最終更新日 2023年5月29日
目次
1、はじめに
2、山開き
3、川開き
4、おわりに
5、関連記事
夏のレジャーと言えば
何と言っても「山・川・海」です。
今回は、
その中で【山開き・川開き】
について紹介します。
毎年7月1日頃「日本各地」で
「山や川」での遊びが解禁する
【山開き・川開き】が行われます。
それぞれ「どんな意味」や「歴史」
があるのかを知り
「山や川」で
夏のレジャーを楽しんで下さい。
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【山開き】と言えば何と言っても
「富士山」です。
「富士山」の【山開き】は
毎年7月1日ですので
【山開き】は「夏」の行事のように
思われますが、
3月~6月の間にも多くの山で【山開き】が
行われます。
日本の「山」は、昔から「神霊」が宿るとされて
「山」を崇める「山岳信仰」が
盛んに行われてきました。
そのため「神仏」がまつられている「山」には、
山伏(やまぶし=山野で修行する僧)や
行者(ぎょうじゃ=仏道を修行する人)しか
入山できませんでした。
それを春~夏の一定期間は禁が解かれ
一般の人も入山できるようにしました。
「山開き」は一般の人に「登山」や「入山」を
許可する日で「開山祭」が行われ
一般の登山客の「安全」を祈願する「神事」が
行われます。
「富士山」の【山開き】では
白装束
(しろしょうぞく=
修験者などが着る白ずくめの服装)に
金剛杖
(こんごうづえ=
登山・巡礼者が持つ白木の杖)を
持った人々が
「六根清浄(ろっこんしょうじょう)」と
唱えながら「山」に登ります。
「六根清浄」とは
①眼(根):視覚
②耳(根):聴覚
③鼻(根):嗅覚
④舌(根):味覚
⑤身(根):触覚
⑥意(根):意識
の6器官を清らかにすることです。
「山」に登る時に「六根清浄」と唱えるのは
「山」の自然と一体になり
日常の生活で汚れた「六根」を清らかにし
「心を無」にすると言う意味合いがあります。
「どっこいしょ」とは「六根清浄」が
変化したものだと言われています。
【山開き】の起源は江戸時代で、
一般の人に「山岳信仰」としての
登山が許されるようになりました。
その頃から
「富士山・人気」は絶大でしたが、
簡単に行けませんでした。
そこで富士吉田の本殿から
「神様を分けて祀る」ことをして
小さな「山」を人工的に作り
そこに小さな「浅間神社」を建てて
「富士山詣」の代わりにしていました。
【山開き】があれば「閉める」日もあります。
それを「山終い」と言います。
「開山祭」とは逆の「閉山祭」が行われ
「今年の安全御礼」と
「来年の安全祈願」が
行われます。

【川開き】とは「川での納涼」が
解禁される日で
毎年7月1日になります。
特に江戸時代の「隅田川」では
「旧暦」の5月28日~8月28日
までの3か月間は「納涼期間」と
決められていました。
【川開き】の始まりは
1733年に「大飢饉」や
「疫病」による死者の供養と
疫病退散を祈願して
「水神祭」を
行ったのが始まりです。
その時に余興として打ち上げ花火を
献上したことが人気となり
現在まで続く花火大会のルーツになっています。
【山開き・川開き】と聞くと
夏のレジャーの始まりというイメージがあり
心がウキウキします。
【山開き・川開き】は現在では
娯楽的要素が強いのですが
元々は「安全・無事」を願う
「神事」から始まった「神聖」な日です。
現在でも「山や川」での
一般の人の事故がよくあります。
昔の人が「山や川」を
「神聖視」した思いを
「山や川」でのレジャーの前に思い出し
「安全・無事」を考え
【山開き・川開き】を
楽しんでください。
最後までお読みいただき有難うございます。
参考書籍:PHP研究所発行
知れば納得!暮らしを楽しむ12ケ月のしきたり
参考資料:Wikipedia
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