最終更新日 2024年9月27日
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1、はじめに
【野村克也】の名言より
「環境が人を成長させる。
だから自分が成長できる環境を選ぶ」
【野村克也】は
長年「キャッチャー」として
活躍してきましたが、
「キャッチャー」を経験するにつれ
「キャッチャー」らしい人間になって行き
それによって
「監督」としての資質が自然に
身についたと言っていました。
プロ野球選手でない自分に当てはめると
職場や家庭で
「自分の資質」が身についてきて
自分のいる環境にあった
人間になっていきます。
だからどのような環境にいるかで、
自分の可能性が決まってしまいます。
環境とはそれほどそれほど大事なのです。
そこで、
現在自分が置かれている
環境に悩みがある方の
一助になればと思い
「環境が人を成長させる。
だから自分が成長できる環境を選ぶ」
を紹介します。
2、野球における環境とは
プロ野球選手における環境とは
「ポジション」と入団する「チーム」
ではないでしょうか。
【野村克也】は
常々野球の監督向きの「ポジション」は
「キャッチャー」出身者だと
言っていました。
よく言われていますが、
「キャッチャー」は
守備の監督と言われています。
守備の時は、
「キャッチャー」だけが
他の選手と向き合い
その指示によって動くからです。
このような経験から
「キャッチャー」出身者は
作戦面や選手の動かし方を
身につける事が出来るので
「監督」に向いていると言っていました。
その次に「監督」に向いているのが
緻密なプレーが必要な「内野手」です。
緻密さも要求されるのが
「監督」だからです。
逆に不向きなのは、
「ピッチャーと外野手」
出身だと言っていました。
理由は「ピッチャー」の場合は、
「お山の大将」でなければ
やっていけないので
チームをまとめるのには
不向きだからです。
また「外野手」は、
サインプレーが必要でなく、
野球の事を深く考える習慣が
身につかないからです。
このようにその
「ポジション」=環境によって
その「ポジション」にふさわしい選手に
なって行くという事です。
これはID野球の【野村克也】らしい
分析ではないでしょうか。
また「チーム」については
「監督」を務めたヤクルトと阪神とでは
球団や周り環境が正反対で、
立場や考え方も
その環境にあった
選手になっていたという事です。
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3、ポジションに関するエピソード
【野村克也】が「南海ホークス」
でプレーイングマネージャーを
していた時のキャンプでの
ミーティング時の話です。
ミーテイングは、和室で行われました。
選手が次々と部屋に入るため、
スリッパが乱雑になっていました。
そんな中自分のスリッパを
揃えて脱ぎ、
さらに乱雑になっているスリッパを
並べ直したのが
「キャッチャー」の選手だったそうです。
これを観察していた
【野村克也】は、
「几帳面さや気配り」が必要な
「キャッチャー」らしいと
思ったそうです。
これもいかにもID野球の
【野村克也】らしい
着眼点ではないでしょうか。
4、【野村克也】流環境とは
【野村克也】の少年時代は
「巨人」ファンでした。
だから「巨人」に入団するのが夢でした。
しかし「高校3年生」の時、
「巨人」に藤尾茂という
スター選手が入団し、
高卒1年目から試合に出るほどでした。
そのため、
「巨人」に入団しても
レギュラー争いに勝てそうもないと思い
「巨人」入りを諦めました。
その後森祇晶が
「巨人」に入団し正捕手の座を
勝ち取った事により
「巨人」に入団していれば、
野球人生が変わっていたと
言っています。
【野村克也】が
「南海」の入団テストを受けて
入る事を決めたのは環境でした。
「キャッチャー」の層が薄いので
「出場機会」が得られそうな環境と
「若手を鍛えて育てるのがうまい」
という評判があり
球団の方針が
「努力した若手」にチャンスを与えるという
環境にあったからです。
結局この選択により大選手、
大監督【野村克也】が誕生しました。
【野村克也】はこの事に関して、
自分で努力した事もあるが、
球団の環境が
「自分を成長させてくれた」
と言っています。
また
「環境によってこれほどまでに
人生が変わるので
環境を選ぶ時は慎重の方が良い」
と言っています。
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5、おわりに
環境によって人が変わると
いうことで思い出す言葉に
「朱に交われば赤くなる」
があります。
この故事の意味は
「人は環境や友達しだいで
良くもなれば悪くもなる」
です。
どちらかと言えば
悪い意味で使われていて、
「悪い色に染まってしまう」と
いうような使い方をしています。
これ程までに環境によって
人が変わってしまう事は
とても恐ろしい事です。
だからこそ【野村克也】の言う
「環境が人を成長させる。
だから自分が成長できる環境を選ぶ」
ようにしなければいけないのです。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
参考書籍=KKベストセラーズ発行・野村克也著
「理は変革の中に在り」
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