最終更新日 2024年6月3日
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1、はじめに
毎年6月10日は【時の記念日】です。
1920年(大正9年)に
東京天文台(現国立天文台)と
文部省(現文部科学省)の
生活改善同盟会
(生活全般の改善と合理化を目指す組織)
によって決定されました。
この【時の記念日】を始まりとして
「時間の観念」を徐々に持ち合わすようになり
現在ではすべてに時間の設定がされていて
その時間通りに動いています。
また、日本人は諸外国から
電車のダイヤの正確さを例にして
「時間に正確」と言われています。
このように、
現在では「時間を大切」にして
生活していますが
「時間に対する概念」は
人それぞれです。
そこで【時の記念日】のことをよく知り
今一度「時間」について
考えて頂きたいと思い
ここに紹介します。
2、時の記念日の目的
1920年代の日本は
「先進欧米諸国」と比べると
近代化が遅れていました。
そこで
「先進欧米諸国」に追いつき
「衣食住全般」の
近代化を図るためには
「時間の厳守、時間の大切さ、効率化」
が必要で、
その啓発のために
【時の記念日】が制定されました。
【時の記念日】が制定されたのは
1920年5月16日から7月4日まで
東京教育博物館(現国立科学博物館)で
開催された
「時の展示会」の期間中である
6月10日に制定しました。
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3、時の記念日の由来
「日本書紀」によると
671年6月10日(太陽暦)に
日本での初めての時計が動きました。
その時の時計は
「漏刻(ろうこく)」という時計です。
「漏刻」というのは、
中国から伝来した水時計です。
使い方は
①木箱を階段状に置き管で繋げる
(水の流出速度を一定にするため)
②一番上の木箱に水を入れる
③一番下の木箱に目印の付いた矢を置く
④その水量によって時刻を計ります。
「漏刻博士」という
「漏刻」を調べて「鐘や太鼓」で
知らせる官吏もいました。
「漏刻」以外には
「日時計」が使われていましたが
太陽が出ている時だけしか使えないので
あまり利用されませんでした。
その後、時計は進化して現在では
①「原子時計」:
現在最も正確とされていて
数千年に1秒狂うかどうかという時計で
セシウム原子の運動を利用しています。
②「電波時計」:
送信電波局の電波を受信する物
③「光格子時計」:
2015年3月東大大学院の
「香取教授の研究室」が開発しました。
などの時計があります。
4、時は金なり
「時は金なり」は
「雷が電気」である事を発見し
印刷業から政治家に進出した
「ベンジャミン・フランクリン」の
言葉です。
この言葉は
【時の記念日】にピッタリでは
ないでしょうか。
この言葉を表す有名な
エピソードがあり
ご存じの方もいるかと
思いますが紹介します。
「ベンジャミン・フランクリン」が
印刷所と本屋を経営していた頃
本屋にあるお客が来店し店員に対して
「定価2ドル」の本を
値切りました。
店員が断ると主人を呼べと言いました。
店員は主人は忙しいと断っても
なおも呼べと言うので、
しかたなく呼びました。
出てきた
「ベンジャミン・フランクリン」に
たいして客は
「2ドルでは高いので値引きしてほしい」と
言いました。
そこで「ベンジャミン・フランクリン」は
「2ドル50セントで売りましょう」と
言いました。
客が「2ドルではないのか」と言うと
「ベンジャミン・フランクリン」は
「定価は2ドルですが、
私にとっては今2ドル50セントで
売るよりも先ほど2ドルで
売った方が儲かった」と言いました。
客はその意味が解らず
さらに「値引き」するように
言ってきました。
「それでは3ドルで売りましょう」と
言うと
「何故、値段が上がるのか」と
聞いてきました。
「ベンジャミン・フランクリン」は
「それは時間はお金だからです
あなたが
私の時間を無駄に使った分だけ
高くなります」と
言いました。
客は言葉の意味が解り3ドル払いました。
「ベンジャミン・フランクリン」は
「解ってもらえたならば、
今日は2ドルで良い」と言い
1ドル返しました。
このエピソードは正に
「時は金なり」ではないでしょうか。
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5、おわりに
「時間」に関する
「名言」は他にもいろいろありますが
その中に、
イギリスの文学者
「サミュエル・ジョンソン」の
「人生は短いものだが、
時間の浪費でいっそう短くなる」
という言葉があります。
若い頃はあまり意識していませんでしたが
年を重ねるうちに
時間の経過と共に確実に
「人生の終わり」に
近づいていると実感するようになり
「時間の無駄遣い」をしないようにと
考えるようになりました。
そのような私の心境に
「ぴったり」の言葉で
「時間の大切さ」を
うまく言い表している言葉なので
ここに紹介しました。
ここまで読んで頂いた皆さんも
6月10日の【時の記念日】には
この言葉を思い出して頂き
「1分1秒」を大切にして
悔いのない人生を送って下さい。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
参考資料=Wikipedia