送により、
前日に決まったポツダム宣言の受諾と
日本の降伏が国民に公表された日です。
帝国政府が軍に武装放棄と
連合軍への投降命令を発し、
連合国側もそれを受け戦闘を止めました。
8月16日:京都五山送り火
(京都五山送り火の詳細はこちらからどうぞ)
8月19日:俳句の日
8(は)19(いく)日の語呂合わせで
1991年(平成3年)に制定されました。
俳句の楽しさ、奥深さなどを
知ってもらうことが目的です。
この日近辺に愛媛県松山市では
「俳句甲子園」が開催され、
各地の予選を勝ち抜いた高校生が
俳句で競います。
8月23日頃:処暑(しょしょ)
(処暑の詳細はこちらからどうぞ)
8月24日:地蔵盆
主に近畿地方で行う
年中行事です。
毎月24日はお地蔵様の縁日ですが、
8月24日はお盆と結び付いた特別な日です。
地域の繁栄や子供達の健やかな成長を
願います。
8月26日~27日:吉田の火祭り
北口本宮富士浅間神社と境内、
諏訪神社のお祭りで、
富士山が噴火しないように願う
「鎮火祭」ともいわれています。
大松明の炭は「火災除け」の
縁起物として保管されます。
かつては、この日が富士山の
閉山日でしたが、
現在は9月10日になっています。
8月25日頃~9月23日頃:
八朔(はっさく)
(八朔の詳細はこちらからどうぞ)
4、8月の幸運の神様
地蔵菩薩(じぞうぼさつ)
①お地蔵様として親しまれています。
人の救済を一手に引き受ける
万人の救い主です。
②ご利益:
豊作、家内安全、無病息災など
人間だけでなく、水子や餓鬼にも手を
差しのべることから
・水子地蔵
・とげぬき地蔵
・咳き止め地蔵
・延命地蔵
など様々なお地蔵様があります。
③近畿地方では地蔵盆として
行事が行われます。
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5、8月が旬の食べ物
(1)野菜類
①インゲン
②枝豆
③オクラ
④かぼちゃ
⑤里芋
(2)果物類
①イチジク
②梨
③ぶどう
④メロン
⑤桃
(3)魚介類
①太刀魚
②イワシ
③かんぱち
④アワビ
⑤昆布
6、8月の時候の挨拶
①晩夏の候
②暁夏(あかつきなつ)の候
③残暑の候
④暮夏(ぼか)の候
⑤秋暑(しゅうしょ)の候
⑥立秋のみぎり(頃)の候
⑦残暑お見舞い申し上げます。
⑧残暑が続いておりますが、
いかがお過ごしですか。
⑨立秋とは名ばかりの暑い日が
続いております。
⑩夕涼みを覚える頃となりました。
⑪朝夕の風に、秋の気配が感じられる
ようになりました。
⑫初秋の気配が漂う今日この頃。
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7、おわりに
いかがでしたか?
8月について紹介しました。
8月は暑さとエアコンによる
冷えの繰り返しから自律神経が
乱れるといわれていますので、
自己管理を怠らないようにしたいものです。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
参考書籍①:株式会社神宮館発行
暮らしのしきたり12ヶ月
うつくしい日本の歳時と年中行事
参考書籍②:株式会社主婦と生活社発行
神さまがやどる暮らしのしきたり開運BOOK
参考書籍③:株式会社飛島新社発行
日本の365日を愛おしむ
季節を感じるくらしの暦
参考資料:ウィキペディア