最終更新日 2024年7月15日
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1、はじめに
私が保証人になっている
「認知症の叔母」は
「グループホーム」に
入所していましたが、
周りの人に迷惑をかけていることで、
「特別養護老人ホーム(特養)」
へ入所することを勧められ
2020年10月の初めに4カ所の「特養」に
入所の申し込みをしました。
その中の1カ所に2020年12月7日に
入所しました。
隣の市にある「特養」で、
車で50分位かかる所にあり、
申し込んだ中で一番遠い所なので、
難色を示しましたが、
他の所はいつ入所できるのか
わからないと言われ決めました。
入所した「特養」は
「グループホーム」とは、
経営母体が違う施設ですが、
以前お世話になった「ケアマネジャー」の
系列です。
【特養】への入所が早く決まったのも
この「ケアマネジャー」が
陰で尽力してくれたおかげではないかと
思いました。
いずれにしても、
早く「特養」に入所できて
良かったと思います。
そこで何故良かったかの理由を含め
「特養」について紹介しますので、
【介護でお困りの方】に
お役立て頂きたいと思います。
2、特養とは
(1)特養とは?
在宅での生活が困難になった
要介護の高齢者が入所できる
社会福祉法人や地方自治体が
運営する介護施設です。
(2)特養の特徴
①低料金で入所できる
②一度入所すると、
原則的には最期まで入所できる
③入所できるのは原則的には、
要介護3以上
④入所待ちが多く、
なかなか入所できない。
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3、特養の種類
(1)広域型特養
①定員が30人以上の特養
②どこに住んでいても
入所申し込みが可能
(2)地域密着型特養
(サテライト型と単独型)
①定員が30人未満の特養
②原則として施設が所在している地域に
住んでいる人だけが申し込みできます。
③地域密着型特養は、
以下の2つに分かれます。
*サテライト型
定員が30人以上の特養が本体施設となり、
連携を取りながら別の場所で
運営される施設です。
*単独型
通常の特養と同じような
設備や介護サービスを、
単独で提供する小規模な施設のことです。
④地域サポート型特別養護老人ホーム
在宅介護をしている方を対象に、
見守りなどのサービスがある施設です。
4、特養の入所条件
(1)65歳以上で「要介護」 3以上の認定を
受けていることです。
(2)40歳~64歳で※16の特定疾病に
認定された要介護3以上の方
(3)特例により要介護1~2の方で
以下の条件に当てはまるときは
入居できる場合があります。
①認知症で、
日常生活に支障を来すような症状・
行動や意思疎通の困難さが
頻繁に見られる方。
②知的障害・精神障害等を伴い、
日常生活に支障を来すような症状・
行動や意思疎通の困難さなどが
頻繁に見られる方。
③家族やその他による深刻な虐待が
疑われる等により、
心身の安全・安心の確保が
困難な状態にある方。
④単身世帯である、
同居家族が高齢又は病弱である等により、
家族などによる支援が期待できず、
地域での介護サービスや
生活支援の供給が不十分である方。
⑤希望者が多い場合は、
申し込んだ順に入所が決まるのが
原則です。
⑥緊急性が高いと認められた方を
優先的に入所させていくケースがあるので、
入所までに数年~10年ほどに
なることもあります。
※特定疾病とは
介護保険で定められている16の
特定疾病です。
(1 ) がん末期
医師が医学的知見に基づき
判断したものに限る。
(2 ) 関節リウマチ
身体中のあらゆる関節に
炎症が起こり、
その炎症が影響で身体が
動かしにくくなる
(3 ) 筋萎縮性側索硬化症
運動神経細胞が障害された結果、
筋肉が萎縮し筋力が低下する病気
(4 )後縦靱帯骨化症
後縦靭帯が骨化して硬くなり、
脊髄の通り道である脊柱管を
圧迫することで知覚障害や
運動障害が起きる病気
(5 ) 骨折を伴う骨粗鬆症
日常生活程度の負荷でも骨折を
引き起こしてしまう骨粗しょう症
(6 )初老期における認知症
40歳以上65歳未満で発症する
3つの認知症
①アルツハイマー型認知症
②脳血管性認知症
③レビー小体型認知症
(7 ) パーキンソン病関連疾患
①パーキンソン病
②進行性核上性麻痺
③大脳皮質基底核変性症
(8 )脊髄小脳変性症
後頭部にある小脳が
障害される病気で、
末期には寝たきり状態になる。
(9 )脊柱管狭窄症
脊柱管狭窄症脊椎にある脊柱管が
狭くなり
神経が圧迫され起こる病気
(10) 早老症
遺伝子の異常により起こる病気
(11 )多系統萎縮症
① 自律神経症状
起立性低血圧、排尿障害、
発汗低下などの症状
②パーキンソン症状
筋肉のこわばり、ふるえ、
動作緩慢、小刻み歩行などの症状
③小脳症状
立っているときや歩行時のふらつき、
ろれつが回らない、
字がうまく書けないなど症状が現れる
(12 ) 糖尿病性神経障害、
糖尿病性腎症及び糖尿病性網膜症
糖尿病が原因で起こる合併症のこと
手足のしびれ、高血圧、
視力の低下の症状が現れる
(13) 脳血管疾患
脳出血、脳梗塞、
クモ膜下出血などにより、
言語、記憶、行為、注意が
障害される機能障害。
麻痺などの運動障害、感覚障害が生じ、
通常の社会生活が継続できない状態。
(14) 閉塞性動脈硬化症
足の血管の動脈硬化が
すすむことにより血流が悪くなり、
足に冷感、しびれ、
安静にしているときの痛み、
壊死が起こる病気
(15) 慢性閉塞性肺疾患
肺気腫、慢性気管支炎、
気管支喘息、などにより、
咳痰、呼吸困難がある病気
(16 ) 両側の膝関節又は股関節に
著しい変形を伴う変形性関節症
両足の股関節、膝関節が変形し、
痛みを伴い活動に制限がある病気
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5、特養の費用
叔母が入所した「特養」の
多床室(2・4人部屋)利用料金
(1)1か月当たりの介護保険自己負担額
項目 | 要介護1 | 要介護2 | 要介護3 | 要介護4 | 要介護5 |
基本額 | 16,770円 | 18,810円 | 20,910円 | 22,950円 | 24,960円 |
看護体制加算 | 360円 | 360円 | 360円 | 360円 | 360円 |
夜間職員配置加算 | 390円 | 390円 | 390円 | 390円 | 390円 |
日常生活支援加算 | 1,080円 | 1080円 | 1,080円 | 1,080円 | 1,080円 |
栄養マネジメント加算 | 420円 | 420円 | 420円 | 420円 | 420円 |
介護職員処遇加算 | 2,093円 | 2,317円 | 2,547円 | 2,772円 | 2,993円 |
地域区分上乗せ | 295円 | 327円 | 359円 | 391円 | 422円 |
合計 | 21,408円 | 23,704円 | 26,066円 | 28,363円 | 30,625円 |
(2)1か月当たりの居住費食費の自己負担額
項目 | 居住費 | 食費 | 合計 |
第1段階 | 0円 | 9,000円 | 9,000円 |
第2段階 | 11,100円 | 11,700円 | 22,800円 |
第3段階 | 11,100円 | 19,500円 | 30,600円 |
第4段階 | 25,650円 | 41,760円 | 67,410円 |
特養の利用者は、
収入や年金に応じて「利用者負担段階」が
定められていて、
この段階ごとに特養の負担限度額が
設定されています
第1段階:生活保護受給者、
または老齢福祉年金受給者で
本人および世帯全体が市民税非課税の方
第2段階:本人および世帯全体が
市民税非課税で、
合計所得金と課税年金収入の
合計額が80万円以下の方
第3段階:本人および世帯全体が
市民税非課税で
第2段階に該当しない方、
または市民税課税層における
特例減額措置の適用を受けた方
第4段階:住民税課税世帯の方
(3)合計負担額
項目 | 要介護1 | 要介護2 | 要介護3 | 要介護4 | 要介護5 |
第1段階の人 | 30,408円 | 32,704円 | 35,066円 | 37,363円 | 39,625円 |
第2段階の人 | 44,208円 | 46,504円 | 48,866円 | 51,163円 | 53,425円 |
第3段階の人 | 52,008円 | 54,304円 | 56,666円 | 58,963円 | 61,225円 |
第4段階の人 | 88,818円 | 91,114円 | 93,476円 | 95,773円 | 98,035円 |
(4)その他費用(実費)
①理美容費
②口腔ケア費
③リクリエーション灯費
④日常生活上必要となる物
他j必要に応じて費用が
発生します。
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6、おわりに
「特養」には、
なかなか入所できないと聞いていたので
待つ覚悟をしていましたが、
思っていたより早く入所でき、驚きました。
4か所に申し込みをした結果が
功を奏したと思います。
「特養」に入所待ちされている方には、
より多くの「特養」に
申し込みをされることを
おススメします。
最後まで読んで頂き有難うございます。