【三国志】より「人物に関する故事」9選!

最終更新日 2023年1月17日


目次


1、はじめに




2、故事



1)月旦評(げったんひょう)


(2)七歩の才(しちほのさい)


(3)人中の呂布、馬中の赤兎
(じんちゅうのりょふ、ばちゅうのせきと)


(4)胆斗の如し(たんとのごとし)


(5)桃園の誓い(とうえんのちかい)


(6)白眉(はくび)


(7)伏竜鳳雛(ふくりょうほうすう)


(8)乱世の英雄(らんせいのえいゆう)


(9)藍田、玉を生ず(らんでんたまをしょうず)



3、おわりに



4、関連記事


綿陽の三国志遺跡
綿陽の三国志遺跡

1、はじめに


数多くの【三国志】「故事」から
「人物像」に関する「故事」を紹介します。


参考にしていただき、仕事や生活に生かして下さい。

*三国志とは

魏(ぎ)、呉(ご)、蜀(しょく)の
三国が争っていた歴史を書いた歴史書で、
信頼性に乏しいことは、極力使っていません。
撰者は西晋の陳寿(ちんじゅ)です。


*主な登場人物

①劉備(りゅうび):蜀漢(しょくかん)の初代皇帝

②関羽(かんう):劉備、張飛と黄巾の乱から行動を共にし、
蜀の建国に尽くした人物

③張飛(ちょうひ):劉備、関羽と黄巾の乱から行動を共にし、
蜀の建国に尽くした人物

④諸葛孔明(しょかつこうめい):劉備に仕え、
天才軍師として活躍

⑤曹操(そうそう):魏の建国に尽力し、
乱世の英雄とされる人物

⑥呂布(りょふ):武芸を極めた武将


*三国主な年表

西暦魏での出来事蜀での出来事呉での出来事
220曹丕が魏の文帝に  
221孫権、魏に臣従する劉備が帝位につく孫権、呉王となる
 文帝、呉を攻める劉備、陸遜に大敗孫権、独自に年号
223曹仁が呉に破れる劉備死す蜀と同盟。
224文帝、呉を攻める呉の使者が来訪徐盛が魏を退ける
 倭女王が遣使  
241呉の侵攻を防ぐ蔣琬が進軍する魏と対峙する
243倭女王卑弥呼が遣使姜維が大将軍に顧雍、死す
244曹爽が漢中で敗退費禕が魏軍を退ける陸遜が丞相となる
250呉の混乱に乗じて攻撃姜維が西平へ進軍孫亮が太子
252呉の南郡を攻める 孫権が死す
253呉軍と攻防を繰返す費禕が刺殺される諸葛恪が殺される
263蜀を平定蜀は滅亡 
280呉を滅ぼし統一 魏は滅亡
年表




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2、故事


(1)月旦評(げったんひょう)

意味:毎月1日に人物の批評や品定めをすること。

エピソード:後漢の時代には、
人物の批評が盛んに行われていました。
その中でも許劭(きょしょう・後漢末期の人物評論家)が、
毎月1日に自分の故郷の人達の人物批評を楽しんだことから、
それを「月旦評」と言うようになりました。



(2)七歩の才(しちほのさい)

意味::作詞の才能に優れていて、
七歩歩く間に詩ができると言われる位
作詞が早くできる才能がある。

エピソード:曹操の死後、
跡を継いだ曹丕(そうひ)は、
弟の曹植(そうしょく)に文才があるのを妬んで、
「七歩歩く間に詩を作れ。できなければ死刑にする」と命令しました。
曹植が立ちどころに兄から受けている無情を表す詩を作りました。



(3)人中の呂布、馬中の赤兎
(じんちゅうのりょふ、ばちゅうのせきと)

意味:人間の中には呂布という優れた人物がいて、
馬の中には、赤兎という1日千里走る名馬がいる。

エピソード:呂布は黒山賊との闘いの時に、
赤兎馬に乗り、相手より少ない兵力で見事勝利を収めました。
この戦いにより「人中の呂布、馬中の赤兎」」と称えられました。



(4)胆斗の如し
(たんとのごとし)

意味:肝が一斗升(いっとしょう・約2リットル)のように
大きくて動じないこと。非常に大胆の例え。

エピソード:蜀の武将・姜維(きょうい)が、
闘いで敗れて殺されました。
その時、腹を割くと、肝の大きさが一斗升あったといわれています。



(5)桃園の誓い(とうえんのちかい)

意味:大きな志を成し遂げるために固く誓い合い、
義兄弟の契りを結ぶこと。

エピソード:劉備、関羽、張飛の3人が
張飛の家で宴会を開き、
劉備が長男、関羽が次男、張飛が三男の義兄弟の契りを結び、
生死を共にすると桃畑で誓い合いました。

洛陽の街
洛陽の街





(6)白眉(はくび)

意味:数ある優れたものの中でも、
特に優れているものや人のこと。

エピソード:蜀に馬氏5兄弟がいて、
彼らはみんな優秀との評判でしたが、
そのなかでも馬良(ばりょう)が
もっとも優れていました。
馬良は、眉毛に白い毛があったため
「白い眉がもっとも良い」と
いわれていました。



(7)伏竜鳳雛(ふくりょうほうすう)

意味:才能があるのにチャンスに恵まれず、
まだ世間に知れ渡っていない人のこと。
将来の有望株。

エピソード:司馬徽(しばき・後漢末期の人物評論家)は、
これから世に出る有望な人物は、「伏竜と鳳雛」と呼ばれる人物だとし、
池に潜んでいる竜を諸葛孔明、
鳳凰の雛を龐士元(ほうしげん・後漢末期の武将)に例えました。



(8)乱世の英雄(らんせいのえいゆう)

意味:平和な世の中では悪人だが、
乱れた世の中で、力を発揮し英雄になる人物。

エピソード:曹操がまだ若いころ、
許劭(きょしょう・後漢末期の人物評論家)に
人物評価を頼んだが、聞き入れてくれなかったので、
脅したところ、しぶしぶ引き受けて
「あなたは世の中が平和な時には悪人だが、
乱世では英雄だ」と答えました。



(9)藍田、玉を生ず(らんでんたまをしょうす)

意味:立派な家柄からは賢明な子供が生まれること。

エピソード:藍田とは、
中国の地名で美しい玉の産地です。

呉の孫権(そんけん・呉の初代皇帝)が、
諸葛瑾(しょかつきん・呉の政治家、武将)に
息子の優秀さを称えて
「立派な家柄からは賢明な子供が生まれる」と
褒めました。







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3、おわりに


【三国志】から「人物」に関わる「故事」9選を
紹介しました。


話題に困った時には、使って下さい。



最後まで読んで頂き有難うございます。


参考書籍:株式会社HK INTERNATIONAL VISION発行
三国志故事成語辞典


参考資料:ウィキペディア

4、関連記事



①三国志より人間関係に役立つ故事10選はこちら



②三国志より行動に関わる故事8選はこちら



③三国志より志や戒めに関する故事8選はこちら



④三国志より人の生き様に関する故事7選はこちら







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