最終更新日 2024年3月9日
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1、はじめに
【世界保健デー】をご存じですか?
言葉は聞いた事がありますが
どのような日か
広く知れ渡ってないのでは
ないでしょうか。
文字の通り
「健康を保つ」日である事は
想像できますが
具体的にどのような日か
紹介します。
ぜひ参考にして下さい。
2、世界保健デーとは?
(1)WHOの誕生
1948年(昭和23年)4月7日
世界保健機関が発足し、
憲章が発効されました。
(世界保健機関憲章全文、
日本WHO協会仮訳引用文は、
下段4、にあります。
興味があれば読んで下さい)
世界保健機構とは、
よく耳にすると思いますが、
WHO
(World Health Organization)
と言い、
国際連合の諸事業の中で
「保健衛生」を受け持っている機関です。
そのWHOの憲章がはじめて
設定された4月7日を記念して、
【世界保健デー】とし、
さまざまな健康のための
イベントが行われています。
【世界保健デー】は一言で言うと
全世界的に
「健康についてよりよく知り、
健康を増進する日」です。
日本はWHOに
1951年5月16日に加盟しました。
現在の加盟国数は
190か国以上になります。
(2)WHOの事業内容
①各種伝染病、
感染症などに関する情報の公開と対策。
②健康に対する世界各国の協力を図り、
世界基準を設定する。
③災害発生時には対策を立て、
即座に対応する。
④各国で健康に関する問題が
発生した時には
医師や看護師を派遣する。
など
世界の保健衛生事業の中心
となって動いています。
(3)WHOの組織
①加盟国全てが
総会に代表を送る事が出来る。
②総会が最高の意思決定機関。
③総会では2/3以上で意思決定される。
④執行理事会理事は
34か国の委員が3年任期で選ばれる。
⑤事務局長は総会で選ばれる。
(4)WHOの実績
①1980年「天然痘」の
撲滅宣言
②ポリオ、
オンコルカ症(河川盲目症)の撲滅計画
参考資料:WiKipedia
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3、世界保健デーのテーマ
(1)2024年のテーマ
My health, my right
「私の健康、私の権利」
(2)過去のテーマ
2023年:
【すべての人に健康を】
2022年:
【私たちの地球、私たちの健康】
2021年:
【より公平で健康的な世界を築くために】
2020年:
【看護師 ・ 保健師と助産師を支援しよう】
2019年:
【ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ:
誰もがどこでも
保健医療を受けられる社会に】
2018年:
【ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ:
誰もがどこでも保健医療を
受けられる社会に】
「すべての人に健康を」
2017年:
【うつ病:一緒に話そう】
2016年:
【糖尿病】
2015年:
【食品安全:
あなたの食べものは
どれくらい安全ですか?】
日本WHO協会ホームペジより引用
4、憲章仮訳
日本WHO協会ホームページより引用
この憲章の当事国は、国際連合憲章に従い、
次の諸原則が全ての人々の幸福と平和な関係と
安全保障の基礎であることを宣言します。
健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、
肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、
すべてが 満たされた状態にあることをいいます。
人種、宗教、政治信条や経済的・社会的条件によって
差別されることなく、最高水準の健康に恵まれることは、
あらゆる人々にとっての基本的人権のひとつです。
世界中すべての人々が健康であることは、
平和と安全を達成するための基礎であり、その成否は、
個人と国家の 全面的な協力が得られるかどうかにかかっています。
ひとつの国で健康の増進と保護を達成することができれば、
その国のみならず世界全体にとっても有意義なことです。
健康増進や感染症対策の進み具合が国によって異なると、
すべての国に共通して危険が及ぶことになります 。
子供の健やかな成長は、基本的に大切なことです。
そして、変化の激しい種々の環境に順応しながら
生きていける力を身につけることが、
この成長のために不可欠です。
健康を完全に達成するためには、
医学、心理学や関連する学問の恩恵を
すべての人々に広げることが不可欠です
一般の市民が確かな見解をもって
積極的に協力することは、
人々の健康を向上させていくうえで最も重要なこと です。
各国政府には自国民の健康に対する責任があり、
その責任を果たすためには、十分な健康対策と社会的施策を
行わなければなりません。
これらの原則を受け入れ、
すべての人々の健康を増進し保護するため
互いに他の国々と協力する目的で、
締約国は
この憲章に同意し、
国際連合憲章第57条の条項の範囲内の専門機関として、
ここに世界保健機関を設立します。
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5、おわりに
【世界保健デー】には毎年
色々なテーマで
啓発活動が行われています。
テーマは、
その時々に世界の人が抱えている
「健康」に対する問題点になっています。
WHOの発足当時は、
感染症対策が中心でした。
現在では「交通手段」の発達により
ひとたび感染症が発症すれば
新型コロナウイルスのように、
感染の広がりが速く
対応に追われてしまいます。
また、新しい感染症が発症したり、
生活習慣によっておこる疾病、
ストレス社会によるうつ病など
複雑な状況での対応が
必要になっています。
それゆえに、
私たち一人ひとりが普段から
「健康」に対する問題意識を持って
生活して行くことが必要になります。
しかし、
忙しさで「健康管理」が出来ず
病気にになって初めて
「健康のありがたさ」を
知るというケースがあります。
そのような事にならないように、
日々「健康を保つ」ようにしましょう。
特に4月7日の
【世界保健デー】には
自分や家族の健康を
考える日にしてみては
いかがでしょうか。
最後まで読んで頂きありがとうございます。