最終更新日 2024年4月12日
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1、はじめに
【十三参り】は、
旧暦の3月13日に数え年で
13歳になった子供が、
「虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)」
を祀る寺に参拝し、
福徳や知恵を授かる行事です。
現在では「月遅れ」の
4月13日に行われる所が
多くなっています。
虚空蔵とは:
無限の空間に無限の知恵と温かい心が
収まっている蔵(貯蔵庫)を意味し、
人々の願いを叶えるために蔵から取り出して
知恵や記憶力、知識を
与えてくれるとされています。
ご利益:
学力向上、記憶力向上、
頭の回転が良くなる、
商売繁盛、スキルアップなど
2、十三参りの意味
13歳という年齢は古来より、「干支」が一巡する
人生の大切な節目とされ、
成人としての儀式が行われる時期でした。
そのため【十三参り】に13歳の子供が
「虚空蔵菩薩」にお参りに行き、
「無事に成長できたお礼と、
これから先の心身の成長をお願いし、
自分の好きな漢字一字を筆で書いたものを
お供えし、祈祷してもらい
十三品のお菓子をもらう」
風習が定着しました。
また、数えの13歳は女の子にとって
最初の厄年になり
厄払いとしても大切な行事でした。
このようなことが「虚空蔵菩薩」の
縁日(13日)と結びつき、
【十三参り】の風習となったと言われています。
京都・法輪寺の言い伝え:
「嵯峨の虚空蔵さん」として【十三参り】で
有名な「京都・法輪寺」は
毎年多くの人で賑わいます。
法輪寺には、お寺の前にある
「渡月橋(とげつきょう)」をお参り後
渡り終わる前に振り返ると
せっかく授かった福徳や知恵を
「虚空蔵菩薩」に返してしまうという
言い伝えがあります。
このことから
「約束は守るという
成人としての自覚を促す」
意味合いもあります。
この日初めて
「本裁ち(ほんだち)・大人用の裁断)」の
着物を着ます。
お参りがすむまでは
「肩上げ
(肩の部分を縫い合わせ袖の長さを調節)」を
しておきます。
お参りがすんだら、「肩上げ」を取り、
晴れて大人の証となります。
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3、十三参りで有名なお寺
【十三参り】で有名なお寺を
以下に紹介します。
ぜひ参考にして下さい。
(1)京都・法輪寺
ホームページ:https://www.kokuzohourinji.com/
(2)奈良・弘仁寺
ホームページ:http://www.kouninji.org/
(3)大阪・太平寺
ホームページ:http://www.taiheiji.com/
(4)愛知・興正寺
ホームページ:https://www.koushoji.or.jp/
(5)岐阜・醍醐寺
ホームページ:https://www.daigoji-temple.jp/
(6)神奈川県・正覚寺
ホームページ:http://www11.plala.or.jp/shogakuji/
(7)東京・浅草寺
ホームページ:https://www.senso-ji.jp/
(8)茨城・虚空蔵堂
ホームページ:https://www.taraku.or.jp/
(9)福島・圓臧寺
ホームページ(観光):
福満虚空藏菩薩 霊巌山 圓藏寺 (aizu-yanaizu.com)
(10)宮城・大満寺
ホームページ:http://daimanji.or.jp/
(11)岡山・ 萬福寺
ホームページ:https://kokuuzou.jp/
4、おわりに
【十三参り】は
関西地方で古くから子供の節目の
大切な行事として行われてきています。
現在では、全国で行われていますが、
馴染みのない方も多いかと思います。
お子様が福徳や知恵を授かるように
行ってみてはいかがでしょうか。
最後まで読んで頂き有難うございます。
参考書籍①:株式会社神宮館発行
暮らしのしきたり12ヶ月・
うつくしい日本の歳時と年中行事
参考書籍②:株式会社マイナビ出版発行
季節の行事と日本のしきたり事典
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