【三国志】より「志や戒めに関する故事」8選!

最終更新日 2022年4月24日

目次

1、はじめに


2、故事


①悪の小なるを以って之を為すこと勿れ
(あくのしょうなるをもってこれをなすことなかれ)

②一身都て是れ胆(いっしんすべてこれたん)

③燕雀安んぞ鴻鵠の志をしらんや
(えんじゃくいずくんぞこうこくのここらざしをしらんや)

④危急存亡の秋(ききゅうそんぼうのとき)

⑤鶏を割くにいずくんぞ牛刀を用いん
(にわとりをさくにいずくんぞぎゅうとうをもちいん)

⑥匙箸を失う(ひちょをうしなう)

⑦脾肉ぼ嘆(ひにくのたん)

⑧隴を得て蜀を望む(ろうをえてしょくをのぞむ)


3、おわりに


紫禁城

1、はじめに

【三国志】より「志や戒め」に関する故事
8選を紹介します。
生き方や行動に役立てて下さい。

*三国志とは

魏(ぎ)、呉(ご)、蜀(しょく)の
三国が争っていた歴史を書いた歴史書で、
信頼性に乏しいことは、極力使っていません。
撰者は西晋の陳寿(ちんじゅ)です。

*主な登場人物

①劉備(りゅうび):蜀漢(しょくかん)の初代皇帝

②関羽(かんう):劉備、張飛と黄巾の乱から行動を共にし、
蜀の建国に尽くした人物

③張飛(ちょうひ):劉備、関羽と黄巾の乱から行動を共にし、
蜀の建国に尽くした人物

④諸葛孔明(しょかつこうめい):劉備に仕え、
天才軍師として活躍

⑤曹操(そうそう):魏の建国に尽力し、
乱世の英雄とされる人物

⑥呂布(りょふ):武芸を極めた武将


*三国主な年表

西暦魏での出来事蜀での出来事呉での出来事
220曹丕が魏の文帝に  
221孫権、魏に臣従する劉備が帝位につく孫権、呉王となる
 文帝、呉を攻める劉備、陸遜に大敗孫権、独自に年号
223曹仁が呉に破れる劉備死す蜀と同盟。
224文帝、呉を攻める呉の使者が来訪徐盛が魏を退ける
 倭女王が遣使  
241呉の侵攻を防ぐ蔣琬が進軍する魏と対峙する
243倭女王卑弥呼が遣使姜維が大将軍に顧雍、死す
244曹爽が漢中で敗退費禕が魏軍を退ける陸遜が丞相となる
250呉の混乱に乗じて攻撃姜維が西平へ進軍孫亮が太子
252呉の南郡を攻める 孫権が死す
253呉軍と攻防を繰返す費禕が刺殺される諸葛恪が殺される
263蜀を平定蜀は滅亡 
280呉を滅ぼし統一 魏は滅亡

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2、故事


①悪の小なるを以って之を為すこと勿れ
(あくのしょうなるをもってこれをなすことなかれ)

意味:たとえ少しの悪事でも行ってもいけない。
小さな悪事も積み重なれば、大きな悪になる。
逆に善行はどんな小さなことでも行うべきである。

エピソード:劉備が死の間際に、
息子の劉禅(りゅうぜん)を呼び、
「悪は小さな.事でも行ってはいけない、
善は小さな事でも行わなければならない」
と言って戒めた言葉です。


②一身都て是れ胆(いっしんすべてこれたん)

意味:全身に勇気がみなぎり、何事にも恐れない。

エピソード:劉備が曹操に追われて逃げている時に、
趙雲(ちょううん・後漢末期の将軍)の勇気ある行動で
助かったときの趙雲を絶賛する言葉。


③燕雀安んぞ鴻鵠の志をしらんや
(えんじゃくいずくんぞこうこくのここらざしをしらんや)

意味:燕や雀などの小さな鳥には、
おおとりやこうのとりのような大きな鳥の
はわからない。
小さなしか持てない小人物には、
大きなを持つ大人物のことは、わからない。

エピソード:曹操が董卓(とうたく・後漢末期の政治家、武将)
を暗殺しようと試みたが失敗し捕まってしまいました。
捕まえた陳宮(ちんきゅう・後漢末期の武将)が
暗殺理由を聞いた時の返答がこの言葉です。
この言葉に感動した陳宮は、その後曹操の軍師になりました。


④危急存亡の秋(ききゅうそんぼうのとき)

意味:生き残るか、死ぬかの瀬戸際。
切羽詰まった状態のこと。
秋をときと読むのは、
秋は収穫の時期で1年で一番大事な時期だからです。

エピソード:劉備の子供、劉禅(りゅうぜん)が
第二代皇帝になりましたが、
魏、呉が国力を高めている中、
危機感を持っていない劉禅に対して、
諸葛孔明が言った言葉です。


⑤鶏を割くにいずくんぞ牛刀を用いん
(にわとりをさくにいずくんぞぎゅうとうをもちいん)

意味:取るに足らないような小さなことを処理する時に、
大人物や大掛かりなことをする必要がない。

エピソード:董卓が敵の孫堅(そんけん・後漢末期の武将)が
快進撃を続けていることに対して、腹を立て、
勢いを止めるために、呂布を使おうとしたが、
華雄(かゆう・後漢末期の武将)が
わざわざ偉大な呂布が出る幕ではない、
自分で充分だと言って、出陣しました。
その時に使われた言葉です。


⑥匙箸を失う(ひちょをうしなう)

意味:さじとはしを思わず落とすほど、
非常に驚く様子。

エピソード:劉備が曹操と食事をしている時に、
「英雄は我々二人しかいない」と言われ、
驚きで、さじと箸を落としたと言われています。


⑦脾肉ぼ嘆(ひにくのたん)

意味:実力を発揮して功名をあげる機会がなく、
年月だけがいたずらに過ぎてしまう事を
嘆き悲しむ事。

エピソード:脾肉とは足の股の事です。
劉備が、劉表(りゅうひょう・後漢末期の政治家、儒学者)
の所に身を寄せていた時の話です。
ある時自分の足を見つめて、
無駄な肉がついていることに気づき、
「長い間、世話になるだけで、何も役立っていない」と
自分を嘆き悲しんだ時の言葉です。


⑧隴を得て蜀を望む(ろうをえてしょくをのぞむ)

意味:願望を達成しても、さらなる大きな願望を抱く事。
人間の欲望が限りない事のたとえ。

エピソード:曹操が漢中郡(かんちゅうぐん)を
手に入れた時に、司馬懿(しばい・魏の権力者)は、
「引き続き益州(えきしゅう)を手に入れるべきだ」
と言いました。
この時に曹操がこの言葉を用いて、
人間の欲望には限りがないと嘆きました。





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3、おわりに


【三国志】より「志や戒めに関する故事」8選を
紹介しました。
困った時に役立てて下さい。

また、これを機に【三国志】の世界に足を
踏み入れてはいかがでしょうか。


最後まで読んで頂き有難うございます。


参考書籍:株式会社HK INTERNATIONAL VISION発行
三国志故事成語辞典

参考資料:ウィキペディア

4、関連記事



①三国志より人間関係に役立つ故事10選はこちら


②三国志より人物に関する故事9選はこちら


③三国志より行動に関わる故事8選はこちら


④三国志より人の生き様に関する故事7選はこちら




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