最終更新日 2025年1月7日
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1、はじめに
毎年2月11日は【建国記念の日】です。
「古事記」※1には、
初代の天皇とされる
「神武天皇(じんむてんのう)」が
即位した日と記されています。
神武天皇から
今上天皇※2(きんじょうてんのう)まで、
126代受け継がれています。
この日は、第二次世界大戦までは
「紀元節(きげんせつ)」と呼ばれ、
国の誕生日とされてきました。
そのような「国の誕生日」の
【建国記念の日】とはどんな日なのか
以下に紹介しますので、
話題のタネにして下さい。
※1・古事記(こじき):
現存する最古の書物で、
712年太安万侶(おおのやすまろ)が
編纂し、
元明天皇(げんめいてんのう)に
献上されました。
※2・今上天皇:
現在の天皇を指す呼び方

と国民の祝日に関する法律で
定められた祝日です
2、建国記念とは
日本の建国の日は、
明らかではありませんが、
「建国をしのび、国をあいする心を養う日」
と国民の祝日に関する法律で
定められた祝日です。
明治時代に、
日本の始まりを祝う日を
望む声が高まりました。
その時定められたのが、
「紀元節」です。
日本書紀に、
神武天皇が「旧暦」の1月1日に
大和の国(現・奈良県)
橿原宮(かしはらのみや)で
即位した日と記されているのを

国をあいする心を養う日」
3、主な国の建国記念日
国 | 記念日 | 名称 | 内容 |
アメリカ | 7月4日 | 独立記念日 | アメリカ独立宣言に署名された日 |
アルゼンチン | 7月9日 | 独立宣言の日 | 1816年スペインから独立した日 |
イタリア | 6月2日 | 共和国記念日 | 1946年国民投票で王制に代って共和制に |
インド | 8月15日 | 独立記念日 | 1947年イギリスから独立した日 |
エジプト | 7月23日 | 革命記念日 | 1952年の革命記念日 |
オーストラリア | 1月26日 | オーストラリアの日 | 1788年最初の移民団が上陸した日 |
オーストリア | 10月26日 | 建国記念日 | 1955年永世中立国を宣言した日 |
スイス | 8月1日 | 建国記念日 | 1291年スイス誓約同盟が結ばれた日 |
中華人民共和国 | 10月1日 | 国慶節 | 1949年毛沢東が新中国の建国宣言した日 |
ドイツ | 10月3日 | ドイツ統一の日 | 1990年西ドイツと東ドイツが統一した日 |
ブラジル | 9月7日 | 独立記念日 | 1822年ポルトガルから独立を宣言した日 |
フランス | 7月14日 | 革命記念日 | 1789年フランス革命が始まった日 |
ポルトガル | 10月5日 | 共和国記念日 | 1910年の革命記念日 |
メキシコ | 9月16日 | 革命記念日 | 1810年メキシコ独立革命が始った日 |
ルーマニア | 12月1日 | 統一記念日 | 1918年トランシルヴァニアと統一成立日 |
ロシア | 6月12日 | 主権宣言記念日 | 1991年ソビエト連邦から独立宣言した日 |
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4、建国記念の日の歴史
1873年(明治6年)10月14日に、
神武天皇即位の日を新暦に換算して、
2月11日に固定しました。
名称も
「神武天皇即位日」から
「紀元節」に変更されました。
その後、
第二次世界大戦終結までは、
年間で最も重視される祝日の一つ
になりました。
第二次世界大戦後、
世論調査で「建国記念日」とする
意見が極めて多かったのですが、
① 第二次世界大戦中、
「健国祭」として
国威高揚として利用された。
②神武天皇の建国説は神話で、
歴史的根拠が乏しい。
③連合国による占領下にあったため、
進駐軍への配慮。
などの理由で、見送られました。
日本の独立後の1952年(昭和27年)
頃から「建国記念日」復活の論争が
ありましたが、
賛否両論あり前へ進みませんでした。
結局、
1966年(昭和41年)に、
「敬老の日」、
「体育の日」(現スポーツの日)と
抱き合わせで、
【建国記念の日】も
国民の祝日に追加されました。
【建国記念の日】に
「の」が入る理由:
この日は、
歴史的に建国された日ではなく
建国されたという事柄を記念する
という主張からです。

国民の祝日に追加されました
5、おわりに
【建国記念の日】は、
祝日としての国の行事はありませんが、
各地の神社などで、
「紀元節祭」が行われます。
また、
地方自治体などでは、
独自の行事を行う所もあります。
【建国記念の日】 は、
「古事記」や「日本書紀」などとも
深く関わりのある日で、
日本人の原点である日でもあります。
そこで、
2月11日の 【建国記念の日】 には、
日本の成り立ちなどを
調べてみるのも、
いいのではないでしょうか。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
参考書籍①:株式会社あさ出版発行
日本の暦と生きるていねいな暮らし
参考書籍②:株式会社創元社発行
年中行事読本
参考書籍③:株式会社学研プラス発行
365日、暮らしとこよみ
参考資料:ウィキペディア
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