最終更新日 2024年3月9日
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1、はじめに
【穀雨】は「二十四節気」の一つで、
毎年4月20日頃になります。
2024年の穀雨は
4月19日(金)です。
春の季節では最後の節気になります。
花が散り、
過ぎていく春を惜しむ頃で、
細かな雨の降る日が多くなります。
そんな【穀雨】ついて紹介します。
話題のタネにして下さい。
2、穀雨の意味
【穀雨】とは、田畑の準備が整い、
それに合わせて穀物の成長を助ける
潤いの雨が降る様子のことです。
雨が多いこの時期は「行く春」とも呼ばれ、
日によっては「夏日」になる日もあります。
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3、穀雨の三つの候
【穀雨】は4月20日頃ですが、
次の節気の「立夏」の前日までの約15日間を
表す場合もあります。
この約15日間を
約5日ごとに三つの候(こう・時期)に分け
気象や動植物の変化を短い言葉で表したものを
七十二候と言います。
三つの候は
①初候(しょこう)
②次候(じこう)
③末候(まっこう)
になります。
また、変化を表す言葉は
中国伝来のものもありますが、
伝来後に日本風に変化したものもあります。
【穀雨】の三つの候は以下になります。
①初候:4月20日頃~4月24日頃
この時期を表す言葉:
葭始生(あしはじめてしょうず)
意味:水辺の葭が芽吹き始める頃で、
野山の植物が鮮やかな緑になる頃。
葭は夏に背を伸ばし、秋に黄金色の
穂をなびかせます。
葭は「よし」ともいい、
稲穂のような穂先が出てきます。
すだれやよしずに使われ
かつては日本の夏に
欠かせない物でした。
②次候:4月25日頃~4月29日頃
この時期を表す言葉:
霜止出苗(しもやんでなえいずる)
意味:霜が降りなくなり、苗代で稲の苗が
成長する頃。
霜は作物にとっては大敵です。
③末候:4月30日頃~5月4日頃
この時期を表す言葉:
牡丹華(ぼたんはなさく)
意味:牡丹が大きな花を咲かせる頃。
豪華で鮮やかな牡丹は「百花の王」と
呼ばれています。
春の雨の呼び名
①百穀春雨(ひゃっこくはるさめ)
穀物の芽を出させる【穀雨】の頃の雨
②春時雨(はるしぐれ)
降ったり止んだりする春の雨
③杏花雨(きょうかう)
杏の花が咲く「清明」の頃に降る雨
④菜種梅雨(なたねづゆ)
菜の花が咲いている頃に降り続く雨
⑤紅の雨(くれないのあめ)
つつじ、桃など紅の花が咲く頃の雨
⑥祭花雨(さいかう)
花の咲くのを催促するような雨
4、穀雨の頃に注意すること
【穀雨】のころは、
朝晩と日中との温度差があり
体調管理に注意が必要です。
また新しい職場、
新しい学校やクラス、新しい仲間など、
新しい環境での心身の疲労が出始める頃で、
それが体と心にストレスを与えてしまい、
自律神経が乱れがちになってしまいます。
過剰なストレスは心身の健康に
悪影響を及ぼします。
自分で気づかぬうちに、
ストレスが強くなっていることも
ありますので注意が必要です。
特に、この時期は
「規則正しい生活」
「栄養バランスの良い食事」
を心がけましょう。
5、おわりに
【穀雨】の紹介をしました。
この時期は文字通り「雨」の多い時期で、
野菜や草花が生き生きと成長します。
私達も、野菜や草花のように
生き生きと成長したいものです。
最後まで読んで頂き有難うございます。
参考書籍①:株式会社神宮館発行
暮らしのしきたり12ヶ月
参考書籍②:成美堂出版発行
春夏秋冬を楽しむ暮らしの歳時記
参考書籍③:株式会社講談社発行
日本人なら知っておきたいしきたり大全
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