最終更新日 2025年4月21日
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1、はじめに
【立夏】(りっか)という言葉を
聞いた事があるかと思います。
毎年5月5日頃で「暦」の上では
「夏」の始まりになる日です。
毎年同じ日ではないので
5月5日の「子供の日」と重なる年もあり
「影がうすい」という印象の日です。
2025年の立夏は
5月5日(月)です。
青葉が眩しい時期で
「目に青葉 山ほととぎす 初鰹」
という俳句がこの時期によく使われています。
この時期は、
日中は「夏日」になる日が多くなりますが
朝晩との気温差が大きいので「体調管理」に
注意が必要な時期でもあります。
では【立夏】とは、どんな日でしょうか
憶えていても「損」はありません。
紹介しますので、ぜひ話題のタネにして下さい。

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2、【立夏】とは、どんな日?
【立夏】とは、「二十四節気」の一つで
「季節の節目」の日です。
夏を実感し始める時期になります。
【立夏】は「春分」と「夏至」の
中間にあります。
農家では田植えや種まきをする目安となる
大切な日になります。
野や山では「つつじ」や「藤」が咲き、
田植えが終わった田んぼでは
「かえる」が鳴き始める頃です。
行楽には最適な時期にもなります。
また「梅雨」の前で安定した天気の日が続くので
夏の準備をする目安の日でもあります。
【立夏】を表す言葉の例として
①立夏の候
②新緑の候
③薫風(くんぷう)の候
④暦の上では夏となりましたが
⑤夏の気配が感じられるように
なりましたが
⑥吹く風も心地良い季節に
なりましたが
などがあります。

3、立夏の三つの候
【立夏】は5月5日頃ですが、
次の節気の「小満」の前日までの約15日間を
表す場合もあります。
この約15日間を
約5日ごとに三つの候(こう・時期)に分け
気象や動植物の変化を短い言葉で表したものを
七十二候と言います。
三つの候は
①初候(しょこう)
②次候(じこう)
③末候(まっこう)
になります。
また、変化を表す言葉は
中国伝来のものもありますが、
伝来後に日本風に変化したものもあります。
【立夏】の三つの候は以下になります。
①初候:5月5日頃~9日頃
この時期を表す言葉:
蛙始鳴(かわずはじめてなく)
意味:蛙が鳴き始める頃。
田んぼで活発に活動をを始める頃です。

「かわず」は短歌や俳句などで使われるで使われる
「かえる」を表す言葉です。
②次候:5月10日頃~14日頃
この時期を表す言葉:
蚯蚓出(みみずいずる)
意味:みみずが地上に出てくる頃

「啓蟄」に出てくる虫たちより
遅れてみみずがでてきます。
③末候:5月15日頃~20日頃
この時期を表す言葉:
竹笋生(たけのこしょうず)
意味:タケノコが生えてくる頃

日本原産の真竹は、この頃地表に
頭を出します。
5月~6月が旬です。
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4、立夏が旬の食べ物
①鰹
5月頃は「初鰹」と呼ばれ
身がしまり赤身のさっぱりした味です。
②鱚(きす)
1年中出回りますが
産卵前の初夏がおいしい時期です。
③金目鯛
冬もおいしいですが
産卵前の初夏もおいしい時期です。
④鯵(あじ)
小ぶりだが
脂がのっておいしい時期です。
⑤岩魚(いわな)
産卵前の初夏がおいしい時期です。
⑥じゃがいも
冬に植えた新じゃが出回ります。
⑦メロン
路地物がおいしくなる時期です。
⑧かしわ餅、粽(ちまき)
「端午の節句」に欠かせない食べ物です。

5、立夏の頃に注意すること
5月の連休明けには、体も心も
連休モードから抜けきれない
「5月病」の時期です。
特に「新入学・新入社」の方は
環境に慣れてすぐの連休で
大変ではないでしょうか?
こんな時には「ペパーミント」が
①頭をリフッレシュさせる。
②集中力を高める。
③鼻づまり
などに向いています。
また「ハーブティー」として
人気のある「レモングラス」は
①活力や集中力を高める。
②胃腸の調子を整える。
③筋肉痛
などに向いています。
ぜひお試しください。
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6、おわりに
【立夏】と聞いてもまだ5月なので
「夏」という実感がありません。
しかし最近では「地球温暖化」もあり
【立夏】の頃には「夏日」の日もあり
暑さを感じる日も多くあります。
【立夏】の期間中には「子供の日」や「母の日」
といった行事があります。
しかし農家の人々にとっては「農事」
にかかわる「大切な日」です。
情報量の少なかった昔は
生活にかかわることなので
特に注意をしていた事が想像できます。
【立夏】の頃は、行楽に最適な時期で
出かける人も多いと思いますが
昔の農家の人の苦労を思いながら
行楽を楽しんで下さい。
最後まで読んで頂きありがとうございます。

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