最終更新日 2024年8月26日
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1、はじめに
「広島東洋カープ」のファンは、
「熱狂的な人」が多いと言われています。
その「熱狂」が度を越して、
時として事件に発展します。
過去に数々の事件がありましたが、
「広島市民球場」での
「読売巨人軍」との試合で
発生した事件で
特に記憶に残っている
2つの事件について紹介します。
現在の【日本プロ野球】があるのも、
こうした一つ一つを
克服して今があります。
ぜひ歴史を感じ取って
【日本プロ野球】を楽しんで下さい。
2、1976年4月16日の騒動
(1)試合中
1976年4月16日、
広島市民球場で事件が起きました。
前年の9月10日の
対「中日ドラゴンズ」戦での暴発事件の
記憶が新しい中「またか」
という思いがありました。
試合結果は、
広島が巨人に6対4だ勝ちましたが、
最後に「土井正三」がホーム上での
クロスプレーでアウトになり
試合終了となった判定に対して
「長嶋茂雄監督」が抗議に出ると、
「広島ファン」が勢いよく乱入してきました。
なかには素振り用の鉄棒を持った
乱入者もいました。
グランドは、
選手とファンが揉みあう異常事態に
なりました。
ここでの騒動は、
審判の「ゲームセット」で
一応収まりました。
しかし、
「巨人の選手」が「広島ファン」を
殴ったという報道や
「広島ファン」が「巨人の選手」に
殴りかかったという報道もあり、
どちらが正しいのか
現場にいたわけではないので、
わかりませんが、
騒動の「凄さ」が感じられます。
(2)試合終了後
その後
巨人の帰りのバスを約1000人の
「広島ファン」が取り囲みました。
「張本勲」がバスに
乗り込もうとした時に、
バットを振り上げる場面があったと
言われています。
その場は
「長嶋茂雄監督」が制したと
言われています。
バスに何とか乗り込んだ
「巨人の選手」に対して、
罵声を浴びせたり、
石を投げたりして出発の妨害をしました。
この時点で
「シャワールーム」に待機している
「巨人」の選手が数名いました。
そんな中、
何とかバスは出発することができ、
騒ぎが終わったかにみえましたが、
翌日の新聞には
「張本がファンを殴った」
という報道がでました。
そこには「被害者」の
証言もありました。
この報道に対して、
巨人サイドは否定しました。
しかし、
4月17日に「長嶋茂雄監督」等、
4月19日には「張本勲」等が
広島西警察署に任意出頭し、
事情聴取がありました。
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3、1990年5月12日の「クモ男」事件
1990年5月12日の「広島対巨人」を、
NHKテレビで見ていました。
6回の表の「巨人」の攻撃前に突然、
「バックネット」によじ登る男が
現れました。
NHKでCMがなかったので、
その様子が映し出されていましたが、
見ていて何が起こっているのか
訳が分かりませんでした。
男は黄色い布で覆面をした忍者風で、
周りを気にすることなく、
「スルスル」と正にクモのように
登り始めました。
そして
「バックネット」の上部まで登ると、
「バックネット」にぶら下がったまま
背中のリュックから「垂れ幕」を取り出し、
3本の「垂れ幕」を垂れ下げました。
それは、
①「天誅!悪は必ズ滅ビル!」
②「巨人ハ永遠ニ不ケツデス!」
③「ファンヲアザムクナ」
の3本でした。
4本持っていましたが、
1本は落としてしまいました。
その1本には、
「カープハ永久ニ不滅デス!」と
書いてありました。
この男は額に「C」のマークがあり、
一目で広島ファンとわかりました。
「バックネット」にぶら下がったまま、
「巨人ベンチ」を指さして、
「ジャイアンツは許さないぞ!」と
叫びました。
その時に1本の「垂れ幕」の裏が見え、
「巨人選手」の似顔絵が
書かれていました。
下から早く降りて来るように
説得する警備員に対して、
発煙筒を投げつけるという
悪質な行為をし、
「バックネット」から
降り始めました。
怒ったファンが罵声を浴びせたり、
ネットを揺するシーンもありました。
これにより約9分間の中断となり、
この日の広島の先発「川口和久」は、
6回の表に1点を失う事になりました。
後に「川口和久」は、
「集中力を完全にそがれた」と
語っています。
この「クモ男」は
「威力業務妨害」の疑いで
逮捕されました。
動機は、
「巨人をかつては好きだったが、
最近のやることが許せない」
ということでした。
4、おわりに
自分が応援するチームの為に、
グランドに乱入したり、
試合を妨害する行為は、
「贔屓の引き倒し」になります。
また
「他のファン」にとっては、
大変迷惑な事です。
やはり、
マナーを守ってこそ
楽しい観戦ができます。
この2つの事件を戒めとして、
「ファン」ならば、
選手が全力でプレーできるように
してあげましょう。
そして、
その全力プレーに拍手をしましょう。
最後まで読んで頂き有難うございます。
参考資料:ウィキペディア
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