最終更新日 2024年4月10日
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1、はじめに
【立夏】(りっか)という言葉を
聞いた事があるかと思います。
毎年5月5日頃で「暦」の上では
「夏」の始まりになる日です。
毎年同じ日ではないので
5月5日の「子供の日」と重なる年もあり
「影がうすい」という印象の日です。
青葉が眩しい時期で
「目に青葉 山ほととぎす 初鰹」
という俳句がこの時期によく使われています。
この時期は、
日中は「夏日」になる日が多くなりますが
朝晩との気温差が大きいので「体調管理」に
注意が必要な時期でもあります。
では【立夏】とは、どんな日でしょうか
憶えていても「損」はありません。
紹介しますので、ぜひ話題のタネにして下さい。
2、【立夏】とは、どんな日?
【立夏】とは、「二十四節気」の一つで
「季節の節目」の日です。
夏を実感し始める時期になります。
【立夏】は「春分」と「夏至」の
中間にあります。
農家では田植えや種まきをする目安となる
大切な日になります。
野や山では「つつじ」や「藤」が咲き、
田植えが終わった田んぼでは
「かえる」が鳴き始める頃です。
行楽には最適な時期にもなります。
また「梅雨」の前で安定した天気の日が続くので
夏の準備をする目安の日でもあります。
【立夏】を表す言葉の例として
①立夏の候
②新緑の候
③薫風(くんぷう)の候
④暦の上では夏となりましたが
⑤夏の気配が感じられるように
なりましたが
⑥吹く風も心地良い季節に
なりましたが
などがあります。
3、立夏の三つの候
【立夏】は5月5日頃ですが、
次の節気の「小満」の前日までの約15日間を
表す場合もあります。
この約15日間を
約5日ごとに三つの候(こう・時期)に分け
気象や動植物の変化を短い言葉で表したものを
七十二候と言います。
三つの候は
①初候(しょこう)
②次候(じこう)
③末候(まっこう)
になります。
また、変化を表す言葉は
中国伝来のものもありますが、
伝来後に日本風に変化したものもあります。
【立夏】の三つの候は以下になります。
①初候:5月5日頃~9日頃
この時期を表す言葉:
蛙始鳴(かわずはじめてなく)
意味:蛙が鳴き始める頃。
田んぼで活発に活動をを始める頃です。
「かわず」は短歌や俳句などで使われるで使われる
「かえる」を表す言葉です。
②次候:5月10日頃~14日頃
この時期を表す言葉:
蚯蚓出(みみずいずる)
意味:みみずが地上に出てくる頃
「啓蟄」に出てくる虫たちより
遅れてみみずがでてきます。
③末候:5月15日頃~20日頃
この時期を表す言葉:
竹笋生(たけのこしょうず)
意味:タケノコが生えてくる頃
日本原産の真竹は、この頃地表に
頭を出します。
5月~6月が旬です。
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4、立夏が旬の食べ物
①鰹
5月頃は「初鰹」と呼ばれ
身がしまり赤身のさっぱりした味です。
②鱚(きす)
1年中出回りますが
産卵前の初夏がおいしい時期です。
③金目鯛
冬もおいしいですが
産卵前の初夏もおいしい時期です。
④鯵(あじ)
小ぶりだが
脂がのっておいしい時期です。
⑤岩魚(いわな)
産卵前の初夏がおいしい時期です。
⑥じゃがいも
冬に植えた新じゃが出回ります。
⑦メロン
路地物がおいしくなる時期です。
⑧かしわ餅、粽(ちまき)
「端午の節句」に欠かせない食べ物です。
5、立夏の頃に注意すること
5月の連休明けには、体も心も
連休モードから抜けきれない
「5月病」の時期です。
特に「新入学・新入社」の方は
環境に慣れてすぐの連休で
大変ではないでしょうか?
こんな時には「ペパーミント」が
①頭をリフッレシュさせる。
②集中力を高める。
③鼻づまり
などに向いています。
また「ハーブティー」として
人気のある「レモングラス」は
①活力や集中力を高める。
②胃腸の調子を整える。
③筋肉痛
などに向いています。
ぜひお試しください。
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6、おわりに
【立夏】と聞いてもまだ5月なので
「夏」という実感がありません。
しかし最近では「地球温暖化」もあり
【立夏】の頃には「夏日」の日もあり
暑さを感じる日も多くあります。
【立夏】の期間中には「子供の日」や「母の日」
といった行事があります。
しかし農家の人々にとっては「農事」
にかかわる「大切な日」です。
情報量の少なかった昔は
生活にかかわることなので
特に注意をしていた事が想像できます。
【立夏】の頃は、行楽に最適な時期で
出かける人も多いと思いますが
昔の農家の人の苦労を思いながら
行楽を楽しんで下さい。
最後まで読んで頂きありがとうございます。